侵蝕するリベンジ 中編
街を飲み込んだ巨大樹の原因と思われたサタントレントを倒したウルトラレックス達。しかし、戦いは終わってなかった。
突如触手がキュアリアスを地中へ引きずり込み巨大樹から現れた何かがウルトラレックスを吹き飛ばした。
「なに!?」
ウルトラレックスが何かを探す。ものすごいスピードで飛んでいる。すぐにスカイライジングタイプに変身するとルージュと一緒に動きを予測して攻撃した。
一方のキュアリアスも引きずられながらもトルネードギロチンで触手を焼き切って脱出する。そこにルギリナが来る。
「大丈夫か?」
「はい!」
「この先に何か…この気…」
ルギリナが何かを感じ取った。キュアリアスも同様に感じ取っていた。2人は互いを見て頷き地下へと突入する。そして、広い空間に出た。
ウルトラレックスとルージュも高速で飛ぶ何かに連続で攻撃する。そして、何かに命中した。それは動きを止めてこちらを見る。
「「なるほど…」」
「「そういうことか…」」
ウルトラレックス達とキュアリアス達の言葉が重なる。ウルトラレックス達の前にはクイーンステラ、キュアリアス達の前にはギランジュラがいた。
「なるほど。」
「あの時のリベンジというわけじゃな。」
ルギリナとルージュも納得する。先程倒したサタントレントはギランジュラが動かしていたのだ。
地下でギランジュラがキュアリアスとルギリナに向けて触手を伸ばす。2人は左右に別れて回避する。襲ってくる触手を魔法や光線で破壊する。天井から触手を出して攻撃する。
「穴が塞がれてる!」
キュアリアスが出ようとするも天井の穴が触手で塞がれていた。そこからも触手が伸びてくる。ボルケーノギロチンで触手を斬り落とす。そのままキュアフェニックスストライクでギランジュラに突撃する。それに合わせて螺旋状の闇魔法光線を放つ。それに対しギランジュラはルギリナの魔法を風魔法で反らすと水魔法でキュアリアスを包み突撃を防いだ。
「「!?」」
ギランジュラはさらに動きが止まったキュアリアスを触手で捕らえる。ルギリナが助けようと闇魔法を弾丸のように飛ばす。それを風魔法の盾で防いだ。
「こいつ…我らの対策をしておるな。」
上からの援軍もない。地上でも何かあったと直感した。ならば、ここは自分達でなんとかしないと。そう考えギランジュラの頭部を攻撃した。ギランジュラは竜巻を起こして攻撃する。
「《ダークネススパークレイ》!」
ルギリナは竜巻を貫通させて必殺技をギランジュラの右腕に命中させた。右腕が吹き飛びギランジュラは雄叫びをあげた。そのまま左腕も同じように吹き飛ばそうとした。しかし、右腕が瞬時に再生した。
「これではダメか…」
ルギリナは触手を避けながら応戦する。ギランジュラは毒ガスを放出し牽制する。ルギリナは毒ガスを吸い込まないように下がる。その時、風が毒ガスを払った。キュアリアスは小さくなって触手の拘束から逃れたのだ。
「行きます!」
「良し!」
2人はギランジュラの攻撃を避けながら突撃する。そこに、天井に穴が空き日比野達が落ちてきた。
「やっと来れた!」
「あいつはギランジュラ…クイーンステラと組んでリベンジしにきたか!」
ギランジュラを見た郷田が嫌な顔をする。日比野が剣に光を纏わせ伸ばし触手を斬り裂く。それに合わせて溝霧がアルギラに変身しアルギラスティンガーを放つ。アルギラの風魔法で着地した日比野達はキュアリアスと一緒に突撃する。アルギラスティンガーがギランジュラの顔に命中し視界を奪う。
「今だ!」
毒ガスをキュアリアスとアルギラが吹き飛ばし胸の花にルギリナが再びダークネススパークレイを命中させた。
「星雲寺!」
「はい!」
キュアリアスは再び巨大化し突撃する。ギランジュラは水魔法で盾を作る。それを今度は貫いて蒸発させた。すると、触手を伸ばし花から光線を放った。キュアリアスは止まることなく光線に突撃する。
「《キュアフェニックスストライク》!」
燃える体が光線を弾き触手を燃やしギランジュラを貫く。そのまま燃え崩れていくギランジュラ。キュアリアスは魔力を使い果たしたのか元の大きさに戻り倒れる。それを佐古水が抱えた。
「グッジョブ星雲寺。」
眠っているキュアリアスに日比野がエールを贈る。
そして、地上のウルトラレックス達は…
今回倒した怪獣
怪獣名 再生サタントレント
別名 屍怪樹
身長 111m
体重 9万t
特徴
以前倒されたサタントレントをギランジュラが回収、再生させた怪獣。触手を伸ばして攻撃するがタネマシンガンや毒ガス、口から放つ怪光線、イビルプラントなどの能力は失われている。
怪獣名 ギランジュラS
別名 支配魔樹
全長 1.7~80m
体重 100kg~5万t
特徴
ウルトラレックス達にリベンジするため強化された。触手の数も増え使う魔法も強化された。また、胸部の花部から光線を放つ。さらに、ウルトラレックス達に倒されたサタントレントの死骸を改修し操ることも出来る。