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その手に掴むは

 タイタンホークから出た2人は叫んで変身した。着地したベムンガの前に同時に現れ着地するウルトラレックスとキュアリアス。地響きが鳴り土や瓦礫が舞い上がる。

「やっと来たわね!」

「待ってわよ!」

 ウルトラレックスがレクシウムフィールドを張る。これでウルトラレックス達とベムンガ以外はいなくなった。ウルトラレックスの周りにルギリナやルージュ達も回復して戦線復帰する。

「さて、行くか。」

「はい!」

 鳴きながら突撃してくるベムンガ。それに対してウルトラレックス達は構えた。そのままウルトラレックス達もベムンガに突撃する。ベムンガの爪攻撃を避け後ろに周り蹴りをする。キュアリアスは光魔法を刃にして手から放つ。ベムンガの正面に行けばベムンガアトラクタースパウトに吸引される恐れるがあるためなるべく正面での戦闘は避けた。

 ウルトラレックス達がベムンガを足止めしている間にタイタンホークが背中に周る。ベムンガが羽撃いて飛ぼうとしたタイミングを見計らい新庄がギャラクシーメーサーキャノンを発射する。ギャラクシーメーサーキャノンは見事ベムンガの背中に命中しベムンガは前のめりに倒れた。

「命中!」

「まだだ。あの程度で倒せたら苦労しねぇ。」

「分かってます。」

 新庄の言う通りベムンガはすぐに起き上がり口から光線を放って反撃した。もちろん無傷でピンピンしている。タイタンホークは大きく反れ光線を避けるも追尾する分裂した光線が命中してしまう。

「被害は!?」

「格納庫から火災!飛行に影響なし!」

「よし!スプリンクラーの初期消火でも間に合わない場合は水魔法が使える者総出で消火にあたれ!」

「了解しました!」

 日比野が指示する。タイタンホークは追撃されないように下がる。ベムンガはタイタンホークに興味が無いようでウルトラレックスに向かって翼をバタバタ羽撃かせた。その時巻き起こった強風が瓦礫を吹き飛ばす。ウルトラレックスは強風に耐えレクシウムスラッシュを連発する。ベムンガはそれをベムンガアトラクタースパウトで吸引する。その一瞬、強風が収まった。ウルトラレックスはその一瞬で飛び出しベムンガの顔に膝蹴りした。ベムンガはすぐに起き上がり飛んだ。

「待て!」

 ウルトラレックスもベムンガを追いかけて空を飛ぶ。ベムンガを追いかけながらレクシウムスラッシュを撃つ。キュアリアスもベムンガを追いかけボルケーノギロチンを放つ。それに合わせてルギリナ達もあらゆる方向からベムンガに向けて技を放つ。

 ベムンガが周りを見る。その時、急に止まったと思いきや回転しながら全ての攻撃を吸引したのだ。それを見て驚くウルトラレックス達。

「そんなことも出来るのかよ!」

「なぁ、溝霧。お前もあんな風に出来るか?」

「無理。僕のは限界がある。」

 郷田が溝霧に聞く。まるで台風のようになったベムンガ。全ての攻撃を吸引する台風に吸い込まれそうになってしまう。ネオギルザが全武装を放つもその全てを吸引してしまう。

「どうする!?あんなの対応しようがねぇだろ!」

「今考えてる!」

 全てを吸い込む勢いで迫るベムンガ。吸い込まれないように離れる。これ以上どうすればいいのか分からない。

 何度も攻撃するが効果はない。巻き上がった瓦礫、ミサイル、光線、その全てを吸い込む台風が迫ってくる。さらに、台風の中からベムンガが光線を放つ。分裂する光線が辺りをらに瓦礫と化す。光線はネオギルザやジオコスモス、タイタンホークにも命中する。

(どうする!?どうすれば…)

 ウルトラレックスは焦っている。レクシウムフィールドも無限ではない。もし、レクシウムフィールドが解かれてしまえば甚大な被害が簡単に予想される。

(なんでも吸い込む口…硬い身体…鋭い牙…これらを攻略するには…)

(新しい力がいる。)

 その時、ウルトラレクスが答えた。それに驚くウルトラレックスとモルフィナ。

(あんた、喋るの!?)

