大変!石になっちゃった!?
ウルトラレックス達は途中から加わったエルシアナと一緒にゴールディアを散歩している。その間、郷田は呆れた橘に気絶させられるまでエルシアナをナンパしていた。
すると、下の方が騒がしくなっていた。みんなが下に行ってみると中には武装した者達もいた。
「何があったんですか!?」
「エルシアナ様!実はミリカトの森の命が枯れていると。」
「!」
エルシアナは武装したエルフ達と一緒に行こうとするとウルトラレックス達が彼女を止めた。
「待ってください!何が起こったのかは分かりませんが僕達も手伝います!」
「その通り。エルシアナさんの笑顔は俺が守ります。」
「こいつ、いつの間に。」
いつの間にか復活していた郷田はエルシアナの手をとっていた。
「あ、ありがとうございます。」
ウルトラレックス達はエルシアナと一緒に森の中に入って行った。
ミリカトの森
そこでは武装したエルフ達が怪獣と戦っていた。その怪獣がゴルゴドゥーザだった。
「くそっ!矢だけじゃなくライフルも効かない!」
「あの体、岩より硬いぞ!」
エルフ達がゴルゴドゥーザに攻撃しているとゴルゴドゥーザは地面から土で出来た人形を使ってエルフ達を蹴散らしていった。
「あいつ、ゴーレムが作れるのか。」
木の陰からゴルゴドゥーザを見ていたゴブリン達はゴルゴドゥーザが土魔法で作ったゴーレムを狙ってライフルで狙撃した。弾はゴーレムに当たり、頭部の一部が砕けたがすぐに再生した。
「邪魔だ。コレクションにすらならない雑魚共が。」
そう言うとゴルゴドゥーザは地面から土の槍を飛ばしてゴブリンや木の上にいるエルフ達を撃ち落とした。
すると、そこにゴルゴドゥーザが作ったゴーレムとは違うゴーレムが立ちはだかった。
それは、テルの魔法だった。
「ここから先は通しません!」
「雑魚共は消えていろ。」
ゴルゴドゥーザはテルに向かって口から光線を放った。テルはゴーレムを使って光線を防ぎ、ゴルゴドゥーザのゴーレムを抑え込んだ。
その隙に木と木の間に架かっている橋の上から橘達がゴルゴドゥーザに向かって射撃し始めた。
「効かないなぁ。」
ゴルゴドゥーザは橘達がいる橋目掛けて槍を飛ばした。橘達はそれを避け、壊れた橋から飛び降りた。
「見つけたぞ、例の怪獣の仲間。いいコレクションになるだろう。」
すると、ゴルゴドゥーザの胸の口が開き、中から目玉が見えた。
「また、目玉!?」
「幻術!?」
「そんなださいものではない!」
そう言ってゴルゴドゥーザは胸の目玉から光線を放とうとした瞬間、ゴルゴドゥーザの上からウルトラレックスとキュアリアスが光線を放って攻撃した。
「来たか!」
ゴルゴドゥーザは地面から土魔法で作った触手を伸ばしてきたが二人はそれを破壊してゴルゴドゥーザに向けて各々の必殺技を放った。
「《レクシウム光線》!」
「《キュアシャインストーム》!」
キュアリアスは両手を胸に当てた後、両手でハートを作って前に伸ばして光線を放った。
二人の光線はゴルゴドゥーザに命中した。しかし、ゴルゴドゥーザには全く効いていなかった。
「硬っ!」
「ならば、私が行く!」
そう言って山瀬がゴルゴドゥーザに向かっておもいっきり右ストレートをした。それをゴルゴドゥーザはあっさりと山瀬の拳を掴んで止めた。
その時、山瀬の右手が石に成り始めた。
「な、なんだ!?」
「まずはお前から私のコレクションにしよう。」
その言うとゴルゴドゥーザは胸の目玉から光線を放って山瀬に当てた。すると、忽ち山瀬の体が石になってしまった。
「や、山瀬!」
「頼葉ちゃん!」
「山瀬、さん。」
石になってしまった山瀬を見て驚愕するウルトラレックス達。ゴルゴドゥーザは笑いながら石になった山瀬を撫でている。
「お前らも私のコレクションに加えてやろう。」
ゴルゴドゥーザはそう言ってさっきの石化光線をウルトラレックス達に向けて撃ち続けた。
ウルトラレックス達は避け続けるが光線が当たった木などが石化してしまった。
「このままだとミリカトの森が!」
「でもどうやって?硬い上に触れば石になってしまうぞ。」
ゴルゴドゥーザの光線を避けながら攻撃しているが全く効いていない。すると、光線がキュアリアスの翼に当たってしまった。キュアリアスの翼はみるみるうちに石になってしまい、キュアリアスは墜落した。そこを見逃さずゴルゴドゥーザは石化光線をキュアリアス目掛けて放った。
「危ない!」
ウルトラレックスはとっさにキュアリアスの前に立ち、バリアを張った。光線はバリアに命中し、拮抗した。しかし、バリアが破壊され光線はウルトラレックスに当たってしまった。
「うわぁぁぁっ!」
ウルトラレックスはそのまま全身が石になってしまった。
「レックス!」
みんなが叫ぶがもちろんウルトラレックスは反応しない。
「フフフ、ハハハ!これでその怪獣は私のコレクションになった!」
ミリカトの森にゴルゴドゥーザの笑い声が響いていた。