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超古代の遺産

 ある日、WISHはある遺跡の前にいた。彼らに遺跡調査の依頼がきたからだ。その遺跡はピラミッドみたいな形をしているがエジプトのピラミッドよりも遥かに大きかった。

 WISHが遺跡に着くと既に別の調査隊が準備を進めていた。日比野はタイタンホークから降り調査隊のリーダーと思われる男と握手を交わし自己紹介した。

「初めまして。WISHリーダー日比野宏幸です。」

「発掘調査隊隊長アテン•ジョーラだ。」

 アテンは自己紹介を終えると遺跡について説明を始めた。

「この遺跡は約3億年前にデロス族という古代人が創り上げた物と思われる。」

「3億年前•••」

「君達には調査というより護衛を頼みたい。」

「護衛ですか?」

「そうだ。何しろ3億年前の遺跡だ。何があるか分からない。」

 アテンは日比野達を連れて遺跡に入る。中に入ると壁面に何か描かれているのが見えた。人のようなもの、遺跡、当時の暮らし、そして光り輝く何かが描かれていた。

「これってもしかして…」

「そうだ。この先にはデロス族の財宝が眠っている。」

「「財宝!」」

 財宝という単語に郷田と礼崎が反応する。反応していないだけだが日比野達も財宝に期待していた。すると、夢宮が天井に描かれている何かに気付いた。

「あれは…」

「ゴッドデロスの輝きが悪しき魔を焼き尽くす。」

「読めるんですか!?」

 近くに書いてあった文字をエルシアナが読んだ。

「ゴッドデロス、デロス族の神か。」

 アテンを先頭に何事もなく進んでいく。結局罠やモンスターなどなく難なく最奥の間へと辿り着いた。そこは圧巻の光景だった。大きな部屋の壁や床、天井が全て金で出来ていて橋の向こうには大量の金銀財宝があった。

「すげー!」

「あれ本物!?」

「さすがだな。」

 初めて見る財宝に郷田達は興奮していた。そのまま橋を渡ろうとするとアテンが止めた。

「待て。ここまで罠すらないのは怪しい。もしかして、この橋を渡った瞬間…」

「橋が崩れる。」

「または何処からか矢が飛んでくるとか。」

「だったら勇輝、頼んだぜ。」

 郷田が夢宮の肩を叩く。夢宮は溜息ついてウルトラレックスに変身すると飛んで財宝まで移動した。

「どう!?」

「別に何もないよ!」

 ウルトラレックスは着地して財宝に触る。しかし、何も起きない。すると、財宝の中に奇妙な置物があるのに気付いた。人形みたいな置物に近付く。その時、人形の目が開き聞いたことない言語を喋り始めた。

