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トゥルディス教の信者

キングプレスを倒した日比野達は街の人達から大いに感謝された。その日は怪獣から解放された革命の日として盛大なパーティーが開かれた。

翌日、日比野達はパネットを経ってメレバスに向かおうとした。

「なんてお礼を言えばいいのでしょうか?」

「大丈夫です。」

日比野達は手を振ってパネットの人達に見送られながら飛び立った。


メレバスに向かう飛行挺内部

「大丈夫か、飛鳥崎?」

「心配すんな。これぐれぇ大したことねぇよ。」

気分が悪そうにしている飛鳥崎を日比野達が気にかけている。飛鳥崎はキングプレスとの戦いで右腕を骨折し左腕もかなりのダメージを負っていた。そのため、治療魔法などで応急措置をとってはいるが一刻も早く風間に見せた方が良い。


飛行挺は何事もなくメレバスに着くと早速風間がいると思われるタイタンホークへ向かった。

「ただいま!風間さんいますか!?」

「ここにいるわ。」

風間がやってくると早速飛鳥崎を診察してもらった。

「・・・よく持ちこたえたわね。」

「おい、それどういう意味だ?」

「あなた、腕だけじゃなく肋骨も折れているわ。」

「!?」

「幸い折れた骨が内臓に刺さってないから良かったけどしばらく激しい運動は駄目ね。今すぐ近くの病院で手術よ。」

「嘘だろ!」

飛鳥崎は手術嫌がっているが一緒にいた佐古水達に無理矢理連れて行かれた。


一方、ウルトラレックス達を探していた郷田達は布教活動しているシスター達に出会った。

「あのシスターの胸・・・めっちゃでかくない?」

「た、確かに・・・」

郷田が一人のシスターの胸を凝視しているとそのシスターと目があった。すると、そのシスターは目をキラキラさせてものすごいスピードで郷田の目の前に来た。

「あなた達!トゥルディス教に入信しませんか!?入信するのにお金は一切頂きません!ただ人間と怪獣の共存を祈り信じるだけでいいのです!」

「!」

いきなりの勧誘に郷田達が驚いていると信者と思われる男性が彼女の頭を叩いた。

「がっつき過ぎだシルヴィア。困っているだろ。」

「う~。」

シルヴィアは頭を抑え涙を流した。男性は郷田達の方を見ると手を差し出した。

「すまんな。シルヴィアはトゥルディス教の中でも特に熱心でな。俺はアークシャ。先に言っておくが俺は怪獣だ。」

「!」

怪獣とカミングアウトしたアークシャに警戒する郷田達。しかし、何もしてこないアークシャに警戒を解き握手した。

「もしかして元は人間とか?」

「いや、元から怪獣だ。魔法で人間に変身しているだけだ。」

「何故トゥルディス教に?」

「俺自身戦いが好きじゃなくてね。でも怪獣とわかったら迫害される日々。そこに差した光がトゥルディス教だったってだけさ。」

アークシャが話していると他のところで探していた朝比奈達が合流した。すると、シルヴィアの胸を見た朝比奈は愕然としシルヴィアの胸を睨み付けた。

「・・・なんですの?私達が探しているのにあんたはナンパ?しかも、当て付けのように超巨乳の子に!?」

「落ち着け、誤解だ!」

「最後の言葉はそれでいいのか?」

「弁解の余地をくれ!」

郷田の顔を鷲掴みにした橘とシルヴィアの胸を未だに睨み続けている朝比奈にアークシャが弁明した。

「ナンパじゃありませんよ。シルヴィアが勧誘しにきただけですので。」

「・・・そうか。」

「おい、なんか言うことあるだろ?」

「もう少しで葬れた。」

「ふざけるな!」

「それで、レックスは見つかった?」

「いや?」

朝比奈の後ろから来た空咲のレックスという単語に反応したアークシャは彼女に話しかけた。

「レックスってもしかしてウルトラレックスのことかい?」

「え、えぇ。」

「ならラウマシティだろう。」

「ラウマシティ?」

「案内しょう。」

「ありがとうございます。」


合流した日比野達はアークシャとシルヴィアの案内でラウマシティのコロッセオに着いた。

「これ、完全にローマのコロッセオだよな?」

「うん。」

日比野達が入ろうとすると大きな爆発音がした。何事かと入ってみるとウルトラレックスはルギリナに、キュアリアスはルージュにしごかれていた。

「・・・何があった?」

「あ!た、助けて~!」

ウルトラレックスが日比野達に助けを求めようとするとルギリナがウルトラレックスを捕まえた。

「まだ一つも完成していないだろ?戻れ。」

「いやだー!」

「マジで何があったんだよ?」

泣きながら連れて行かれたウルトラレックスを見て困惑する日比野達だった。

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