種族を越えた誓い
ゴルゴドゥーザを倒してしばらくした。石化した人達も元に戻っていき、最終的にはみんなが元に戻っていた。もちろん、山瀬も元に戻った。
「良かったぁ。元に戻って。」
山瀬が元に戻ると礼崎が真っ先に抱きついた。その後ろには山瀬の無事を喜んでいるキュアリアス達や安心しているエルフ達がいた。
「あれ、私は確かあいつに・・・」
「あいつならレックスが倒してくれたよ。」
「えっ。そうなのか。」
山瀬はウルトラレックスの方に振り向いた。
「僕の力じゃないよ。実際、僕も石にされたから。でも、みんなが頑張ってくれたから、みんなと一緒に戦えたから倒せたんだ。」
ウルトラレックスは座り込んで話始めた。
今、ゴールディアは復興に向かっている。幸いゴルゴドゥーザを入り口の広場で倒したため、被害は微々たるものだった。
「これで粗方終わったか?」
「はい。ありがとうございます。」
郷田達も手伝っているとみんなのところにエルシアナがやってきた。
「皆様、お疲れ様です。こちらでお食事でもいかがですか?」
「やったー!」
「おぉ!丁度腹ペコなんだ~!」
「はしたないぞ、礼崎。」
堀垣や礼崎が真っ先にエルシアナのところに行った。橘も礼崎達を注意しつつも結局みんなと一緒に行って食べていた。
みんなが楽しそうに食べているとベルッド達もやってきてさらに賑やかになった。
すると、スコットと長老のチャック・オブライエンがやってきた。
「長老!」
「大丈夫ですか!?」
「お父様!」
みんなが心配しているとチャックはスコットとベルッドの手を借りてウルトラレックス達の前に座った。
「みんな、ありがとう。何も出来ない私に代わってゴールディアを守ってくれたことは忘れません。」
チャックはそう言うと深々と頭を下げた。
「あ、頭を上げてください!」
ウルトラレックス達があわてて近寄る。チャックは頭を挙げた後、少し咳をした。
「大丈夫ですか、長老。」
「大丈夫じゃ。それよりワシも一緒に食事がしたいんじゃが。」
「もちろんいいですよ!ささっ、一緒に食べましょう。」
チャック達も参加してみんなで楽しく食事をしていた。
しばらくして楽しい時間が終わり片付けようとしたらチャックがエルシアナと一緒にやってきた。
「WISHの皆さん。ここには索敵が得意なオペレーターを探しているとベルッドから聞きました。ならば、エルシアナはどうでしょう?」
「え、えぇ~!」
チャックの提案にウルトラレックス達は驚きを隠せずにいた。
「私からもよろしくお願いしますわ。こんな機会はなかなかありませんから。」
エルシアナがニッコリとこちらを見ている。ウルトラレックス達が迷っていると郷田が前に出てエルシアナの手をとった。
「もちろん、大歓迎します。ようこそ、WISHへ。」
「おい、郷田!何、勝手に決めてるんだ!」
「え?じゃあ、エルシアナさんを雇わないと?」
「い、いや、そういうことじゃないけど。」
郷田に詰め寄られ、顔を背ける橘。その様子を見たウルトラレックス達がこそこそ話した。
「橘さんが圧されてるの珍しいね。」
「そうね。いつも、郷田にはきつくあたっているのに。」
ウルトラレックス達がこそこそ話していたら郷田が近づいて聞いてきた。
「それで、みんなはエルシアナさんの入隊に賛成、反対?」
「もちろん、大賛成!」
今度はみんな、一切迷わずに答えた。
「良かった。」
みんなが賛成したのでエルシアナはホッとしていた。
「これで、内には人、エルフ、オーク、ゴブリン、獣人、そして怪獣が在籍するチームになったな!」
「そうだね!凄いよ!種族を越えてるよ!」
エルシアナの入隊にみんなは大喜びした。
「よし!とりあえず、日比野さん達と合流するためにエリアルシティに行こう!」
「!」
ウルトラレックスがそう言った瞬間、スコットがいきなり険しい顔で近づいてきた。
「レックス君、君の仲間がいるのはエリアルシティなのか!?」
「あ、は、はい。」
「なんてこった。」
あまりにも様子がおかしかったのでウルトラレックスはおそるおそる聞いてみた。
「あの、どうかしたのですか?」
「・・・みんな、心して聞いてくれ。」
「は、はい。」
「ついさっきエリアルシティは壊滅した。」
「え・・・」
スコットの衝撃の報告にウルトラレックス達は呆然とした。
余談
タイタンホーク内での役割(名前がわかっている人達限定)
日比野 艦長
佐古水 副艦長
新庄 操縦士、射撃手
舞沢 副操縦士
郷田 射撃手
天谷 オペレーター(通信)
エメラナ オペレーター(通信)
ラフィ オペレーター(通信、索敵)
エルシアナ オペレーター(索敵)
堀垣、ベルッド 整備士
中島先生、朝比奈 機関士
風間 医師
その他 今のところ特に無し




