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小さな活路

ゴルゴドゥーザと向き合い睨むウルトラレックス。ゴルゴドゥーザは余裕の笑みをこぼしながら近づいてきた。そして、胸の目玉から石化光線を放った。

ウルトラレックスはそれを避けた後、目玉に向かって口から光線を放った。しかし、胸の口が閉じてしまい目玉には当たらなかった。

「無駄だ。大人しく私のコレクションになれ。」

ゴルゴドゥーザは土で槍を作ってウルトラレックスに放った。今度はバリアを張って防いだウルトラレックス。そこに、ゴルゴドゥーザは再び石化光線を放った。

「おらぁ!」

すると、郷田がライフルを投げて光線に当てた。ライフルは光線に当たるとみるみるうちに石になった。その隙にウルトラレックスはゴルゴドゥーザから距離をとった。

「ありがとう!」

「おぅよ!」

郷田は親指を立てて返事した後、予備の拳銃でゴルゴドゥーザを撃った。しかし、ゴルゴドゥーザには効かない。

「一発防いだだけで何が変わる!」

「意外とあの一発が重要だったりするんじゃないのか?後で後悔するぜ。」

「後悔など今までしたことないな。」

ゴルゴドゥーザは再び石化光線を放って攻撃してきた。ウルトラレックスは空を飛んで避け、キュアリアス達は堀垣が作った壁に隠れ、橘や郷田達はそこから攻撃している。

すると、大樹から出てきたエルシアナ達が各々の魔法でゴルゴドゥーザに攻撃し始めた。攻撃はゴルゴドゥーザには効いていないが地面に当たると砂煙が発生し、ゴルゴドゥーザの視界を遮った。

「小賢しい!」

ゴルゴドゥーザは口から破壊光線を放って砂煙を払った後、エルシアナ達に向かって石化光線を放った。

「!」

エルシアナ達が逃げようとしたらエルシアナの足が土で固定されていた。そこに、ウルトラレックスが突っ込んで来て間一髪でエルシアナを助けた。

しかし、石化光線がウルトラレックスの尻尾に当たってしまった。

「あっ!」

「フハハハハハ!これでまたお前は私のコレクションだ!」

再び高らかに笑うゴルゴドゥーザ。ウルトラレックスはエルシアナを安全な場所に送った後、ゴルゴドゥーザの前に立った。

「・・・あれ?さっきよりは遅くなってる?」

「何!?」

一回、石化を経験したウルトラレックスは石化が最初より遅くなっていることに気がついた。

「バカな!」

「あれって一回くらったら耐性できるとか?」

「そういえば、ベルッドさんもキュアリアスも石化遅くね?」

郷田の発言で隠れていたみんなが疑問を持った。その後周りを見るとここいるエルフ達も石化光線をくらってからすぐに石化するのではなくじわじわと、ゆっくりと石化していた。

「なんで?レックスはすぐに石になったのに?」

堀垣が不思議に思っているとゴルゴドゥーザを見ていた橘が何かに気づいた。

(なんだ、あの傷?いつ付いた?)

橘が思い出そうとしているとベルッドが持っている石斧に目がいった。

(そうだ。あの時、あいつの目玉に当たってた!)

思い出した橘はすぐに再び石化光線を撃とうとしているゴルゴドゥーザの目玉の傷に向かってライフルで狙撃した。

弾は見事命中し、目玉から大きな火花が飛び散った。

「なんだ!?」

「何!?」

周りが驚いていると郷田が笑っている橘に気づいた。

「橘、何した?」

「レックス!そいつの目玉、あんたが石になっている間にベルッドさんが傷を付けてた!だから、今は石化が遅いんだと思う!」

橘の言葉を聞いたウルトラレックスはすぐに目玉に向かってレクシウム光線を放った。しかし、ゴルゴドゥーザは地面から壁を出して防いだ。レクシウム光線で壁が破壊されるとそこにはゴルゴドゥーザがいなかった。

