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石化する森

今、ウルトラレックスはある小型船に乗っている。理由は日比野達と別れてある場所に向かっているからだ。その場所はミリカトの森。多くのエルフが住んでいるところで広大な緑が美しいところである。そこに、新しいクルーをスカウトしに行くのである。

ちなみに、班分けは以下の通りである。


スカウト班

ウルトラレックス、キュアリアス、郷田、堀垣、橘、山瀬、朝比奈、エメラナ、空咲、礼崎、ベルッド、アリス


ストレイザー班

日比野、佐古水、飛鳥崎、天谷、姫樹、小石川、南、舞沢、中島先生、新庄、風間、ラフィ


しばらくすると広大な森が見えてきた。その森こそ、ミリカトの森だった。

「すげー!」

「広い!」

「ここにはな、大きな滑走路がない。だから、買ったこの小型船じゃないと行けねぇんだよ。」

「へぇ。」

ベルッドが操縦する小型船がしばらく森の上を通過すると森の中に小さな発着場が現れた。

「あそこだな。降りるぞ。」

そう言ってベルッドは発着場に小型船を着陸させた。小型船から降りるとエルフ達が出迎えてくれた。

「お久しぶりです、ベルッドさん。ルルナは元気ですか?」

「あぁ、相変わらず元気だよ。」

ベルッドがエルフの一人と握手していた。その後、小型船こら降りたウルトラレックス達は言葉を失った。そこには一際大きな樹を中心にエルフをはじめ、様々な種族が暮らしていた。

「ようこそ、ミリカトの森。エルフの里、ゴールディアへ。」

ウルトラレックス達がエルフに連れられている間にベルッドは長老のところに行った。


「私はテル。テル・バウルと言います。どうぞよろしくお願いします。」

ウルトラレックス達の案内人となったテルは一番大きい樹のところに連れて行った。そこにはエルフと楽しそうに会話するゴブリンやオーク達の姿もあった。

「本当に種族の垣根を超えてるなぁ。」

「はい。昔は魔族と戦争していた時もありましたが怪獣の登場で双方が危機的状況に陥るとみんなが手を組んで立ち向かうようになってからは種族同士の争いはほとんどありません。」

テルはウルトラレックス達に説明しながら案内していると彼らのところに一人のエルフの女性がやってきた。その女性を見た瞬間、郷田が気絶した。

「郷田ー!」

「快翔君!?」

ウルトラレックス達が必死に郷田に呼びかけている。その後、その女性を見ると郷田が気絶するのも納得の美貌だった。

彼女は絹のように滑らかで美しいブロンドの髪、透き通るような純白の肌に豊満な胸。まさに、ハリウッド女優と同じ、いやそれ以上の美しさだった。

「こんにちは、テル。その子達は?」

「エルシアナ様。こちらはクラークシードからお越しいただいたWISHの皆様でございます。」

「へぇ。はじめまして、私はエルシアナ・オブライエンよ。よろしくね。」

エルシアナがウィンクした瞬間、郷田が彼女の手をとり自己紹介を始めた。

「はじめまして、私は郷田快翔と言います。趣味は読書、特技は射撃です。」

「いつの間に!?」

「郷田ってデリカシーとかないよね、絶対。」

美女を前に自己紹介している郷田を女子達は冷たい眼差しで見ていた。


一方その頃

「久しぶりだな。ここまで来るのにえらく苦労しただろう?」

「いえ、全く問題ありません。それよりも長老様の様態は?」

ベルッドはある男と会話していた。

「長老様はエルフといってももうお年です。残念ながら今は寝たきりになっています。」

「それは残念です。」

男は長老の息子で現在、長老の代わりにゴールディアを統率しているスコット・オブライエンだ。ちなみに、名前からも分かる通りエルシアナ・オブライエンの父親である。

「そういえば、ここへはどのような用事で?」

「実はな、異世界からここにきた転移者達を中心にして発足したWISHという組織に所属したんだがまだ索敵班や修理班が不足していてな。そこで、高い情報処理能力を有するエルフに白羽の矢がたったわけだ。」

「なるほど。ならば、エルシアナはどうだ?あの子は情報処理能力だけじゃなく高度な回復魔法だってあるからな。」

「いいのかい?自分の娘を推薦して。てっきり過保護過ぎる父親だと思っていたんだがな。」

「さすがにそこまで過保護ではない。それに、あの子にとってもいい機会だ。」

二人の話し合いは続いていた。



ミリカトの森、そこにある怪獣が歩いていた。その怪獣は岩のようにゴツゴツとした体が特徴的な怪獣たった。

「私の予測が正しければこの先に例の怪獣がいるはず。楽しみですねぇ。その怪獣は私、ゴルゴドゥーザのコレクションの一つに加えてやりましょう。」

ゴルゴドゥーザが通った跡には石化した木々が倒れていた。

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