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Believe in the world

ナンバーズのトップ、No.1トゥルディスに立ち向かったウルトラレックス達。トゥルディスは空に飛ぶとウルトラレックスとキュアリアスも空に飛んだ。それに合わせてルージュもドラゴンに戻って、ルギリナは背中に黒い翼を生やして空に飛ぶ。

「待て!」

まず、ルージュが火炎で攻撃する。トゥルディスは盾で防ぎながら高く飛ぶ。トゥルディスを追いかけながらウルトラレックスとキュアリアスが光線を撃ち続けた。

下では姫樹達がGパワードスーツを装着しアルギラが地上から攻撃しようとした瞬間、突如現れた黒い怪獣がアルギラを取り抑えた。

「何故だ!?」

声を聞いて日比野達はすぐに怪獣がアークシャだと分かった。アークシャはパワーでアルギラを押しながら声を荒げた。それと同時にシルヴィアもやってきて日比野達を説得しようとした。

「止めてください!」

「何故フィディス様を狙う!?あの方が何をした!?」

「何をって聞いてなかったの!?あの人は怪獣でナンバーズのNo.1なのよ!」

「フィディス様が言うのだから間違いないだろう。でもあの方が君達に何をした?この世界に何をした?」

「フィディス様はそんなひどいことはしません!」

アークシャとシルヴィアは涙を流し訴えかける。トゥルディスを追うために移動しようとしたチームガウェインや日比野は少し躊躇っていた。

自分達が知っているフィディスは優しく思いやりがあり夢宮達にも人間へ変身する魔法を教えてくれたりととても悪人とは思えない。

しかし、相手は敵対している怪獣達の仲間であると言う事実がある。それでも日比野はアークシャの腕を掴んで彼を止めた。

「すみません。確かにフィディスさんは素晴らしい人です。けど、俺達は戦わないといけない。みんなを守るために。正義のために。」

その言葉を聞いたアークシャが力を緩めると橘がアークシャを足払いで倒しトゥルディスに狙いを定めて射撃を始めた。

「正義・・・」

しかし、アルギラは日比野の言葉を聞いて戸惑っていて動かなくなってしまった。

一方、空中ではウルトラレックス達とトゥルディスとの激しい攻防が続いていた。ウルトラレックスのイージスラッガーを剣で弾き、キュアリアスのリアスブレスを盾で防ぎ、ルージュの火炎は避け、ルギリナの黒い光線を翼から放つ羽根で相殺した。その後来た姫樹達の攻撃も同じように対処していく。

そんな時、ウルトラレックスは戦いながら違和感を感じた。ウルトラレックス達が一方的に攻撃する中、トゥルディスは防御しかしていないのだ。

「もしかして、フィディスさんは戦う気がない?」

「はい。私はあなた達の思いを受け止めるだけです。」

「受け止めるだと・・・ふざけるな!」

トゥルディスの言葉が地雷となったのかルギリナが声を荒げた。近くにきた姫樹が宥めようとするとルギリナに睨まれ下がった。

「貴様のくだらない宗教のせいで兄が死んだ!怪獣と共存を望んだ兄がだ!なのにまだそんなふざけたことを言うのか。」

ルギリナは怒りのあまり周りが見えていなかった。ウルトラレックス達もなんとか宥めようとするが魔王である彼女の禍々しいオーラに圧されてしまう。

「貴様がここにいる皆を守ると言ったな。なら、やってみろ!《ダークネススパークレイ》!」

そう言ってルギリナはトゥルディスの上から両手に闇魔法をため光線を放ってきた。トゥルディスはすぐに防御するが光線はトゥルディスの後ろにある建物に命中した。

「!?」

建物は崩れ瓦礫が観客達に落ちてきた。それを見たトゥルディスはなんと左肩から纏った金髪でロングのウェービーヘアの女性を出した。彼女はトゥルディスから出ると持っていた盾を巨大化させて瓦礫から観客達を守った。

「テ、テミス様だ。盾の女神テミス様だ!」

テミスを召還したトゥルディスは続いて背中からピンク髪のショートの女性が出てきて羽根を出して観客達を救出しながら瓦礫を支えた。

「も、もしかしてリエル様?リエル様だ!」

二人の女神が現れたことで観客達は歓喜し涙を流して感謝する者さえいた。トゥルディスは背中の翼がなくなったため地面に降りた。そこにルギリナが追撃するように炎に包まれた隕石をぶつけてきた。

それを見ていた日比野達は言葉を失った。ルギリナの攻撃で周りの建物が破壊されトゥルディスが逃げ遅れた人達を守りながら避難させている。

「あ、あれがお前達の正義なのか!?」

「そ、それは・・・・」

その光景を見たアークシャが日比野に詰め寄る。日比野はルギリナの目に余る行動に何も言えなかった。トゥルディスに攻撃を仕掛けようとするチームガウェインはルギリナの攻撃で近付けないうえに彼女がやっていることに引いてしまっていた。

「おい。これって俺達の方が完全に悪なんだが。」

「ルギリナ!止めろ!これ以上の攻撃は被害を増やすだけだ!」

佐古水が必死にルギリナに叫びかけるがルギリナには聞こえていないようで攻撃を続けた。やっとウルトラレックス達がルギリナを止めたため攻撃が止まった。

煙が晴れるとダメージを負い傷だらけのトゥルディスと黒髪のストレートロングの女性、剣の女神イザナがいた。トゥルディスが周りを見渡すとルギリナの攻撃でクレーターができ建物もボロボロになっていた。それを憂いたトゥルディスは両手を胸に当て前に広げると胸の発光体から粒子状の光線を放った

「《フィクサートゥルース》」

優しい光が辺りを包むと破壊された建物や抉れた地面がみるみるうちに元通りになってきた。

「嘘。何この技?」

「すげぇ。」

日比野達が修復された街を見て驚き言葉を失っている。すると、トゥルディスは3人の女神を自分の体に戻すと翼を広げウルトラレックス達の前まで飛んだ。

「あなた達の思いは受け止めます。しかし、これ以上この街の人達を危険にさらすなら私も闘います。」

「・・・すみません。」

ルギリナの暴走で街の人達に被害をもたらした負い目があるためウルトラレックス達はトゥルディスに何も言えずにいた。しかし、ルギリナはまだ攻撃を止めるつもりはないようでウルトラレックス達を引き剥がすと再びトゥルディスに攻撃を仕掛けようとした。

「・・分かりました。なら私の全霊を持ってあなたを止めましょう。」

「待ってルギリナさん!」

ルギリナがトゥルディスに攻撃しようとした瞬間、トゥルディスは胸から聖書を出した。そして、トゥルディスが祈りを捧げると彼を中心に目映い光が街を包み込んだ。

「《Believe in the world》」

光がウルトラレックス達を包む。そして、光が消える。すると、ウルトラレックス達はあることに気付いた。戦うという意思がなくなっていたのだ。ウルトラレックスが周りを見るとキュアリアスやルージュ、日比野達だけではなくルギリナさえ戦意を失っていたのだ。

「な、何故だ。我は貴様を・・・」

「なんで・・・」

いきなり戦意を失ったことでウルトラレックス達は戸惑っていた。

その時、ウルトラレックスとキュアリアスの後ろから突如黒い空間が現れそこから現れた触手が二人を拘束し空間に引き込んだ。

「!?」

「夢宮!星雲寺!」

日比野が叫び、ルージュ達も助けようとするが反応が遅れ二人は空間ごと消えてしまった。

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