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怯える暴走

(え・・・)

イリュテラスの掌の目玉を見た瞬間、イリュテラスが見たことない化け物に見えてしまった。しかもその化け物が無性に怖くなってしまったのだ。

ウルトラレックスは怯えてしまい、イリュテラスに落とされてしまった。

「あんた、夢宮に何をした!?」

「教える理由がない。」

橘達は落ちてしまったウルトラレックスを心配していた。


ワンダーマリン、リゾートビーチ沿い

そこでは行方不明になってしまったウルトラレックスを探している日比野達がいた。

「そっちは見つかったか?」

「いや、いない。」

「どうなっているんだ。まさか、夢宮までいなくなるとは。」

日比野が頭を抱えていると、佐古水が日比野のところに報告にきた。

「日比野、狂暴化事件の進展があった。」

「何だ?」

「狂暴化した人達は全員、目玉を見たと言っていた。」

「目玉?」

「そうだ。急に目玉が目の前に現れてきた言っていた。そして、その後見る物全てが恐怖の対象になっていたらしい。」

「見る物全てが恐怖の対象・・・」

日比野達が考えているとビーチの上空から何かが落ちてきた。日比野達が見るとウルトラレックスだった。

「!」

「夢宮!」

日比野達が近づいた瞬間、ウルトラレックスは周りを怯えながら見た後、急に攻撃を始めた。

「おい、夢宮!何しているんだ!?」

「怖い。来るな。来るな!」

ウルトラレックスは日比野に向けて光線を放った。日比野はそれを防いでウルトラレックスに近づいた。

「何があったんだ!?」

「怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。」

「これ、狂暴化事件と同じだ。」

暴れるウルトラレックスをなんとか抑え込もうとしている日比野。ウルトラレックスの症状を見て冷静に分析する佐古水。すると、ウルトラレックスは飛んで上から攻撃しようとしてきた。

「まずいぞ。このままここに撃たれたら被害は尋常じゃないぞ。」

ウルトラレックスが光線を放とうとした瞬間、空から姫樹が、下から南がエナジーチェーンを使ってウルトラレックスを止めた。

「おい、何があったんだよ!」

「落ち着くにゃ!」

二人が必死に止めるがウルトラレックスは二人を引き離し、投げ飛ばした。そして、そのまま逃げるように飛んで行った。


ウルトラレックスが逃げた後、日比野達は一心不乱にウルトラレックスを探していた。

「夢宮が何らかの理由で狂暴化しているのは明白だ。」

「全く、少し見ないうちち何があった?」

「わからない。しかし、俺はもう決めているんだ。何があっても最後まで夢宮を信じると。それがあの時信じなかった俺のせめてもの贖罪だ。」

「日比野君。」

タイタンホークで探しているとウルトラレックスの反応があった。場所は海の上を飛行中のこと。

「思ったより早く見つかって何よりだ。」

「人気のない場所ってのが幸いだな。」

「よし。みんな、これから夢宮勇輝救出作戦、オペレーションウルトラを開始する!」

「了解!」

日比野の掛け声でまず、飛べる魔導機士の姫樹舜と彼の背中に乗っている南流衣、コスモスに乗った中島先生がウルトラレックスに向かった。

まず、コスモスがエクリプスウィングを飛ばしてウルトラレックスの行動を制限する。

次に姫樹の上にいる南がエナジーチェーンでウルトラレックスを捕まえる。

そして、その間にタイタンホークが近づいて南がウルトラレックスをタイタンホークの上に落とした。

「よし。ここまでは順調。」

タイタンホークの上に落ちたウルトラレックスをそのまま飛鳥崎と山瀬が姫樹や南と一緒にとり抑えた。

「よし!後はなんとか眠らせるだけだ!」

暴れるウルトラレックス。4人がなんとか抑えているところに郷田が麻酔弾を撃ち込もうとした。しかし、ウルトラレックスが4人を払い飛ばしてしまった。

「まずい!」

「僕に任せて!」

その時、郷田の後ろで控えていた堀垣と佐古水が土魔法でウルトラレックスの両足を拘束した。

「頼むぜ、勇輝。俺達はお前の情けない姿とか見たくねぇんだよ。」

そう言って郷田は麻酔弾を発射した。麻酔弾は見事、ウルトラレックスの首に命中してウルトラレックスは眠った。

「作戦、成功。」

その瞬間、オペレーションルームではホッとした日比野達が静かに喜んでいた。

「いいコンビネーションだな。」

その様子を新庄は嬉しそうに見ていた。そのまま、コスモスを回収したタイタンホークはワンダーマリンに戻って行った。


その様子を異次元からイリュテラスが笑いながら見ていた。

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