暗雲の支配者
ルギリナがWISHに加入した直後
「それでしばらく夢宮君と星雲寺さんの特訓をするということですか?」
「そうだ。お前達の戦いを見たがやはり主戦力はこの二人だ。しかし、その主戦力があれじゃあこれらの戦いが厳しいだろう。だから、我らがこの二人を特訓することにする。」
「我ら?」
「ワシも特訓に参加するのじゃ。」
日比野が気になっていたらルージュがルギリナの隣に立って手を挙げた。
「ワシは魔法の使い方を、ルギリナは戦い方そのものを教える手筈になっておる。」
「だからしばらくはこの二人無しで活動してもらうぞ。いいな。」
「わ、分かりました。」
ルギリナの圧に押され日比野は許可を出した。許可をもらうとルギリナは早速ウルトラレックスとキュアリアスを連れてタイタンホークに入って行った。
「大丈夫なのか?」
「信じるしかないと思う。」
ルギリナに連れて行かれた二人を心配した飛鳥崎に日比野も心配しながら言った後、タイタンホークに乗り込んだ。その後、全員が乗るとタイタンホークは飛びたった。
「ありがとうございます、WISHの皆さん。」
その様子を見届けたメシュラはWISHにお礼を言っていた。
メシュラとは違う場所から飛びたって行くタイタンホークを見ていたマント姿の人影に誰も気付いていなかった。
マルチワールド
そこの例の場所にジャギュラがいた。すると、そこにスパンダーがやってきた。
「報告だ。お前は知っているだろうが魔界でNo.8のギランジュラが殺られた。」
「あぁ、知ってる。彼らも急速に成長している。将来が楽しみだ。」
「奴らに将来なんぞ無い。」
ジャギュラが笑っているとスパンダーの後ろからガス状のNo.7が現れた。No.7はご立腹のようでジャギュラを睨みながら近づいてきた。
「何故貴様のような仕事をまともにしない奴がNo.4になってるか俺には分からん。」
「・・・」
黙っているジャギュラに詰め寄るNo.7。なかなか話が進まないため、スパンダーが二人の会話に割って入ってきた。
「No.7。今度はお前が行く番だろ?」
「ん?あぁ、そうだ。今度は俺の番だ。俺が奴らに真の支配、恐怖を見せてやろう。No.4、邪魔するなよ。」
「・・・わかってる。」
No.7はジャギュラに釘をさすとそのまま消えて行った。
No.7が出て行くと外に2体の怪獣が待っていた。右腕が太くペンチみたいな形しているゴツい怪獣と左腕が鋭い刃物になっている黒い怪人だった。
「お前ら、早速だが希望と名乗るふざけた集団を排除する。支配地域に誘い始末しろ。」
「了解!」
「了解しました。」
2体の怪獣は返事するとその場から消えた。残ったNo.7は笑いながら上昇した。
「見ていろ、このインペリガーレが貴様らを恐怖で支配してやる。」