(それより新しい力って?)

(グランヴィザードは技をコピーする。だがそれだけではない。怪獣の能力をコピーすることが出来る。)

 ウルトラレクスの言葉が響く。ウルトラレクスは手を伸ばし力を欲するように言う。その通りに願い腕を伸ばす。その時、光がウルトラレックスの手に集まる。

「あれは…」

 光を見た日比野達は唖然とする。

(この光は…)

(お前の過去を見た。この世界に都合のいい力が眠っているだろ。)

 ウルトラレックスの手に集まった光が丸くなる。そして、宝石のような物になった。よく見ると中に見たことある怪獣が映っていた。

「この怪獣は…」

「確かウランタイト。」

(そうだ。この世界で倒した初めての怪獣。そして、ベムンガに対抗出来る怪獣だ。)

 ウルトラレックスは宝石をまるで最初から知っていたかのようにレックスブレスに嵌めた。その瞬間、右肩に武器が生成された。ウランタイトの結晶に似た刀だ。

「あの光は…」

 ウルトラレックスが持つ刀の輝きに見惚れる。ウルトラレックスは刀を構え深呼吸する。そして、高く飛び刀を振り下ろす。その時の斬撃が台風を斬り裂く。ベムンガはウルトラレックスを見て驚く。

「これならいけるかも。」

「夢宮君、それは?」

「僕の新しい力。詳しい話は後です。」

 ウルトラレックスはベムンガが放つ光線を刀で弾いて行く。ベムンガは近付き刀に噛み付く。しかし、今度は噛み砕けなかった。

(これならいける!)

 ウルトラレックスは思いっきり振り上げてベムンガの歯を折る。口を抑え離れるベムンガに素早く近付き擦れ違い様に一閃してベムンガを地面に落とした。

「行けるんじゃないか!」

 郷田が叫ぶ。ウルトラレックスは刀を振って攻撃する。ベムンガは刀に噛みつく。しかし、今度は噛み砕くことが出来ない。ウルトラレックスはそのまま振り回す。ベムンガはベムンガアトラクタースパウトで吸引しようとする。そこにウルトラレックスが刀を一回なぞるとベムンガアトラクタースパウトに刺して光線を発射した。

「《レクシウムエクスプロージョン》!」

 ウルトラレックスの必殺技がベムンガアトラクタースパウトに放たれる。ベムンガも吸引しようとするも爆発した。ベムンガアトラクタースパウトから煙が出てよろける。それでもベムンガは光線を吐いて応戦する。ウルトラレックスはジャンプして避けると刀を2回なぞって振り下ろした。

「《レクシウムウラン竜光斬》!」

 光り輝く一閃がベムンガを縦に斬り裂いた。ベムンガは真っ二つになって左右に倒れ爆発した。

「よっしゃあ!ベムンガ撃破!」

 喜ぶ郷田達。ウルトラレックスが小さくなっていく。そこにネオギルザが来てキャッチする。全身から火花が散りまともに動けない。ウルトラレックスから夢宮に戻ると心配して来たキュアリアスに向けて親指を立てた。

「心配したんだから。」

「ありがとう。」

 レクシウムフィールドが消える。ベムンガがいない。みんなが笑顔で手を振ったりしている。それを見たバンデロ達は笑顔で敬礼した。

今回倒した怪獣


怪獣名 ベムンガ

別名 宇宙暴食怪獣

身長 60m

体重 6万t

特徴

 突如飛来してきた宇宙怪獣。ウランタイト同様大気圏にも耐えられる頑丈な体を有している。さらに、ブラックホールのようになっているベムンガアトラクタースパウトでなんでも吸引する恐ろしい怪獣だ。

 その他にも口から放つ多重分裂する破壊光線「ベムンガブレス」を武器としている。

 また、マッハ25で宇宙空間を飛行することが出来、羽撃けば竜巻を起こすことも可能。

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