ナンバーズからの刺客
マルチワールド
そこにはアルギラとヴァンキュラーがいた。その他にも侍みたいな男、ケモミミがついている少女、そして巨乳のシスターがいた。アルギラは溝霧ケイに戻っていた。
溝霧はヴァンキュラー達に過去を話していた。
「あははっ!そりゃ、正義が嫌いになるわけだ!」
ヴァンキュラーが笑って溝霧を見ていた。
「それは可哀想です!」
シスターも溝霧に同情して泣いていた。
「やっぱり人間はクズだな。」
ケモミミの少女も溝霧に同情していたみたいだった。
「安心しろ!ここじゃそんなことする奴はいない。それにお前と似たような境遇の奴もいるしな。」
「?」
「噂をすれば珍しい。そいつのご登場だ。」
上を見るヴァンキュラーにつられて溝霧達も上を見るとジャギュラが飛んでいた。
「あいつはジャギュラ。ナンバーズのNo.4だ。そして、元人間。それもお前と同じ日本人だ。」
「あの人が・・・」
溝霧は飛んでいくジャギュラをずーっと見ていた。
ある場所に怪獣達が集まっていた。その中にはクイーンステラやスパンダーの姿もあった。
「これで全員か?いつものようにNo.1、No.2、No.4は不在か?」
スパンダーが周りを見ていると奥からジャギュラが現れた。
「珍しいな。貴様が来るか。」
暗闇の中にいる怪獣がジャギュラに語りかけた。
「あぁ、気になった怪獣がいるからな。No.5。」
ジャギュラはその怪獣とスパンダーの間に入ってきた。
すると、何処からともなく声がした。
「集まったな。」
「あぁ、No.1とNo.2以外はな。」
「No.1は活動中。No.2はほっとけ。さて、成果を聞こう。」
その声に真っ先に答えのはスパンダーだった。
「今回の遠征でケイルストン、マックシティ、第二香港を制圧、侵略に成功。しかし、マークタウンは異世界転移した者達によって侵略は失敗。そして、怪獣アルギラとして溝霧ケイの勧誘に成功しましたが、夢宮勇輝と星雲寺友子の勧誘に失敗しました。」
「珍しいなぁ!スパンダーが失敗するとは!」
「No.11。そういえば、確かに失敗は初めてだな。」
スパンダーの報告にNo.11と呼ばれた怪獣が笑って話かけてきた。スパンダーもそれを軽く受け流した。
次にクイーンステラがキュー、キューと鳴きながら報告した。
「・・・なるほど。で、No.4、どうだった。お前から見て、あいつらは?」
声の質問にジャギュラは笑いながら答えた。
「かなりの伸び代がある。将来が楽しみだ。」
「ならば、やはりあの時に殺すべきだった。」
ジャギュラの回答にNo.7が苛立っていた。
「そう言うな、No.7。No.4にも何か考えがあるのだろう。それに、俺達は別に相手がどれだけ成長したところで死ぬことはないだろう。」
「確かにそうだが仕事は早めに確実に終わらすのが俺の鉄則だ。」
「そうだったな。」
No.7が声の主と会話していると違うところから笑い声が響いてきた。
「ならば、その怪獣は俺様が相手しよう!丁度、実験に使う被検体が欲しかったところだ!」
「なら行くといい、No.12。」
No.12と呼ばれた怪獣はそのまま笑いながら消えていった。その後も怪獣達は消え、ジャギュラとスパンダーだけが残った。
「No.4、お前が奴らを気にいったのはわかった。が、俺にも意地がある。初めての失敗は奴らを倒すことで名誉挽回するつもりだ。」
「ご自由に。とりあえずはお互いの邪魔をしない方針でいこうじゃないか、No.3。」
「そうだな。」
そして、ジャギュラとスパンダーもその場から消えた。