願い事②
最近「対魔術機動隊」の方が筆が乗ってるので、こっちの更新遅くなるかも知れません。
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↑対魔術機動隊URL
「それじゃあ、魔女候補様から優勝者への祝福だ!と言いたいところだけど、まずは決勝戦で目ぼしい活躍をしたもの達に賞状を送らせて頂くぜ!」
フェミィとかいう奴がそう言うと絵里と澪が席を立ち、壇上へと上がっていった。
続いて蒼華も面倒くさそうに立ち上がって俺の手を引いて向かった。
「え?俺もなの?」
「選考したのが魔女候補のババアだから適当なんだよ。お前は2人倒してるからじゃない?」
優勝特典の前に表彰か………。
軽い気持ちで参加したけど思ってたより真面目な式典だな。
今になって、周りを見てみると明らかに偉そうな人がいっぱいいる。なんだか随分お堅そうな方々だ。
こういう所では変に目立つことしない様にしよう。
「えー、まず月見里絵里さん。君は16歳という若年ながら固有魔術を発現していることを評し、ここに表彰する」
「ありがとうございます」
「僕も君のこれからの活躍を楽しみにしているよ」
絵里の表彰が終わると次は澪だ。
「華月澪さん。君は凄いね!魔術も身体能力もまるで鬼みたいだ!」
澪は反応しない。
なんてったって鬼というのは赤化病の人からしたら差別用語だからだ。
会場で笑っているのは3割といった所だろうか。
この冷め切った空気を察して、やめてくれないだろうか?一応、伝統的な式典なのだから日曜19時のバラエティ番組と同じ感覚でやらないでほしい。
澪の気持ちもそうだが何より、蒼華がやばい。
蒼華のフラストレーションがやばい。
大して偉くもない癖に偉そうにして上から物を言う奴が嫌いな蒼華にとって、この馬鹿は最悪そのものである。
これ以上、下手なことを言ったら後夜祭が文字通り血祭りになりかねない。
「赤肌と言えば!この間上映していた映画!あれも確か赤肌の役だったよね?君ならメイク無しで出来るんじゃないか?」
最悪だ。この男。
状況も最悪だ。
蒼華の限界が近い。
このままじゃ殴り殺す事になってしまう。
この男がどれだけクズであろうと、それはよくない。
どうする?どうする?
…………
………………!
「ちょっ、響!なにし───」
ドン!
フェミィが床に倒れ込んで気絶した。
何故か?
俺が殴ったからだ。
あのままでは蒼華が殴り殺してしまうと確信していた俺は完璧な策を思いついた。
放っておいたら血祭りになる。
しかし、蒼華を止めたら止めたで八つ当たりで何を起こすか分かったもんじゃない。
ならば俺がすべき事は「止める」のと「殴り殺す」の中間。
つまり、「殴り飛ばす」である。
蒼華は満足気だし俺の気も晴れた。
結果だけ見れば上出来だろう。
流石にこの後も式に参加し続けるほどの度胸は俺にはないから帰らせてもらおう。
お菓子1年分は惜しいけど、まあ仕方がない。
そんな事を考えている響は正面扉から悠々と会場を後にした。
側から見たら、響のその行動と佇まいはさぞ挑発的に映っただろう。
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「そこに居たのね」
暗闇へと続く長い長い廊下。
その最奥に妖艶な雰囲気を纏った女が立っていた。
和洋折衷といったような装いで和服とも洋服とも言える。
解いたら地に引きずるほどまで長さのある髪を頭の後ろで丸めて団子にしている。
光の加減で目元はよく見えないが、タレ目といった感じだろうか。
そんな彼女は裕に180cmを超える長身を一歩一歩進ませて響へと近づいていった。
響の目の前で止まり、屈んで響と視線を交錯させる。
「隠れてるつもり?見えてるわよ。貴方のその喜色に染まった気色悪い笑顔が」
響は、否、ソレは、さも言い当てられたことを喜んでいるように笑った。
「はやい、はやい。もうバレてるとは思わなんだ」
普段の響とは異なる口調。
瞳の色は黒色から朱色へと変わっている。
文字通り人が変わったようだ。
「流石は儂の後継候補じゃのう」
「あら?貴方の後継になったつもりはないわ?」
「して、どうする?儂を見つけたからといって主に出来ることはなかろう?」
「ええ、今はね。楽しみにしておきなさい。すぐにでも、その場から引きずり落としてやるから」
女は少々の怒気を孕んだ声で言って、その場を後にした。
「主に出来ることなど一つもなかろうに」
ソレは哀れみを含んだ笑みを浮かべて消えていった。
テスト真っ只中に書くの最高。
テスト真っ只中にアイドルプロデュースするの最高。
テスト真っ只中に宝箱集めるの最高。