「どうした!?」

「なんか動いた!」

 ウルトラレックスが慌てて離れるが壁の中から突如金色の人型ロボットが大量に現れ襲いかかってきた。

「迎撃!」

 日比野達はすぐにロボットと交戦する。しかし、郷田のライフルや礼崎の魔法ではロボットに傷を付けることが出来なかった。

「硬っ!全然効いてねぇ!」

「ヤバいよ日比野!」

《ヒビノメビュームアタック》

 礼崎に襲い来るロボットに日比野が突撃し両手の剣を振り回し連続で切った。その一撃でやっとロボットは倒れた。

「凄えぞ委員長!」

「次から次へと出て来てキリがない!」

「《スターライトストレート》!」

 次々と襲い来るロボット軍団。そこにウルトラレックスが来て一番出口に近いロボットを一撃で倒した。

「皆さん、早く脱出を!」

「おう!」

 ロボット兵を相手しながら下がるウルトラレックス達。すると地響きがして橋の下から金色の巨大なロボット怪獣が姿を現した。

「なんだあれ!」

「あれが、ゴッドデロス…」

 急いで逃げるウルトラレックス達。遺跡から出るとピラミッドが破壊され中からゴッドデロスが現れた。

「嘘!?何あれ!?」

「おいおい、昔の人はあんなものを造ってたのか。」

 タイタンホークから見ていた南達も驚いていた。そこに日比野から連絡が入る。

『今すぐ調査隊を全員乗せて離脱しろ!』

「リーダーは!?」

『大丈夫、こっちには…』

 ゴッドデロスが日比野達を狙う。その時、巨大化したウルトラレックスがゴッドデロスに膝蹴りして倒す。

『夢宮がいる!』

「了解。こっちも星雲寺達が向かっている。」

 ウルトラレックスはタイタンホークを守るように立つ。ゴッドデロスも垂直に立ち上がり右腕から生えた剣デロスソードを向ける。ウルトラレックスは走ってゴッドデロスに体当たりする。ゴッドデロスもデロスソードを突き刺して応戦する。ウルトラレックスはデロスソードを避け腕を掴みゴッドデロスに肘打ちを繰り返す。ゴッドデロスは怯まずウルトラレックスを投げ飛ばす。ウルトラレックスは前転しながらゴッドデロスと距離をとるとレクシウムブラスターを放った。しかし、ゴッドデロスはレクシウムブラスターを跳ね返した。

「!?」

 反射され拡散したレクシウムブラスターを避ける。援護にきたコスモスとジオフェニックスもレクシウムブラスターを避ける。

「跳ね返した!?」

『どうやらあの装甲は光線を跳ね返す機能付きみたいだね。スキャンしてみたけどあの装甲は純度100の金で出来ているみたいだ。』

『マジで!マジの金ピカロボットかよ!』

『欲しい!』

『お前ら黙ってろ。中島先生、光線がダメなら剣や格闘、ミサイルで攻撃してください。』

「分かったわ。」

 日比野の指示でジオフェニックスは分離してマテリアルミサイルを発射しコスモスはネイバストサーベルでゴッドデロスを攻撃した。ゴッドデロスは左腕のデロスシールドでミサイルを防ぐとデロスキャノンで攻撃をした。

「上がガラ空きじゃぞ!《ルージュボルテッカー》!」

 その隙に上空からルージュが全身を燃え上がらせて突撃しデロスキャノンを破壊した。ゴッドデロスはデロスソードでルージュを攻撃するがルージュはそれを避ける。そこに今度はルギリナがキックでコスモスと鍔迫り合いしているデロスソードを破壊した。そして、キュアリアスがボルケーノギロチンでゴッドデロスの頭部を攻撃しよろけさせた。

「今よ!」

「はい!燃〜え〜滾れ〜情熱!レックスー!!」

 ウルトラレックスはバーンスマッシュタイプに変身するとゴッドデロスに突撃した。ゴッドデロスは胸を光らせて必殺技を放とうとする。それより先にウルトラレックスは燃える拳をゴッドデロスの胸に突き出した。

《ボルケーノストレート》

 胸を貫かれたゴッドデロスは完全に機能を停止した。ウルトラレックスはゴッドデロスを持ち上げ高く投げ飛ばした。ゴッドデロスは上空で爆発し金色の粉が降ってきた。

「金だー!」

「財宝だー!」

「お前らのような奴がいるからあんな兵器が必要になるんだろうな。」

 降ってくる金を見てはしゃぐ郷田達を見て佐古水は呆れていた。

 結局、財宝は瓦礫の下敷きになり回収の目処はたっていない。アテン達はこれからも様々な遺跡を調査するだろう。そこにどんな危険が待っていようとも。

今回倒した怪獣


怪獣名 バーサークデロス

別名 超古代守護兵

身長 2m

体重 150kg

特徴

遺跡を守る機械兵。頭部から放つ光弾と怪力が武器。体は硬く普通の武器では傷1つ付けることは出来ない。財宝を奪いにきた者に容赦なく襲い来る。


怪獣名 ゴッドデロス

別名 超古代守護神

身長 65m

体重 8万8千t

特徴

デロス族が創り上げた最強のロボット。右腕のデロスソードと左腕のデロスシールドに付いているデロスキャノンが主な武器。そして、必殺技は胸から放つデロススパーク。財宝を奪おうとする者を抹殺するのが使命。

 ゴッドデロスには何やら動力源となる物があるらしいが…

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