光明の鏡
ゴールディア
「早くみんなを治さないと!」
そこではエルシアナ達が一生懸命、ウルトラレックス達の石化を解こうとしていた。すると、そこにゴブリンがあわてて入ってきた。
「大変だ!怪獣がゴールディアに侵入した!」
「なんですって!?」
ゴールディアの入り口に現れたゴルゴドゥーザが目の前にいるエルフやゴブリン、オーク達目掛けて光線を放った。避けきれずに当たった者達はみるみるうちに石になってしまった。
「ヤバい!」
「このままだと被害が尋常じゃなくなる!」
ゴブリンやエルフ達が隠れるとゴルゴドゥーザは笑いながら光線をある場所に放った。そこにあったのは鏡だった。光線が鏡に当たった瞬間、跳ね返り光線は隠れていたエルフ達に当たってしまった。
「う、嘘だ、ろ。」
当たってしまったエルフ達も石になってしまった。運良く当たらなかったエルフの一人は急いで逃げていった。
「やはりコレクションにするならエルフですな。ゴブリンやオークは醜くていけない。」
「悪かったな、醜くて。」
ゴルゴドゥーザが振り返るとベルッドが石斧を投げてきた。石斧はゴルゴドゥーザに命中し、大きくよろめいた。
「お前が作ったゴーレムなら全部倒したぞ!」
「邪魔。」
ゴルゴドゥーザは口から光線を放った。ベルッド達が避けると後ろの木は石にならず粉砕した。
「なんだ、それは石にするやつじゃないのか。」
「これはただの破壊光線。お前らのような醜い物を粉砕するためのなぁ!」
ゴルゴドゥーザは破壊光線で周りを焼き払い、ゴールディアは火の海となってしまった。
「やべぇ、早く消火しないと!」
水魔法が使える者達は消火、その他の郷田達は右肩が石になってしまったベルッドを庇いながらゴルゴドゥーザへの攻撃を再開した。
一方、石化したウルトラレックス達をエルシアナ達がなんとか戻そうとしていると一人のエルフが入ってきた。
「ちょっと、大丈夫!?」
「ヤバい、あいつ。鏡を使って光線を反射させてきた。そのせいでみんなが・・・」
「落ち着いて。」
エルシアナがエルフを宥めていると石化したウルトラレックスの一部にヒビが入った。
「!」
「え!?」
みんなが驚いた瞬間、石が砕けウルトラレックスが出てきた。そのまま、ウルトラレックスは倒れたがその後ゆっくりと起き上がった。
「こ、ここは?」
「レックス!」
「良かった~!」
ウルトラレックスが復活したことでみんなは大いに喜んだ。ここからウルトラレックス達の反撃が始まる。