革命の忍者(ヒーロー)
市長宅前広場でキングプレスと対峙した南達。そこに日比野達が合流した。
「待たせたな!」
「おせーぞ!」
「悪かった。」
キングプレスを挟み撃ちするように陣形をとった日比野達。すると、キングプレスは背中から多重ビームを発射した。そのビームは日比野達に狙いを定めると上から曲がって襲ってきた。
「嘘っ!?」
「あんな技もあるのかよ!」
日比野達は散開しながらキングプレスを攻撃し始めた。しかし、攻撃はキングプレスの硬い体に傷を付けることが出来なかった。
「何よ、あの硬いの!?」
「グハハハハハ!お前ら程度の攻撃で俺は殺せねぇ!お前らを皆殺しにし、あの方に認められれば俺もナンバーズ入りだ!」
キングプレスは高らかに笑い自慢気に話していた。
「いや、お前じゃ無理だろ。」
すると、郷田がキングプレスに言い放った。
「何?」
「だってお前硬いだけじゃん。以前戦ったゴルゴドゥーザの方が絶望感があったわ。お前、全然怖くない。」
「なん・・・だと・・・」
キングプレスは郷田の発言に怒ったのか郷田に狙いを定めて攻撃を始めた。
「お前ごときに何が分かる!?」
キングプレスが郷田に攻撃しているうちに日比野達はキングプレスに接近した。そのまま背中を剣で切って攻撃した。キングプレスは右腕を振り回して払うと左手から電撃を放って攻撃した。
「まだあるのか!?」
日比野が下がると空咲が攻撃の隙をついてキングプレスの目を突き刺した。が、刺せなかった。それでも攻撃を手を休めずに攻撃していた。
「おい。お前ってなんかパワー上げる魔法とかあるか?」
「アタックバフなら一応習得しているけど。」
「なら俺にかけろ。」
日比野達がキングプレスと交戦していると飛鳥崎が朝比奈に頼み事をしていた。そこに皇凰院もきた。
「あの、アタックバフなら僕も使えます。」
「よし。頼むぞ。」
二人は飛鳥崎にアタックバフをかけると飛鳥崎は右腕に水魔法を纏わせた。
「おい!ただでけぇだけの雑魚!」
「あん?」
「かかってこいよ。」
「上等だ!」
キングプレスは日比野や空咲、アリス達をビームや電撃で振り払うと飛鳥崎に向かって走り出した。そして、右腕を振りかざして殴ってきた。飛鳥崎も右腕を振りかざし殴った。すると、ぶつかり合った拳は火花を散らしキングプレスの右腕を粉砕した。
「何ぃ!?」
「どうだ!」
飛鳥崎はそのまま追撃しようとした瞬間、ハンマーみたいな太い尻尾で攻撃した。飛鳥崎はとっさに腕で防ごうとしたが吹っ飛ばされてしまった。
「飛鳥崎!?」
「飛鳥崎さん!」
慌てて皇凰院達が飛鳥崎に駆け寄った。飛鳥崎を見ると右腕が折れ、鬱血していた。
「大丈夫!?」
「こ、これくれぇ。なんともねぇよ・・・」
飛鳥崎は強かっているが右腕はほとんど機能していない。礼崎達が治療魔法でなんとかしているがキングプレスが追撃しようとした。そこに後ろから佐古水や空咲、上から姫樹や小石川、左右からは郷田や堀垣、アリス達、そして前に日比野や南が立ちはだかって飛鳥崎を守るためにキングプレスを攻撃した。
「邪魔だ!わかっただろ。お前ら程度が俺に勝てるわけがないのだよ!」
「でも絶望なんてしないにゃ。お前が恐怖で支配したこの街を流衣達が解放するにゃ。」
「そうだ。お前の独裁もここまでだ。」
日比野と南はそれぞれ光と水の刃を飛ばした。キングプレスは電撃で弾くと全方位にビームで攻撃した。そのまま日比野と南に向かって口から光線を放った。
「こんなところで終わってたまるかぁ!」
キングプレスは目からもレーザーで攻撃したが二人は大きくジャンプして避けると日比野はシャイニングブラスターを放とうとした。それに合わせて南は水と風の魔法で大きな手裏剣を生成した。すると、手裏剣はみるみるうちに猫に変わっていった。
「いけー!《シャイニングブラスター》!」
「《水猫風魔手裏剣》!」
「!」
南が放った猫型手裏剣はキングプレスの攻撃を切り裂きながら進みキングプレスを真っ二つに裂いた。そこに日比野のシャイニングブラスターが命中しキングプレスは左右に分かれながら爆発した。
「・・・・やった。やったー!」
市民達の歓声、日比野達の安堵の声、喜びの声、嬉し泣き、様々な喜びの声が街中に木霊する中、キングプレスとの戦いは幕を下ろした。
今回倒した怪獣
怪獣名 キングプレス
別名 処刑剛獣
全長 3.0m
体重 500kg
特徴
パネットを恐怖政治で支配していた怪獣。右腕の”スーパーペンチ“が主な武器。その他にも口から放つ熱線 《プレスビーム》、頭部から放つ光線 《プレスレーザー》背中から放つ多重ビーム《プレスストーム》、左手から放つ電撃、ハンマーが付いた尻尾などがある。土魔法が得意。