表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/49

『賭けの剣』

「天の宙に輝ける星々よ! ご照覧あれ!! 是なる者は、この時よりひとつの賭けに挑みまする! 我が刃、我が技。 天に座す星の数に至って見せましょうぞ! いざ、参る! 一、十、百、千、万、億……! 」

 

 侍の一声ごとに空気が軋む。

 刀は『まだ』鞘に納められている。 これからだ。


 大妖の姫の美貌が恐怖に歪む。

 「ものども、何をしておるか!やつを仕留めよ!妾の宮殿に踏み入った狼藉をあがなわせよ!」

  乙姫の命に逆らえない妖異たちが、群がり、一斉に突撃する。

  ちっ、と百足丸が舌打ちをするのが聞こえた。そりゃあ、邪魔でしかないもんね。

 百足丸にとっても。


 なんの用事で来てたのかは、知らないけど。九姫の懐刀が、同盟関係にある乙姫の下僕を斬るわけにはいかない。

 百足丸は攻めを諦めて、守りに転じた。

 流石に賢い。

 百足丸は見た目こそ攻撃一辺倒の荒くれ者だが、そうじゃない。そんな奴じゃ、陸伍と試合って足を切られるだけですむわけがない。


「阿頼耶識 九十九式 那由多ナユタ!!」


 刀身は抜かれ、斬線が走った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