「え!?」

「レックス、地面だ!地面に潜っている!」

郷田が叫ぶと地面からゴルゴドゥーザがぶっ飛んできた。

「なんだ!?」

「逃がさないよ!」

堀垣が土魔法で地面からゴルゴドゥーザを攻撃していたのだ。

「ナイス、哲平!」

「小癪な!」

出されたゴルゴドゥーザが起き上がって破壊光線を堀垣達に向かって放った。すると、そこに礼崎、朝比奈、エメラナがやって来て各々の魔法でシールドを作って防いだ。

「邪魔だ!」

「あんたが邪魔!」

「余裕を失ったな。」

すると、ゴルゴドゥーザの後ろから空咲とアリスがゴルゴドゥーザの目玉を攻撃した。ゴルゴドゥーザは目玉を攻撃され少しよろけるがすぐに二人に向けて破壊光線を放った。

「まだ駄目か!」

二人は破壊光線を避け、壁の後ろに隠れた。ゴルゴドゥーザが再び石化光線を放とうとするとウルトラレックスがブーメラン型の光線を連射した。そして、攻撃しながら一気に近づいた。

「忘れたか!私に触れれば石になる!」

ゴルゴドゥーザは笑って掴もうとした時、ウルトラレックスはおもいっきり顔を殴った。殴られて倒れるゴルゴドゥーザ。しかし、すぐ立ち上がりウルトラレックスを見て笑った。

「勝ちを焦ったな!これでまた石に!」

ゴルゴドゥーザは笑いながらウルトラレックスを見るとウルトラレックスの右手には光が纏っていた。

「何!?」

ウルトラレックスは驚いているゴルゴドゥーザに一気に詰め寄り光を纏った両手でジャブを繰り返した。

「つまらぬ小細工など!」

ゴルゴドゥーザは破壊光線とゴーレムでウルトラレックスから距離をとると無理矢理、石化光線を放とうとした。

すると、ウルトラレックスはバリアを張る体勢に入った。

「バカめ!それは効かないと証明しただろう!」

その時、ウルトラレックスはあることを思い出していた。



「もうゴールディアに侵入してきた。今、みんなが必死で戦っているけどあいつ、硬い上に石にする光線が厄介なの。」

「しかも、鏡を使って光線を反射させてくるんだ。」



ゴルゴドゥーザが石化光線を放った。ウルトラレックスはバリアを張った。そのバリアはあの時とは違ってゴルゴドゥーザが写っていた。

「!」

「このバリアは、鏡だよ。」

石化光線がバリアに当たった瞬間、光線は上に反射された。そして、ウルトラレックスがバリアを傾けて光線をゴルゴドゥーザに命中させた。

「バカな・・・私が・・・コレクション・・・に・・・」

石化光線を浴びたゴルゴドゥーザは石になってしまった。

「今だー!」

郷田が叫んだ瞬間、ライフルや魔法で攻撃した後にウルトラレックスが光の剣を真上に長く伸ばして振り下ろし、ゴルゴドゥーザを真っ二つに切り裂いた。

石になったゴルゴドゥーザは全身に穴が空き、一刀両断されて爆散した。

「やったー!」

ゴルゴドゥーザが倒れ、石化が解けて喜ぶみんなと共にウルトラレックスは空を見上げた。

今回倒した怪獣


怪獣名 ゴルゴドゥーザ

別名 石眼魔獣

全長 2.8m

体重 300kg

特徴

ナンバーズのNo.11を担っている全身が岩石みたいな怪獣。土魔法を駆使して地面の下を移動したり相手を捕らえたりすることができる。胸の顔の口の中には目玉がありそこから放つ石化光線 《メドューサアイシュート》が最大の武器。また、触れた相手も石にすることができる。石化した者をコレクションにするのが趣味。尚、死亡すると石化は解ける。

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