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怪獣無法島救出作戦 無双

 銀色の体躯、筋骨隆々な身体、兜のような角を持った怪獣スパルタキングはまっすぐウルトラレックス達がいるところに進行している。

 姫樹達がスパルタキングと擦れ違うも要救助者がいる状況では下手に攻撃など出来ずそのまま見送った。日比野が急いでウルトラレックス達に報告する。

「聞こえるか!?」

『聞こえる。安心しろ。スカルバーンやウィッパー程度ならすぐ…』

「違う!そっちにスカルバーンよりも危険な怪獣が向かっている!銀色の身体をした怪獣だ!名前はスパルタキング!姫樹達からの報告で嘗てギガヒュドラを倒した怪獣だ!」

 日比野の報告にルギリナが驚く。今すぐ逃げようと離れる。しかし、遅かった。スパルタキングは既にルギリナ達からも見えるところまで迫っていた。

「あれがスパルタキング。」

 スパルタキングは乱闘しているウルトラレックス達を見つけると雄叫びをあげる。それに気付いたウルトラレックスが振り向いた。

「また怪獣が来た!」

「夢宮!あの怪獣は別格らしい!交戦するな!」

 ルギリナが注意するもスパルタキングは挑発しながら近付いてくる。その挑発に乗ったアンフィスラドラが炎と電撃で攻撃した。スパルタキングは攻撃を体で受け止めるとジャンプしてアンフィスラドラに伸し掛かった。

「今じゃ!」

 その隙にルージュはドラゴンに変身して真田達を乗せ飛ぶ。ウルトラレックス達も離れようとするがウィッパーが触手でウルトラレックスとキュアリアスを捕まえた。その後ろからスカルバーンがウィッパーに噛み付く。ウィッパーはウルトラレックスとキュアリアスを投げ飛ばした。それが不運にもアンフィスラドラとスパルタキングに打つかってしまった。

「まずいぞ。」

 スパルタキングはアンフィスラドラを殴るとウルトラレックスの頭を掴み頭突きした。そのままウルトラレックスをキュアリアスにぶつける。キュアリアスはウィッパーに当たり倒れる。

「ルージュ。お前は彼らを早くタイタンホークへ運べ。」

「すぐ戻る。」

 ルージュは頷くとタイタンホークへと向かう。それと同時にアンフィスラドラがアンフィスバスターをスパルタキングへと放った。スパルタキングはまたも避けずにアンフィスバスターを受け止める。しかし、その余波がルージュのところまで来てしまう。

「しまった!」

 光線がルージュの翼に命中する。さらに、スカルバーンの放電攻撃がキュアリアスやウィッパーに命中した。その電撃がルージュ達に迫る。

「まずいよ!」

「間に合え!《フラッシュサンダー》!」

 真田が両手から雷魔法を放って電撃と相殺した。そのおかげで放電攻撃は命中せずルージュはなんとか着地出来た。

「やるのぉ。」

 着地するとカティアが傷ついた翼に手を当てた。すると、治癒魔法で傷が癒され治った。

「ありがとうなのじゃ。」

「い、いえ。」

 傷は癒せたがまだ飛べない。そこにウィッパーとスカルバーンが迫る。そこにキュアリアスが来てウィッパーを体当たりでスカルバーンに向けて突き飛ばした。

 一方、アンフィスラドラの一撃を耐えきったスパルタキングはアンフィスラドラにラリアットをかました。倒れるアンフィスラドラの尻尾を掴み引き千切る。そのまま片方をルージュ達のところに投げる。

「危ない!」

 そこにウルトラレックスがルージュ達の上に被さり防ぐ。さらにもう片方のアンフィスラドラを投げる。

「夢宮君!」

 キュアリアスが助けに行こうとする。その後ろでスカルバーンがウィッパーの喉を噛み千切り倒した。そのまま電撃でキュアリアスを攻撃する。倒れるキュアリアスにスカルバーンが近付く。そこにスパルタキングが来てスカルバーンを挑発した。

 ウルトラレックスはルージュ達が離れるのを確認すると夢宮に戻り倒れているアンフィスラドラから離れる。そこに星雲寺も合流する。

「今のうちに逃げましょう。」

「そうね。」

 スカルバーンとスパルタキングから離れる夢宮達。すると、夢宮が疲労しているのに気付いた星雲寺とティアナが夢宮に回復魔法をかける。それに合わせてモルフィナが出てきて魔力を与える。出てきたモルフィナにティアナ達が驚く。

「何!?」

「初めましてね。私は妖精のモルフィナ。わけあって夢宮君の中にいるの。」

 モルフィナが自己紹介する。夢宮の体力も回復していく。しかし、状況はよくならない。スカルバーンが破壊光線を吐く。それをスパルタキングが受け止める。破壊光線はスパルタキングの体を反れ倒れているアンフィスラドラに命中し爆発した。その爆風で夢宮達は吹き飛ばされてしまう。

「大丈夫か!?」

「私達は大丈夫よ。」

 なんとか立ち上がる。そこにコスモスとチームグィネヴィアが合流した。

「大丈夫か!?」

「ワシらは大丈夫じゃが…状況は良くない。」

 ルージュがスパルタキングを見る。スパルタキングは何度もスカルバーンを殴る。スカルバーンが電撃を放つがそれも耐えスカルバーンの角を圧し折った。スカルバーンが雄叫びをあげ暴れる。スパルタキングはスカルバーンに頭突きするとスカルバーンの首を掴み脇に抱え締め上げた。スカルバーンは暴れるも抜け出せず泡を吹き動かなくなった。スパルタキングはスカルバーンを手放す。勝利したことに喜びドラミングする。

「あのスカルバーンをいとも簡単に倒すとかマジでやべーぞあいつ。」

 武器を向けて警戒する。スパルタキングがこちらを見る。また挑発するが夢宮達は攻撃をせず逃げる。

「あいつはこっちから攻撃しなければ大丈夫だ。」

 何度も挑発するスパルタキングを無視してタイタンホークへと逃げる。コスモスは両手に真田達やルージュ達を乗せている。スパルタキングは無視するコスモスに苛立ちなんと地面に手を入れ地面を持ち上げた。

「嘘だろおい!?」

 姫樹達がびっくりする。スパルタキングはコスモス目掛けて地面を投げ飛ばした。急いで行こうにも真田達が落ちそうで飛ばせない。そこに夢宮が再びウルトラレックスに変身してブレイブグリッターになるとイージスラッガーをドリルのように回転させて地面を砕いた。コスモスは落ちてくる地面を避けながら離れる。

「夢宮!」

「皆さんは早くタイタンホークへ!」

 ウルトラレックスはレクシウムフィールドを張った。ウルトラレックスとスパルタキングが消えたことに驚く真田達。

「あれは…」

「夢宮の技だ。自身と選んだ相手を別世界に移動させる技だ。」

「そんな技があるのか。」

 レクシウムフィールド内に移動したウルトラレックスは挑発するスパルタキングを前にして構えた。

「みんなが逃げる時間を稼ぎましょう。」

「ええ!」

 ウルトラレックスからモルフィナが出てくる。挑発しながら近付いてくるスパルタキングに向かって走り出した。

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