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ウルドセイザーに到着したWISHは予約していた発着場にタイタンホークを着陸させホテルに向かった。

そのタイタンホークの中では手錠をかけられているフェーラとクニンの見張りのため日比野達チームアーサーと溝霧(チームアーサーに配属)、チームヴィヴィアンと新庄と風間がいた。

「他にどんな怪獣がいるんだ?」

「全然知らない。興味ないから。」

新庄が尋問しているがフェーラはほとんど答えなかった。そこにチームアーサーが入るとフェーラとクニンは溝霧を見て顔を赤らめた。

「?」

「何見てんの?」

「いや、そこの怪獣が・・・」

フェーラが口ごもるので空咲がさらに聞こうとするとフェーラが女性陣を集めてこそこそ耳打ちする。すると、女性陣の顔がみるみるうちに赤くなり溝霧を見た。

「?」

「あんた、最低よ。」

「ひどい・・・」

「は、ハードですね。」

「さすがに私もそのプレイは無理よ。」

「待って!僕何したの!?」

女性陣の侮蔑に溝霧は頭を抱え日比野は何があったのか聞きにくくなっていた。


一方、ホテルをとった夢宮達は作戦を始めるために街へ出た。どこももうすぐ開催されるウルドフェスティバルに向けて準備や観光客で賑わっていた。

「さすが世界一大きい都市、栄えてるね~。」

「なんか引けてきたんだけど。」

「仕方ないさ。今回は世界唯一の宗教のトップが相手だからな。」

夢宮達チームランスロットと佐古水達チームガウェインは大通りで噂を流すために来ていた。周りを見渡していると巨乳のシスター、シルヴィアと目でしょあった。その瞬間、彼女は目をキラキラさせてものすごいスピードで夢宮達の目の前に来た。

「お久しぶりです!もしかして入信ですか!?もし今トゥルディス教に入信しましたらこのロザリオを差し上げます!それと是非、明後日開かれるウルドフェスティバルをご覧になってください!」

「あ、相変わらずすごい食い付き。」

シルヴィアの物凄い勧誘にたじろぎながらもなんとか噂を流そうとした。

「あ、あの・・・」

「はい!なんでしょうか!?」

「あ、いや・・・」

「そういえば、フィディスさんが怪獣という噂を聞いたが本当か?」

シルヴィアに圧され気味の夢宮の代わりに佐古水が自然に噂を流しつつ真偽を確かめた。

「あっ、あなたもそう思いますか!?私もフィディス様が怪獣でしたらどれほど素敵なのでしょうと毎晩思っています!」

「それで怪獣かどうかは分からないと?」

「はい。私には分かりません。ですが私はフィディス様は怪獣だと思っています!」

「そ、そうか。ありがとうな。」

さらっと噂を流すと夢宮達はシルヴィアと別れ作戦を続行した。それから、噂を流していくが元からフィディスが怪獣だという噂は広まっていたようでそこまでむずかしくはなかった。しかし、彼が怪獣だと知る者はいなかった。

その夜、ホテルに戻って日比野に報告する。

『分かった。とりあえず、第1段階は上手くいったと思う。次はフィディスさんがナンバーズのトップということを知らせる必要がある。』

「それは橘達がなんかしてくれるんだろ。」

『ああ、その時になったら説明する。』

報告が終わると夢宮は橘達のことが気になったのか佐古水の方を向いて聞いてきた。

「そういえば、橘さん達は何してるんですか?」

「詳しくは知らんが祭りの運営に何か言っていたな。」

「?」

「とりあえず、楽しめるは当日にとっておこう。」

佐古水はそう言って部屋を出て行った。夢宮は気になりながらも祭り当日を待つことにした。


そして、祭り当日ウルドフェスティバルが開催されるウルドセイザーは例年以上に大盛況だった。今まで侵略してきた怪獣ナンバーズを撃破したWISHが参加するということで一目見たいと世界中から観光客が来ていたのだ。

ステージでは毎年やっているという勇者の伝説を再現した演舞や演劇、歌や有名人のスピーチと様々なイベントが開かれた。

「えー、今回は様々な怪獣から私達を救ってくれた異世界の勇者達WISHの皆さんが来ていただきました!」

そして、最後の方になると司会者がWISHを紹介してくれた。日比野を先頭にみんな慣れない場で少し恥ずかしそうにステージに上がる。日比野もこんな大勢の人達の前でスピーチなんて経験がないため司会者から一言と言われ少し戸惑いながらも簡単にスピーチを終わらせた。

「WISHの皆様、ありがとうございました!さて、今年も開催されたウルドフェスティバル。最後はこのお方、トゥルディス教教皇フィディス・キリエロファントさんのスピーチで終わりたいと思います!それではどうぞ盛大な拍手でお迎えください!」

司会者が合図すると観光客や信者達の拍手と共に日比野達の目の前にフィディスがやってきた。

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