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デカい=強い

ギガヒュドラの前に現れたのはGパワードスーツを装着したレイティ・カノンだった。彼女は光を女性型の巨人の姿にして立っていた。

「彼女は・・・」

「彼女は騎士で私の護衛をしている魔導機士、そして別名は光之究極騎士(ウルトラナイト)だ。」

「ウルトラ、ナイト。」

日比野がレイティを見ているとエドワード王子がやってきた。

「彼女は光の魔法を駆使して自分を巨大化させて大型怪獣と戦うことができる。今まで巨大な怪獣はたくさんいた。その怪獣に対抗するために手に入れた技だ。」

「す、凄い。」

日比野達が見ている中、レイティはギガヒュドラに立ち向かって行った。すると、日比野の端末に新庄から連絡が入った。

「大丈夫だ!もう市民の避難は完了した!」

すると、タイタンホークが日比野達のところにきた。

「リーダー達も早く入ってくれ。」

「分かりました!」

日比野達はエドワード王子やテンシン達と一緒にタイタンホークに入った。中には避難済みの市民がいた。

日比野はすぐに、オペレーションルームに入り艦長席に座った。オペレーションルームには新庄、ラフィ、天谷の他に舞沢や、シグマまでオペレーター席にいた。

「市長、ここにいたんですか。」

「あぁ。こういう時でなかったら探検したかったよ。」

シグマはオペレーションルームからハンターエックスを遠隔操作していた。

「舞沢、君はいいのか?」

「いい。まだ決まってないから。」

舞沢は

一方、撃たれた飛鳥崎は自室で風間や佐古水の治療を受けていた。

「いてぇ!くそぉ!」

「大丈夫よ。治療魔法で完治できるわ。」

「あの野郎~、わざと急所を外しやがった。」

「おそらく、助けにきた日比野達と一緒にまとめて殺すつもりだったんだろう。」

風間達はなんとか飛鳥崎の治療を済ませた。その後、避難した市民の安全確保や治療などをしていた。飛鳥崎もここでできることはないため、風間達の手伝いをすることになった。



レイティはギガヒュドラと戦っている。レイティはギガヒュドラを押し出し、離脱しようとしているシグナルベースやタイタンホークを守っていた。

「無駄だ!」

首の一つが冷凍光線を放った。それはシグナルベースをかすった。レイティは冷凍光線を放った首を掴んで投げた。

「ここから先は私が守る!あんたなんかに奪わせない!」

「奪うじゃない。破壊だ。」

真ん中の首が闇魔法でレイティを攻撃する。レイティは少し怯むがすぐに態勢を直し、ギガヒュドラを殴り飛ばした。ギガヒュドラが倒れるとレイティの後ろからハンターエックスが援護にきた。

「市長!」

ハンターエックスは再び目を集中攻撃してギガヒュドラを撹乱していた。しかし、首の一つがレーザーを放ってハンターエックスの翼を破壊した。

「くそっ!まだだ!」

シグマは落ちながらもマシンガンでギガヒュドラを攻撃しながらハンターエックスを特攻させた。しかし、ギガヒュドラは4つの腕からそれぞれの属性魔法を合わせて光線を放ち、ハンターエックスを破壊した。

