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心に響くモノ

夢宮勇輝は真っ暗闇の中にいた。目を開けることも話すことも動くことも出来ずただそこにいた。

(ここは?)

夢宮勇輝がなんとか動こうとすると自分の中に何かが流れ込んで来た。それはゴルゴドゥーザと戦っているみんなだった。

(みんな!)

夢宮勇輝は必死に声を出そうとしたが出すことは出来なかった。もちろん、夢宮勇輝の声は戦っている者達には聞こえない。みんなの声ま聞こえない。その中には翼が石になろうとしているキュアリアスもいた。

(キュアリアス、星雲寺さん!)

すると、今度は自分達を必死に石化から元に戻そうとしているみんながいた。

(これは?)

夢宮勇輝は頑張っているみんなを見ることしか、いや感じることしか出来なかった。

すると、体の中から何か熱いモノが込み上げるような感覚がした。

(これは・・・)

夢宮勇輝はそれが何かはわからない。しかし、この熱いモノがどんどん中から湧き出てくる。すると、夢宮勇輝の前に小さな光が現れた。

(なんだろう、温かい。)

夢宮勇輝はおそるおそるその光に触れようとした。その光小さいけど明るく目映い光だった。

(どうしたい?)

すると、どこからか声がした。その声は夢宮勇輝と同じ声だった。

(君はどうしたい?)

(僕は・・・僕はみんなを救いたい!夢宮勇輝として、ウルトラレックスとして!)

(それじゃあ、僕を取って。)

夢宮勇輝は無我夢中で光を掴んだ。その瞬間、光は大きくなり周りを、闇を飲み込んでいった。

そして、気がつくとウルトラレックスは石から戻っていた。

「こ、ここは?」

「レックス!」

「良かった~!」

エルシアナや礼崎達が喜んでウルトラレックスに抱きついた。

「レックス!大丈夫!?」

「うん。もう大丈夫。それより怪獣は?」

「もうゴールディアに侵入してきた。今、みんなが必死で戦っているけどあいつ、硬い上に石にする光線が厄介なの。」

「しかも、鏡を使って光線を反射させてくるんだ。」

礼崎達がウルトラレックスに報告するとウルトラレックスは立ち上がり外に出て行った。



外では郷田達がゴルゴドゥーザと交戦していた。しかし、少しずつ押されていた。すると、ゴルゴドゥーザの前にウルトラレックスが現れた。

「レックス!」

「来てくれた!」

ウルトラレックスの登場に周りにいたみんなは喜び始めた。右腕が石になってしまっているベルッドも笑みがこぼれ、翼がほぼ石になっているキュアリアスはウルトラレックスに抱きついた。

「良かった、良かったぁ~!」

キュアリアスは泣きながらウルトラレックスにすがりついている。ゴルゴドゥーザはその様子を見ても戦くことはなかった。

「No.3が心臓と脳を貫いても蘇ったと言ってたがまさか石化からも復活するとはな。」

ゴルゴドゥーザは笑いながらウルトラレックスに近づいてくる。

「例え、復活しても私を倒せなければ何も変わらない。また、石にすればいい。心が折れるまで石に変えてやる。」

「もう、僕の心は折れはしない。もう何度も挫折した。何度も負けた。けど、その度にみんなが僕を励ましてくれた。僕の心を戻してくれた。だから、僕は守りたい。だから、僕は強くなる!」

ウルトラレックスは力強く言葉を発し、ゴルゴドゥーザと向かい合った。

ここからウルトラレックスのゴルゴドゥーザへの再戦が始まった。

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