それぞれの役割
ウルトラレックスとジャギュラの闘いにルギリナが水を差した。
「・・・ルギリナさん。」
「おい、いきなり現れて邪魔すんなよ!」
姫樹がルギリナに突っ掛かるがルギリナが睨むと萎縮してしまった。
「私は全ての怪獣を滅するだけだ。」
そう言ってルギリナは黒い刀を生成した。そして、深呼吸すると刀を振った。すると、刀から黒い斬撃がいくつも飛んできた。
「!」
ウルトラレックスは避け、ジャギュラは右手の爪で切り裂いた。すると、ルギリナはウルトラレックスに刀を向けて襲ってきた。
「待ってください!」
ウルトラレックスは間一髪白羽取りで防いだもののルギリナの方がパワーがあるようで少しずつ圧されていた。すると、そこにキュアリアスがやってきてルギリナに体当たりした。ルギリナはそれを避けた。
「この程度か。お前ら、弱すぎる。」
「は?何よ!レックスは今までナンバーズを倒してきたのよ!」
「だったらそのナンバーズも弱かっただけだ。」
ルギリナがそう言うとキュアリアスは少しイラッとしていた。すると、ジャギュラが話し始めた。
「仕方ないさ。今まで倒してきたナンバーズは戦闘向きじゃないから。」
「え?」
ジャギュラの発言にウルトラレックス達は驚いていた。ジャギュラはそのまま話を続けた。
「ナンバーズにもそれぞれ役割みたいなのがあってな。No.12からNo.10は基地の破壊や暗殺、誘拐が主な役目。No.9からNo.7は侵略や支配などの裏方。そして、俺達No.6からNo.4が戦闘、つまりNo.12からNo.7が敵わない奴を相手にする役目ってところだ。ちなみに、No.3からNo.1は特殊でね。俺にもよくわからん。」
「ちょっと待って。ギガヒュドラも戦闘向きじゃないってこと!?」
「あぁ。ギガヒュドラは主要都市などの破壊がメインだ。戦う時だって巨体を生かしたやつだしな。」
ジャギュラの説明にウルトラレックス達は動揺していた。わかってはいたけれどナンバーズは数字が小さくなるほど強くなっている。しかし、今まで戦って倒した怪獣は元から戦闘に特化していなかったのだ。
ウルトラレックス達が動揺しているとルギリナは炎でジャギュラを攻撃した。
「そんなのはどうでもいい。私は全ての怪獣を滅すると決めたのだ。」
ジャギュラはルギリナの攻撃を避けていると蔦がウルトラレックス達を攻撃してきた。ウルトラレックス達は蔦を避けて周りを見ると驚愕した。周りにはなんと数体のギランジュラがいたのだ。