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闇からの依頼

魔界から出発したWISHはメレバスという街に来ていた。メレバスはインナーフェイト公国の東に位置し面積は秋田県とほぼ同じ。エリアルシティと同じくストレイザーやGパワードスーツの開発が盛んな街でもある。

メレバスの空港に着いたWISHはそこでしばらく休憩をすることになった。

「それでしばらく二人の訓練をさせたいからってどこかに行っちゃったよ。」

メレバスに着くと早速ルギリナとルージュがウルトラレックスとキュアリアスを連れてどこかへ行ってしまった。残った日比野達は必要な物の買い出しやタイタンホークの補修などを行っていた。

「だいたいこんなもんかね。」

「あぁ、これでタイタンホークの補修は済んだ。悪いな、手伝ってもらって。」

ベルッドが隣にいる郷田や飛鳥崎にお礼を言っていた。

「いやいや、俺達が使う家なんだからこれぐらい当然だぜ!」

「それより思ってた以上にボロボロだな。」

飛鳥崎が壁を見てみると所々皹がみられた。

「そりゃあんだけ戦ったんだ。ガタくらいくるさ。」

ベルッドも皹を見て話し始めた。タイタンホークはギガヒュドラの襲撃で右翼を激しく損傷、機体の右側はかなり損壊していた。その後、修理したがクイーンステラとの戦闘で各種魔力回路や電気系統が断裂、ギランジュラとの戦闘でも無理をさせているためにあらゆる所が限界に近かった。

「これではしばらく飛行は難しいだろうな。」

「やっぱり。」

タイタンホークの現状を日比野に報告するためにベルッドがその場から離れた後、皇凰院が飛鳥崎のところにやってきた。

「すみません。僕達も頑張ったんですけどタイタンホークを完全に直すことが出来ませんでした。」

「おいおい。そんなの気にすんな。逆にここまで直してくれて感謝するぜ。」

「珍しい。飛鳥崎がお礼言ってる。」

郷田をKOした飛鳥崎は皇凰院と一緒にその場を離れようとすると中島先生がやってきた。

「みんな、いる?」

「なんだ?」

「日比野君から召集よ。」

「は?」

タイタンホークオペレーションルーム

「みんなに召集をかけたのはなんとうちに依頼がきました!」

「!」

日比野の発言に驚く一同。

「本来依頼は各地にあるギルドにクエストとして受注された後に冒険者がそれを受け取ることになっているみたいですがたまに名のある冒険者にはギルドを介することなく依頼がくるということです。」

「なんか久しぶりに異世界にきたって感じるな。」

日比野がクエストの説明をした。説明が終わると日比野は早速依頼内容を話し始めた。

「依頼の内容は、パネットという町の調査らしい。」

「調査?」

「あぁ。どうやらその町に小型の怪獣が現れるから調べて欲しいといいことらしい。」

依頼内容を聞いた郷田達はつまらなさそうに首を傾げた。

「どんな依頼であっても初めてきた依頼だ。みんな、やってみないか?」

日比野が勧めると郷田達は賛成した。すると新庄が手を挙げ話し始めた。

「悪いが俺はパス。こいつの修理を終わらせないといけないからな。」

「俺もだ。と、言っても後はマジックバーニアや各種魔力回路の調整ぐらいだから俺達でなんとかなる。」

「私も行けないわ。コスモスに無理させちゃったからしばらくは修理しないと。」

「私もジオフェニックスの点検がありますので。」

新庄に続きベルッド、中島先生、舞沢も手を挙げ一緒に行けないと言った。

「分かりました。それでは俺達でパネットに行きましょう。」

「了解!」

日比野達は準備を終えると小型飛空挺に乗ってパネットへ飛び立って行くのだった。


???

「わかっているな。くれぐれも邪魔はするなよ?」

「えぇ。わかっていますよ、キングプレス。無様に殺られないように祈ってますよ。」

「ほざけ。」

キングプレスと呼ばれた右腕が太くペンチみたいな形しているゴツい怪獣はニヤニヤしながらその場から消えて行った。

「・・・まずは相手がどんな者か知る必要がある。悪いですけどあなたは私の昇進のための生け贄になってもらいますよ、キングプレス。」

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