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甦る妖精女王(ティターニア)

 ウルトラレックスはミラグライを倒すため動き出す。ミラグライは両手から光線を発射して攻撃する。ウルトラレックスはイージスラッガーで防御する。そのまま突撃してスターライトストレートを繰り出す。しかし、ミラグライは壁と同化して消えた。

「!」

 ウルトラレックスはすぐに壁から離れ警戒する。すると、教室の壁が変形し鋭い槍のようになって襲ってきた。ウルトラレックスは窓ガラスを割って外に出る。しかし、今度は校庭に植えられている木が伸びて襲ってきた。

「まさか、この記憶そのものを操れるのか。」

 ミラグライは姿を現さず攻撃してくる。ウルトラレックスは攻撃を避けながらミラグライを探す。しかし、なかなか見つからない。その時、地面が沼のようになりウルトラレックスの両足を沈め始めた。ウルトラレックスはすぐに飛んで抜けると地面に向かってレクシウムブラスターを放った。地面は爆発しクレーターが残る。しかし、ミラグライはいない。

(どこだ…)

 ウルトラレックスが周りを見回して探していると突然後ろに巨大化したミラグライが現れウルトラレックスをはたき落とした。ウルトラレックスはプールに墜落し水飛沫を上げる。

(大きさも自由自在か!?)

 すぐにプールから上がってミラグライを探すがどこにもいない。その時、ウルトラレックスの後ろからミラグライが現れ両肩から太い触手を伸ばしてウルトラレックスの両腕を拘束した。

「!?」

 ウルトラレックスは振り返りイージスラッガーで触手を切ろうとするが周りの木がイージスラッガーをはたき落とす。そして、地面を沼のように沈めて足を固定すると両腕を伸ばしてウルトラレックスの首と頭に噛み付いた。

「ぐわぁ!」

 ミラグライはウルトラレックスの記憶も喰らおうとしていた。両手からウルトラレックスの記憶の情報を読み取る。ウルトラレックスはなんとか脱出しようともがくが固定されて動けない。

 その時、声がした。小さくで誰の声か分からない。けど聞き覚えのある声だ。その声はだんだん大きくなりウルトラレックスを励ました。

「それぐらいで音をあげない!私達を救った英雄でしょ!」

 その声がハッキリ聞こえた瞬間、ウルトラレックスの胸から光が現れ小さな少女の姿になった。身長30cmで背中に虫のような羽根がついている気品ある女性の妖精。なんとモルフィナが現れたのだ。

「モ、モルフィナさん…」

「情けないわね。でも今度は私が助ける番ね。」

 そう言ってモルフィナは鱗粉を振り撒き触手と腕を攻撃した。ミラグライは驚き触手を引っ込める。ウルトラはすぐに腕を抑え引き離す。

「なんで?どうやって?」

「オーロラル・リヴァイブ・リベンジ。あなたを生き返らせるために私の命を与えた結果、偶然あなたと私の命が共有されるようになったの。だから、私達は一心同体ってこと。」

「いつから?」

「そうね…あなたの中に変な怪獣の女の子が入った時に覚醒したわ。それであいつがあなたの記憶を吸収しようとした時やっと出れるようになったのよ。」

 モルフィナはウィンクして説明する。説明が終わると攻撃を仕掛けようとしてくるミラグライを顔を向けた。ミラグライは頭の触覚から稲妻状の光線を発射する。二人は空に飛んで避ける。そこからミラグライの周辺を飛びながら攻撃する。ミラグライも負けじと回りながら二人を攻撃する。

「行くよ!」

「はい!冴えわたれ純情、レックス!」

 ウルトラレックスはスカイライジングタイプに変身するとミラグライが飛ばしてきた木々や水、光線を止めたり弾いた。

「《ウルトラスキャン》」

 ウルトラレックスは目を光らせてミラグライを観察する。そして、触覚を見た瞬間狙いを決めた。

「あの触覚から特殊な電波が放たれています。あそこが弱点です。」

「よし!」

 二人は触覚を攻撃するがミラグライはヒレを閉じて防いだ。すると、モルフィナは回転して鱗粉を撒くと小さな自分を作り出した。

「行くぞ!」

 モルフィナは分身を作るとミラグライのヒレに張り付いて無理矢理引っ剥がした。そこにウルトラレックスが刃状の光弾を放って触覚を破壊した。その瞬間動いていた木々が元に戻った。

「よし!今!」

 ミラグライは最後の悪足掻きと光線を撃ちまくっている。二人は冷静に回避し同時に必殺技を放った。

「《ティターニア•レインボー》!」

「《レヴォリュート•プリズム》!」

 二人が放つ虹色の光線はミラグライに命中しミラグライは甲高い悲鳴をあげて爆発した。その瞬間、歪んでいた空間が元通りになりだんだんと消滅していった。

「終わったのよね。」

「はい。僕達もそろそろ溝霧君の記憶から出ないと。」

「じゃあ、今度会う時は現実でね夢宮。」

「はい!」

 二人は笑顔でハイタッチして記憶から去った。

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