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過剰戦力の暴走(後編)

再びメカギルザに対して臨戦態勢をとるウルトラレックス達。そこに、フィディスがやってきた。

フィディスはさっきまでメカギルザの攻撃から観客達を守りながら避難誘導していた。

「皆さんの避難は完了しました。残っているのは私達だけですよ。」

「あ、ありがとうございます。」

ウルトラレックスはフィディスにお礼を言うと暴走するメカギルザに向かって行った。それに続いてキュアリアス達もメカギルザに向かって行った。

「気をつけろ。ポジトロン・ハイパー・プロミネンス・ゼロは魔力供給を断ったとはいえまだ内臓している魔力でも発射可能だ。そして、最大火力を出すためには後30分のチャージが必要だ。」

「分かりました!」

芹沢からの説明を聞いたウルトラレックス達は散り散りになって攻撃を開始した。

メカギルザはプラズマショットキャノンでコスモスやヘブン、マジカルレールキャノンでジオフェニックスやルージュ、マキシマムストライクでウルトラレックス達を攻撃した。ウルトラレックス達はそれを避け続けながら各々の攻撃をメカギルザに当てた。

「これでどう!?」

「・・・駄目だ!硬すぎる!」

どんだけ攻撃を受けても無傷のメカギルザを見てウルトラレックスは焦っていた。すると、ルギリナがウルトラレックスの後ろにやってきた。

「落ち着け。どんな奴にも弱点は存在する。それを見極めろ。そもそもお前は何がしたい?」

ルギリナに言われてウルトラレックスは冷静にメカギルザを観察した。そして、思い出した。あの時、アスカがどこから出てきたのか。自分がどうしたいのか。

「コックピット。芹沢さん、確かコックピットは胸にありましたよね?」

「あぁ、だが一番守らないといけないところだから硬度は最も高いぞ。」

「ありがとうございます!」

ウルトラレックスは返事をすると両肩の盾”イージスラッガー“をコックピットに向けて飛ばした。飛ばしたイージスラッガーは光の刃を出すとコックピットの周りを切った。すると、閉じていたハッチが取れ気絶しているアスカが見えた。

「いた!」

「なるほど。ハッチを開く際の接続部分か。確かにそこなら他の部分より脆いかもしれないがあの隙間に光の剣を通すとは・・・何という精密さ。」

ウルトラレックスは体に光を纏うとそのまま突進した。メカギルザは近寄られないようにダークブローで攻撃するがそれをルギリナが片手で弾いた。

「行ってこい。」

ルギリナの激励に答えるかのようにウルトラレックスは真っ直ぐ突っ込みメカギルザを貫きアスカを救出した。

「やったー!救出成功!」

「一先ず安心した。メカギルザはまた作り直しだな。」

アスカを救出したことによってキュアリアス達は大いに喜んだ。芹沢もアスカを見て安堵した後、動かなくなったメカギルザを見てため息をついた。すると、動けないはずのメカギルザが動き出したのだ。

「何!?」

「バカな!あり得ない!?」

驚く一同。メカギルザは辺りにミサイルやビームで攻撃しながら暴れ始めた。パイロットがいないはずのメカギルザが動いたことに驚愕していた芹沢にメカギルザがポジトロン・ハイパー・プロミネンス・ゼロを発射した。

「危ない!」

「え?」

反応が遅れたウルトラレックス達が向かうが間に合わなかった。しかし、芹沢の隣にいたフィディスがシールドを張ってポジトロン・ハイパー・プロミネンス・ゼロを防いだのだ。

「嘘だろ。この威力、最大火力だぞ。」

芹沢だけではなくウルトラレックス達全員が驚く中ポジトロン・ハイパー・プロミネンス・ゼロを防ぎきったフィディスは帯状の翼を生やすとメカギルザの前まで飛んだ。

「今、あの中には誰もいないのですね。」

「え、えぇ。」

フィディスの質問に芹沢が答えるとフィディスは右手から光の剣を作り出した。すると、光の剣が瞬く間に伸びメカギルザより長くなったのだ。

「え?」

「何これ?」

「ま、まさか・・・待って!それだけは止めて!お願い!」

ウルトラレックス達が剣の長さにびっくりしたり動揺したりしている中、芹沢はフィディスが何をしようとしているのかが分かり慌てて懇願した。しかし、フィディスは剣を振り下ろし攻撃しようとしたメカギルザを縦に一刀両断した。そのままメカギルザは左右に分かれ、大爆発した。

「あぁ・・・メカギルザが・・・ストレイドモンス第1号が・・・」

芹沢は涙目になりながらその場にへたりこんだ。その隣にアスカを抱えたウルトラレックスが着地した。

「す、凄い・・・」

「あれがトゥルディス教教皇・・・」

みんながフィディスに驚いていた。こうして、メカギルザ暴走事件は終結したのだった。





メカギルザ撃破直後

メレバスフォースセンターの扉についているモニターから一体の怪獣が現れた。その怪獣は全身にトゲがあり長い鞭のような両腕、4つある脚、腰から半透明の触手が特徴的だった。

その怪獣がどこかへ逃げようとするとマント姿の少年とスパンダーが現れた。

「見ていたぞ。なかなか素晴らしい能力だ。その力を是非俺に貸して欲しい。」

怪獣はスパンダーの交渉に応じたのか頷いてスパンダーの後ろについて行った。

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