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発進、タイタンホーク


対異世界怪獣防衛戦闘兼保護特殊チーム、WISH(ウィッシュ)を結成した日比野達はタイタンホークに乗ろうとした。すると、後ろからテレサがウルトラレックスに声をかけた。

「夢宮、いやウルトラレックス。ありがとう。私も頭ごなしに怪獣を悪と決めるのをやめようと思う。」

「はい!」

ウルトラレックスは最後にタイタンホークに乗った。彼を乗せるとタイタンホークは轟音をたてながら垂直に浮遊して飛んで行った。

「また、会えるだろう。」

「そうですね。」

ラッセル議長達はその姿を見続けていた。



タイタンホーク内部

「凄い。」

「でしょ!あの戦争の報道を見たある国がこの戦艦を寄付してくれたのよ。」

「戦艦を寄付ってどんな国だよ。」

驚いているウルトラレックス達にアリスは楽しそうに説明していた。

まず、来たのは、格納庫だった。

「ここは格納庫。主にストレイザーの管理や修理、発進するところだ。それと、魔導機士もここから発進する。」

ここに来るとベルッドが説明を始めた。格納庫はタイタンホークの一階部分にあり、タイタンホークの進行方向から発進するようになっている。

「ねぇ、もしかして先生のストレイザーってあれ?」

すると、空咲が中島先生に質問しながら指を差した。そこにあったのは翼が生えた女性のようなロボットだった。

「そうよ。あれが私のストレイザー、コスモスよ。」

「なんかエロいロボットだな。」

「それしか言えないのか、変態。」

コスモスを見た郷田の率直な感想に引いている橘達だった。

「まぁ、どんな戦い方するのかはまだ秘密よ。」

中島先生は人差し指を口に当てながらウィンクした。

次に来たのは、二階の機関室だった。

「ここでタイタンホークの整備をする。と言ってもするのは俺達でお前達はあまり来ないところだが。」

ここでもベルッドが説明した。

「それと、ここはこれから俺達が暮らす部屋だ。」

三階に行くと部屋がずらりと並んでいた。

「ここがみんなの部屋だ。一部屋二人、そこは二階と同じだけど中は。」

そう言ってアリスが部屋のドアを開けるとそこは一流ホテルのスイートルームみたいな豪華な部屋だった。

「本当にここで過ごしていいの!」

「いいよ!とりあえず、三階は18部屋あるから好きにしてね。」

日比野達は各々の部屋を決めた。

四階に行くとそこには食堂やキッチン、シミュレーションルームがあった。そして、最後にみんながきたところはオペレーションルームだった。そこには大きなモニターがあり、外の様子が映しだされていた。

「ここはオペレーションルーム。私達オペレーターと艦長、ここでは日比野君ね。それと、遠隔操作タイプのストレイザーを操縦する舞沢ちゃんがここでタイタンホークを操縦したり、戦う時にサポートしたりするの。」

ラフィがオペレーションルームの説明をした。ちなみに、WISHで魔導操士をしているのは中島先生と舞沢だけだった。

すると、アリスが笑いながら振り向いた。

「ねぇ、みんな気になること無い?」

「?」

「シミュレーションルームの奥の部屋。」

「あ、確かに説明されてない。」

「見せてあげよう!タイタンホーク取って置きの部屋をね!」

そう言ってアリスがその部屋に案内するとそこは温泉だった。

「おぉ~!」

温泉を見たら全員が驚いた。

「凄い広いし綺麗!」

「おい、奥にサウナもあるぞ!」

みんな、温泉を見て興奮していた。すると、礼崎が早速入りたいと言うので先に女子が入ることになった。その間、郷田が覗きに来ないように自室に閉じ込められていた。



温泉内

「気持ちいい~。」

「窓から見る景色も最高ね。」

アリスやラフィを含めた女子達は温泉を満喫していた。

「そういえば、友子ちゃんは好きな人はいる?」

「え!?いきなり何を!?」

礼崎の質問に慌てるキュアリアス。その様子を見た他の女子達も近づいてきた。

「そういえば、あの時は気になってなかったけど今見ると友子って常に全裸よね?」

「それ言わないでえぇ!」

朝比奈に言われたキュアリアスは顔を真っ赤にして温泉の中に沈んだ。

「とりあえず、郷田から星雲寺を守らないといけないわね。」

「そうね。」

「それで友子ちゃんは誰が好き?」

「え?えぇっと。」

「多分、夢宮君でしょ。」

「!」

「あ、やっぱり。」

南に当てられたようでキュアリアスはさらに真っ赤になった。

「でも分かるかも。夢宮君、カッコ良かったもん!怪獣になっても私達を守るために戦う姿は誰でも惚れちゃうよ!」

「分かる、分かる!」

南や礼崎達が夢宮をカッコいいと言っているのを聞いてキュアリアスはお湯をブクブクしていた。

「それはそうと気になることがあるんだ~。」

すると、南がニヤニヤしながら橘の胸を見た。

「?」

「橘ちゃんって何を食べてそんなに大きくなったのかなぁ?」

「な!?」

「確かに気になるわね。」

「羨ま・・・恨めしい。」

「待て、朝比奈。何故そっちに言い変えた!?」

貧乳組、特に朝比奈が橘に近づいている。橘は後退りするが壁に追い詰められた。

「ま、待て!大きい胸は別にいいものじゃないぞ!ただ重くて邪魔なだけだ!」

「橘、その発言は悪手よ。」

「その邪魔なものが欲しい。」

ゆらゆらしながら橘に迫る朝比奈。橘はなんとか避けてキュアリアスがいる風呂に入った。

「待て、朝比奈!私よりお前の方が全然女の子らしいぞ!私なんてがさつで男勝りな女だぞ!」

「そんなことないよ!橘ちゃんはぬいぐるみが大好きで自室にデカイ熊のぬいぐるみがあるぐらい女の子らしいよ!」

「嘘!?」

「そうだ、南!貴様、いつ私の部屋に入った!?」

橘に問い詰められそうになった南はすぐに風呂場を出た。

「待て、南!」

「逃がさない。」

「待ってくれ、朝比奈!」

風呂場はカオスな状態になっていた。キュアリアスはそんなみんなを見て少しホッとしていた。

こうして、WISH最初の冒険は楽しく始まった。





ちなみに、女子が風呂場に行っている間に郷田が橘のぬいぐるみ好きを全員にばらしていた。

タイタンホーク


全長 約300m

翼幅 約130m

高さ 約25m

特徴

ある国がWISHのために提供してくれた多目的戦闘用要塞戦艦。翼に2つずつ、尾翼部分に1つのマジックバーニアを搭載している。長期の飛行が可能なうえ、空中で留まることも可能。長期に渡って飛行するために中は部屋や風呂場などが完備され、結構充実している。主な武装は翼の付け根の上に配備している大型魔導ビームキャノン砲、 翼に付いている大型ミサイル×3×2、機体の側面のタイタンアームに付いている3本の鋭い爪が付いているタイタンクローとタイタンアームから発射されるプラズマボール、そして機首を口を開くように上下に分けると現れるギャラクシーメーサーキャノンである。

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