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金色に輝く夜

 今、夢宮達WISHはガッツエクストにいる。ここで一旦休憩だ。そんな中、夢宮はラフィ達と一緒に図書室にいた。以前、天谷が言っていた本が気になっていたのだ。その本を見つけて調べる。

「何か分かった?」

「•••やっぱり。」

「?」

 夢宮は本の著者を見る。そして、確信した。

「これ見て。」

「え?…ゲリュガ•バサラ?」

「それがどうしたの?」

「この前、僕がグランウィザードの人格に乗っ取られたことあったでしょ?その時僕はグランウィザードになる前の少年の記憶を見ていた。」

「え?」

「その少年が彼、マギウス•フィナーレ。グランウィザードにされた少年だ。そして、この本の著者ゲリュガ•バサラはマスターオロチだ。」

 夢宮の言葉に天谷達は驚愕する。そこに、日比野から緊急招集の連絡が入った。夢宮達は調べ事を後にして向かう。

「ここ最近、南西の鉱山で突如金鉱石が採れなくなる事態が多発した。これだけなら採り過ぎて減ったってことになるが同時期に奇妙な怪獣が目撃されている。」

 日比野がモニターに映す。どうやら、鉱山関係者が撮影した映像のようだ。そこには慌てながら撮影する男性の声や崖崩れの音の他に光り輝く巨大な生物の背中が映っていた。

「もしかして、金を食べる怪獣?」

「ああ、この光る生物は30年前にも別の場所で目撃されているらしく現地ではグロウドラと呼ばれていた。よって今回の生物もグロウドラと呼称する。俺達の任務はガッツエクストと協力してグロウドラを捜索することだ。」

「金ピカ怪獣か。高く売れそう。」

「そういうのいいから。」

 日比野がグロウドラが撮影された場所やまだ金鉱石が残っている鉱脈などを説明した。グロウドラは夜行性のようで昼間は地中で眠っているらしい。そこで昼は地中を音波や赤外線で捜索し夜は金鉱石がある鉱山で待伏せすることになった。

 その夜、昼間では見つけることが出来なかったため夜通しで鉱山に張り付き待伏せする作戦に出た。気が張りながらもグロウドラを探す。

「なかなか来ないなぁ。」

「凄い目立つからすぐ分かると思うけどなぁ。」

 タイタンホークから監視しているもグロウドラの姿はない。その時、日比野に緊急の通報がきた。

『アウキングロードにグロウドラ出現!アウキングロードにグロウドラ出現!』

「ここじゃないのか!?」

 日比野は急いで夢宮達を招集しアウキングロードへ向かう。すると、夜空が輝いていた。一目で分かるレベルの輝きに日比野達は驚愕する。

 ゲドルフ達が交戦している。グロウドラは暴れながら進行している。全身が金色に輝く怪獣。その輝きに日比野達も見惚れかけていた。

「想像以上だな。」

「リーダー。アウキングロードは金鉱石の輸出で有名な街だ。もちろん採掘した金鉱石が大量に保管されている。」

「グロウドラの狙いはその金か。」

 早速、夢宮と星雲寺がタイタンホークから出てウルトラレックスとキュアリアスに変身する。姫樹達も一緒に出撃して街中を進行するグロウドラを攻撃する。しかし、多少怯むものの進行を止めない。

「ピカピカ過ぎて見づれぇ。」

 姫樹が前に出てグロウドラの目を攻撃する。さすがに効いたのか後退りした。このまま追撃しようと再び狙う。その時、グロウドラが口から金色の光線を吐いた。姫樹はとっさに避ける。光線は命中した建物が黄金になった。

「なんだあの光線!?」

 郷田が驚いているとグロウドラがウルトラレックスに向けて黄金の光線を吐いた。ウルトラレックスも避ける。その隙にキュアリアスが後ろからリアスブレスを吐く。グロウドラはよろけると全身が突然黄金に輝いた。

「!?」

 その光は眩しくキュアリアスは目を覆った。そこにグロウドラが黄金の光線を吐いた。ウルトラレックスはとっさにイージスラッガーを飛ばしてキュアリアスを守る。光線はイージスラッガーに命中しキュアリアスは助かった。しかし、イージスラッガーが黄金になり落ちていった。

「夢宮!」

「大丈夫です。」

 ルギリナが心配するもウルトラレックスは頷いて答える。グロウドラが再び光線を吐いた。ウルトラレックス達は散開して避ける。光線は至る所に命中し次々と黄金に変える。

 ウルトラレックスはグロウドラの光線を避けながらバーンスマッシュタイプに変身しグロウドラと取っ組み合いに持ち込んだ。

「この怪獣…パワーもある。」

 意外とあるパワーに驚くもスパルタキングほどじゃない。ウルトラレックスはグロウドラを押し出し持ち上げた。そのまま高く投げ飛ばした。

「今だ!」

 日比野の指示で一斉にグロウドラを攻撃する。攻撃は命中し金色の爆発が起こる。その時、夜空が黄金に輝いた。

 日比野達は幻想的な輝く夜に見惚れていた。すると、グロウドラが落下した。その体は金色に輝いてなかった。ウルトラレックスが構える。しかし、もうグロウドラに戦意は無いのかフラフラするだけだった。

「ごめんね。」

 ウルトラレックスは真っ直ぐグロウドラを見る。グロウドラは項垂れ逃げていく。光線の効果で黄金になっていた建物やイージスラッガーが元に戻っていく。全てが元通りになり黄金の輝きが消える。

「これから我々はグロウドラの行動を監視しつつ出来れば保護区に入れようと思います。」

「分かりました。」

 グロウドラによる事件が終息した。ゲドルフが日比野に報告する。後のことはゲドルフ達に任せて夢宮達はアウキングロードを去って行く。

「なんかもったいない気がする。」

「何が?」

「あのなんでも金ピカにする光線。上手く使えば金儲け出来るだろ。」

「下世話〜。」

 グロウドラの光線を見て郷田は思ったことを口にする。実際、悪いことはいくらでも考えられる。しかし、夢宮達はそんなことはしない。金儲けのために怪獣を酷使させるなんてことはしない。

 空咲が郷田の頭にチョップしてルージュが噛み付く。そんないつもの日常が続いていく。

今回倒した怪獣


怪獣名 グロウドラ

別名 黄金怪獣 

身長 60m

体重 3万t

特徴

 全身が金で出来た怪獣。金を主食としており岩石すら砕く硬く鋭い歯を持つ。

 口から吐く黄金の光線ゴールデンブレスは命中した物を黄金に変える能力を持つ。怪力である。

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