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No.10

姫樹達はエドワード王子と一緒にギガヒュドラと戦っていた。ヘブン部隊は持っているマシンガン、Gパワードスーツ隊も各々の武器で攻撃を始めた。

しかし、ギガヒュドラには効果がなく巨大な腕を振り回して近づいたストレイザーを破壊した。

「ダメだ!全く効いてない!」

コスモスもヴァリアブルランチャーでギガヒュドラに攻撃したがギガヒュドラには効かず9つの首のうちの一つが青い光線を発射した。コスモスはそれを避けようとしたが光線は翼に命中した。その瞬間、翼が凍りついてしまったのだ。

「何これ!?」

「あれは、冷凍光線!」

翼が凍りついてしまい墜落するコスモス。なんとか着地は出来たものの飛べなくなった。

「先生!」

「私は大丈夫よ!」

姫樹達が心配していたら中島先生から通信が入った。中島先生が生きていると分かった姫樹達は再び攻撃を始めた。姫樹はサイクロンアローレイで首の一つを攻撃した。

「なかなか面倒な奴がいるようですねぇ。」

撃たれた首は姫樹を見ると光球を放った。姫樹はそれを避けた。

「そんなの当たらねぇ!」

「そうだといいですねぇ。」

首はニヤリと笑っている。すると、姫樹に中島先生から通信が入った。

「姫樹君、後ろ!追ってきてるわ!」

「!」

姫樹が後ろをみるとさっきの光球が軌道を変えてこっちに向かってきたのだ。

「また、追尾型かよ!」

姫樹は必死に逃げるが光球は姫樹の後ろにピタリと張り付いて追ってくる。すると、テンシンから通信が入った。

「嬢ちゃん、そのまま低く飛べ。面倒なストーカーを撃ち落としてやる。」

「分かりましたって俺は男だー!」

姫樹は怒りながらもテンシンの言う通りに低く飛んだ。すると、テンシンは次々と張り付いて追ってくる光球を撃ち抜いたのだ。

「すげぇ!」

「だろ?」

テンシンはそのまま弾丸をスナイパーライフルにセットすると首の一つに向けて撃った。その弾丸は見事、首の一つの頭に命中し、その首はバラバラに弾けとんだ。

「よっしゃー!」

みんなが喜んでいるとその首はグニョグニョとうねりだし、なんと数秒で完全に再生したのだ。

「マジかよ。再生能力持ちか。」

テンシンが驚いていると再生した首はテンシンを睨んできた。

「いてぇじゃねぇか、てめえ!」

首は怒りを露にすると口から紫色の光線を発射した。テンシンはそれを避けた。紫色の光線は地面や森に命中すると草花は木は枯れ、近くにいた鳥や動物は苦しみだして生き絶えてしまった。

「まさか、あれって毒か!?」

「あれが一番まずいだろ!」

毒光線を吐く首は怒りながらテンシンに毒光線を吐き続けている。

「対大型怪獣用炸裂弾でも殺せないうえに一つ一つが厄介な攻撃してきやがる。」

テンシンは逃げながらもスナイパーライフルを向けた瞬間、スナイパーライフルをスコープを貫いたレーザーが貫いた。

「・・・」

「くそっ。嫌な時に撃ってくるな。」

テンシンは黙ってレーザーを撃った首を睨んで毒光線を避けた。そこに、大剣を構えたエドワード王子が後ろから首の一つを一刀両断した。

「やったか!?」

ヘブン部隊の一人が叫んだ。首は再生する気配はなかった。しかし、切り落とされた首が動き出してエドワード王子に向かって泡を吐いて攻撃した。

「なんだ、あの泡!?」

エドワード王子が避けていると泡が大剣に触れた。その瞬間、大剣はみるみるうちに腐蝕して溶けていった。

「溶解液か!?」

「そんなモノもあるのかよ!」

切り落とされた首はそのまま浮かぶと元の切り口と合体して元に戻った。

「あの首、それぞれ特性が違うな。」

「・・・痛い。」

戻った首はそのまま溶解液を噴射し続けた。そこに、今度はハンターエックスがマシンガンで攻撃しながらやってきた。

「市長!」

「この街を怪獣の好きにはさせん!」

ハンターエックスは属性魔法を変えながらギガヒュドラの目を執拗に攻撃していた。

「目障りだ。」

すると、ギガヒュドラは4つの腕を挙げた。そして、それぞれの腕から炎、水、風、土の魔法を出して攻撃してきた。その後すぐに真ん中の首が闇魔法、その両隣の首が雷、光の魔法を放ってきた。

「この怪獣、全属性の魔法が使えるのか!?」

あまりの攻撃にみんなが距離をとった瞬間、ギガヒュドラはいきなり走り出した。

「!」

「早い!」

そして、そのままギガヒュドラはジャンプしてエリアルシティの街中に着地した。

「さぁ、出てこい。イリュテラスを殺した怪獣、出てこい!」

「どこだ!」

真ん中の首が叫びながら黒い光線を放って暴れた。そこに、一人乗り用の飛行挺に乗った日比野達が現れた。

「残念だったな!お前が探している怪獣ならここにはいない!もちろん、どこにいるかは教えないけどな!」

日比野が叫んだらギガヒュドラの首の一つが悔しそうに項垂れた。

「賭けに負けた~!」

「ハズレかよ!」

「!?」

何が起こったかわからない日比野達に真ん中の首が答えた。

「その場所はミリカトの森にあるエルフ共のところだろ?」

「知ってたのか!?」

「No.11と賭けをしてな。どっちが先にその怪獣がいるところに行けるかってな。」

「No.11だと!?」

「そうだ。俺はNo.10、破竜のギガヒュドラだ!」

「No.10だとぉ!」

ギガヒュドラは日比野に向かって黒い光線を放ってきた。日比野はそれを避けてビクトリーギロチンを放ったがギガヒュドラには効かなかった。今度は飛鳥崎が水魔法で作った巨大な拳でギガヒュドラを殴った。

「くたばれ!《ストロングクラッシュ》!」

飛鳥崎の拳は真ん中の首に命中し、黒い光線は他の首に命中した。

「バカ野郎!」

「うるせぇ!」

「・・・」

当てられた首が真ん中の首と喧嘩を始めた。しかし、避けた首がレーザーで飛鳥崎の腹を撃ち抜いた。

「!」

「飛鳥崎!」

飛鳥崎は腹を抑えて倒れた。日比野は飛鳥崎に駆け寄ろうとすると首の一つが毒光線を放とうとした。その瞬間、光の巨人がギガヒュドラを殴って吹っ飛ばした。

「!」

その巨人は全身金色に輝いた女性の姿をしていた。そして、その中心にはGパワードスーツを装着したレイティ・カノンがいた。

解説集


名前:ヘブン、ヘブンリー

型式:バランス型

武装:マシンガン、マジックサーベル

特徴:

ヘブンはエリアルシティが開発した量産型ストレイザーの女性型で男性型はヘブンリーと呼ばれている。

両方とも機能も武装もシンプルなため初心者魔導操士が最初に乗るストレイザーとして全国にいる。

ちなみに、中島先生のコスモスはこのヘブンにさらに女らしさとマークタウンにあった強力な武装を付け加えたモノ。

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