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小が大を穿つ

  ウルトラレックスがギガヒュドラを殴り倒した。胸の発光体が赤く点滅するがその目はまだ諦めていない。

「すげぇ!あの巨体を倒しやがった!」

「まだだ!倒れただけで倒したわけじゃない!」

  日比野が喜んでいる郷田に喝を入れていると倒れたギガヒュドラが起き上がった。

「やってくれたな。」

「・・・不覚。」

「ぶっ殺す!」

  ギガヒュドラは起きると腕を振り上げウルトラレックスを叩き落とした。そのままウルトラレックスが落ちた所に各々の光線を発射した。

「レックスさん!」

  小石川があわてて助けようと行くがテンシンがそれを止めた。

「な、何するんですか!?」

「落ち着け。スナイパーは何時如何なる時でも冷静に一発に全てを込めて撃つのが仕事だ。」

  そう言ってテンシンはスナイパーライフルを構えた。

「構えろ。あいつは大丈夫だ。そう信じてチャンスを待て。」

「は、はい。」

  小石川はテンシンに言われてスナイパーライフルを構えた。


  そして、ウルトラレックスは

「大丈夫かにゃ~?」

  南に助けられていた。南は透明化してギガヒュドラにバレないように近づいてエナジーチェーンでウルトラレックスを抱えて走っていた。

「南さん、その機能は?」

「大丈夫みたいにゃ。この機能はエスラーが点検のついでに勝手に付けた機能、ステルスにゃ。勝手に付けたのはイラッとしたけどこれはいい機能にゃ。」

  南がウルトラレックスを運んでいるとギガヒュドラに見つかってしまった。

「そこか!」

「ちょこざいな!」

「破壊ー!」

  ギガヒュドラは容赦なく攻撃を始めた。その隙をついてキュアリアスと新庄がヘル=レインの魔法陣の上に着いた。

「じゃあ、やるぞ!」

「はい!」

  新庄はラプターからありったけのミサイルを、キュアリアスは両手に光を纏って前につきだした。

「《ラプターカーニバル》!」

「《キュアジャスティスストライク》!」

  二人の技が魔法陣の中心に命中した瞬間、魔法陣はガラガラと大きな音をたてて砕けていった。

「何!?」

「ば、バカな!?」

「まさかヘル=レインが破られた!?」

  ギガヒュドラの首が全て上を向いた。そこに、新しく剣を変えたエドワード王子が首の一つを真っ二つに切った。

「!」

「今だ!」

  エドワード王子に続いて今度は姫樹がサイクロンアローレイ、中島先生のコスモスがヴァリアブルランチャーを発射した。二つの技は首に命中してその首が吹っ飛んだ。

「これで2本目!」

  ギガヒュドラは近づいてくる者全てに光線を放って攻撃した。それでもみんなは攻撃の手を緩めなかった。

  再生しようとしている首の切り口にヘブン部隊が一斉に攻撃を仕掛け再生を妨害した。

「生意気な!」

「・・・」

  ヘブン部隊の何人かはレーザーに撃たれ墜落した。また、姫樹と中島先生は追撃する光球を捌いていた。

  すると、ギガヒュドラの後ろから新たな合体をしたジオフェニックスのブレード化した翼で一番右側の首を切り落とした。

「ぎゃぁぁぁぁ!」

  悲鳴をあげて落ちる首。それでも光線を吐きながら暴れる首をスコット達、地上に待機していたエルフ達が各々の魔法攻撃で粉砕した。

「やっと4本目!」

  舞沢が汗を流しながら操作している横で郷田も再びギャラクシーメーサーキャノンをギガヒュドラにロックオンした。

「いけぇ!」

  郷田が叫びながら放ったギャラクシーメーサーキャノンはギガヒュドラの首の一つを消し飛ばした。

  その間も小石川とテンシンはスナイパーライフルを構えたまま動かない。

「くそっ!小さいくせに!」

  ギガヒュドラは魔法で辺り一面を攻撃し始めた。そこに、回復したウルトラレックスが再びギガヒュドラに向かって飛び出した。

  ギガヒュドラはウルトラレックスを見るために首を傾けた。

「・・・今だ!」

「はい!」

  その瞬間、テンシンの掛け声と共に二人はスナイパーライフルを撃った。その弾丸は真っ直ぐ飛びギガヒュドラの真ん中の首の両目を貫いた。

「ぐわぁぁ!」

  両目を抑え叫ぶギガヒュドラの口にウルトラレックスは飛び込んだ。

「!」

「何を考えている!?」

「・・・しまった!」

  ウルトラレックスを飲み込んだギガヒュドラの真ん中の首は何かに気づいたようで必死に吐き出そうとしていた。

「・・・ここなら硬い皮膚は関係ないはず。《レクシウム光線》!」

  ウルトラレックスはギガヒュドラの体内、首が一つに纏まっているところでレクシウム光線を放った。

「・・・!」

「ば、バカな!?」

「くそぉ!」

  その瞬間、ギガヒュドラは中から膨らむように広がった後、爆発し木っ端微塵に吹き飛んだ。そして、中からレクシウム光線の構えをとったウルトラレックスが現れた。

解説集


舞沢 あかりの新しいストレイザー(続き)


名前:ジオフェニックス(砲撃型)

型式:砲撃型

武装:マジカルレーザー(共通)、メガプラズマカノン

特徴:

ジオファルコン、ジオレイブン、ジオイーグルの順に合体したジオフェニックス。先端には巨大な砲身 メガプラズマカノンがあり、そこから全属性の魔法を放つことが可能。


名前:ジオファルコン

型式:火力特化型

武装:プラズマカノン、20連装マテリアルミサイル

特徴:

基本型の時は最後尾に合体しているストレイザー。機動力はあまり無いが高火力の二つの武装により大型怪獣に対しても大ダメージを与えることが可能。


今回倒した怪獣


怪獣名 ギガヒュドラ

別名 破壊超獣

全長 88m

体重 88000t

特徴

ナンバーズのNo.10と呼ばれている怪獣。4つの腕にはそれぞれ火、水、土、風の魔法が込められている。そして、最大の特徴が9つある長い首。その首にはそれぞれ能力や性格が違い、冷凍光線やレーザー、光、闇、雷の魔法など使う技も多才。

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