「すまない、ハンターエックス。」

ハンターエックスを破壊されたシグマは悲しそうに纏った機械を外した。


ギガヒュドラは起き上がると4つの腕と全ての首に魔力を込め始めた。

「・・・」

「まだだ。まだ破壊できていない。」

「破壊、破壊、破壊、破壊!」

「俺が何故、お前らから破壊の化身と呼ばれているか教えてやる。」

すると、ギガヒュドラは真上に全属性魔法と各々の光線を放った。その魔法や光線が真上で当たると空一面に巨大な魔法陣が現れた。

「な、何をする気だ。」

レイティは防御の構えをとっていた。日比野もヤバい攻撃がくると直感していた。

「新庄さん、今すぐ避難を!」

「分かっている!」

日比野の指示でタイタンホークはギガヒュドラが作っている魔法陣から距離をとった。

「もう遅い。」

「・・・これで終わり。」

「さぁ、全てぶっ壊せ!」

「究極破壊魔法、《ヘル=レイン》!」

ギガヒュドラが叫んだ瞬間、魔法陣から槍状の雨が降ってきた。それをよく見ると全ての属性魔法の他に落ちた瞬間に凍りついたり、溶けたりしているモノもあった。

「まずい!」

タイタンホークは避けようとしているが右翼が攻撃で崩壊してしまった。

「くそっ!右がやられた!」

タイタンホークは煙をあげながらエリアルシティから離れた。よく見ると魔法陣はエリアルシティ全体にまで及んでいた。

そして、攻撃はシグナルベースにも命中していた。

「被害状況はどうなっている!?」

「第3、第4滑走路が被弾により使用不能!」

「約30%のマジックバーニアが停止しました!」

「ストレイザー開発ブースに火災発生!すぐ鎮火作業に入ります!」

「尋常じゃない被害ってわけか。なんとかもってくれよ、シグナルベース!」

司令室にいたレーテリウスが被害の確認をしていた。シグナルベースは高度を落としながらもなんとかエリアルシティからの脱出に成功した。

「逃がすかぁ!」

ギガヒュドラがシグナルベースを落とそうと口を開けた瞬間、レイティが光の剣でギガヒュドラを切って攻撃した。ギガヒュドラがレイティを見ると彼女はさっきの光の巨人に鎧を着けたような格好をしていて右手には光の剣が生えていた。

「もうこの街にはお前と私だけだ。これで思う存分戦える。《ウルトラアテナ》!」

レイティが走りながら再び光の剣でギガヒュドラを攻撃した。その間もヘル=レインは容赦なく彼女に攻撃している。

「《ナイトカノンブレード》!」

レイティは光の剣でギガヒュドラへの攻撃を止めなかった。すると、ギガヒュドラは左の首を全部使ってナイトカノンブレードと右腕に噛みついてきた。そして、ナイトカノンブレードを噛んで破壊した。

「うっ!まだまだぁ!」

レイティはナイトカノンブレードが破壊されても挫けなかった。


その彼女の勇姿はタイタンホークにいる日比野達もモニターで見ていた。

「レイティさん!」

「早くレイティさんの援護を!」

「駄目だ!」

日比野が彼女を心配していたが新庄は進行方向を変えることはなかった。

「しかし!」

「今行っても足手纏いだ!それに、ここには多くの避難民がいる!俺達はその人達を助けるのが先決だ。」

「新庄さん・・・」

「彼の言う通りです。」

すると、オペレーションルームにエドワード王子が入ってきた。

「今はここにいる皆さんの安全を守るのが先です。けど、少しだけ待ってくれませんか?」

「?」

エドワード王子はオペレーター席に座るとレイティに繋いだ。

「レイティ、聞こえるかな?」

「・・・はい!」

「すまない。君を一人残す結果になってしまった。」

「大丈夫です!みんなを守るのが私の仕事、いえ私の生き甲斐です!ですから、王子はこのまま真っ直ぐ進んでください!」

「レイティ・・・約束だ。必ず生きて私達のところに戻って来てくれ。」

「はい!」

この言葉を最後にレイティとの通信は途切れてしまった。

「エドワード王子・・・」

「約束を守るぞ。ここで私達が死んだらレイティとの約束が守れなくなる。総員、全力で生き残るぞ!」

「了解!」

エドワード王子は涙を拭うとみんなに指示した。そのままタイタンホークはシグナルベースと一緒に離脱して行った。


エリアルシティにいるギガヒュドラとレイティは互いに睨み合っている。

「別れは済んだか?」

「別れ?バカを言うな。約束だ。私は必ず生き残る。そして、またみんなに笑顔で会いに行く!」

「無駄、無駄、無駄、無駄!」

「・・・不可能。」

「知ってるだろ!?大きさと強さは比例する。つまり、あんなチビ共は俺には勝てない!」

「それはお前が分かってるだろ?だから、魔法で自身を大きくしている。」

「そうだな。確かに大きい奴は強い。けど、それが全てじゃない!」

ギガヒュドラは一歩ずつレイティに近づいている。レイティも握り拳を作って立ち向かっている。そして、2つの巨体はぶつかり合った。そのまま激しい戦いの末、エリアルシティは壊滅した。

解説集


シグマ・ストンムロのストレイザー

名前:ハンターエックス

型式:スピード型

武装:マテリアルマシンガン

特徴:X状の翼の付け根にマシンガンが組み込まれたシグマ専用の戦闘機遠隔操作型ストレイザー。

速さを重視した結果、武装は一つだけになったが全属性魔法が内臓されているため、状況に応じて属性魔法を変えて攻撃が可能。



レイティ・カノンのGパワードスーツ

名前:ウルトラナイト

型式:特殊型

武装:マジックソード

特徴:レイティがウルトラアテナになるために作られたGパワードスーツ。全身に光魔法を増幅させるための機械と自身の動きと連動させるセンサーのおかげで巨大化して戦うことが可能となった。現在、この技術を使って魔導機士を擬似巨大化させる研究が行われている。

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