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誘惑

郷田はテラの復興作業をしていた。戦場が主に敷地外とAVRの中、格納庫だけなため街の被害はまだ軽微だった。それでも、ハザードハッカーに乗っ取られたコスモスや最終戦によって家がいくつか破壊されている。その修復作業を郷田が手伝っていた。

しばらくして作業が大分進み休憩しようと公園のベンチに腰をかけた。座って水を飲んでいると後ろから声をかけられた。郷田が後ろを向くと何も言えずに声の主をガン見した。

声の主は女性だった。金髪セミロングにルビーのように紅く輝く瞳、背は低いが黄色いキャミソールの上からでもわかる豊満なおっぱいが特徴的の美少女だった。

「はじめまして!私、フェーラって言います!」

「お、おう。郷田快翔です。」

郷田は自己紹介している時もフェーラの胸を凝視している。胸も凄いがホットパンツとオーバーニーから見える太腿も魅力的だった。

(すげぇ、おっぱいと足。俺のクラスにはいないタイプだ。これ、橘より上だ。)

フェーラの体をじろじろ見る郷田。すると、郷田の顔を覗き込むようにフェーラが顔をピョコッと出した。

「!」

「どうしたの?」

「あ!いや、この辺りじゃ見ないなぁと思ってな。」

「はい!私、最近ここに来たんです!なのでここを案内してくれませんか?」

フェーラが無邪気にニッコリ笑う。彼女の笑顔を見た郷田は見た目は冷静だが内心最高潮になっていた。

(俺の青春(あおはる)がきたー!何!?現実じゃ一切モテなかったのにここにきて超絶美少女に逆ナンされたー!イケるか?イケるか!?このまま一線越えてもいいのか!?)

この間約1秒

「・・・いいですよ。俺がこの街を案内しましょう。」

「やった。ありがとう~!」

フェーラは郷田が伸ばした手を掴み豊満な胸を腕に押し付けた。彼女の感触を直に感じた郷田はフェーラに見えないように顔を反らしてデレデレしている。

その様子を遠くから見ていた人がいた。朝比奈だ。彼女は郷田のデレデレ顔を見て不機嫌だった。

「何あいつ?仕事ほったらかして女にデレデレしちゃって。」

朝比奈はフェーラの胸を見てさらに不機嫌になる。

「しかも、あんなデカ胸に・・・」

段々イライラしてきたのか郷田に近付こうとすると舞沢と礼崎、小石川がやってきた。

「何してるの朝比奈。」

「あそこにいるの郷田君だよね?」

「一緒にいるのは誰でしょうか?」

朝比奈が見る先に郷田がいることに気付いた3人は隣にフェーラを見た。その時、3人に電流が走る。彼女の豊満な胸と魅惑的な足に3人は各々の部位を見た。

「・・・何あの子?」

「どうやったらあんな体になるんだろう?」

「異世界は凄いですね。」

フェーラのボンキュッボンな身体に4人が絶望して涙を流しているとスッと誰かがハンカチを渡してきた。一番近い小石川が振り向くと絶句した。その人は長い銀髪を後ろで結んでポニーテールにし中性的な顔立ちにサファイアのやうな蒼く輝く瞳、高身長にスラリとした長い足のモデル顔負けの青年だった。

「あ、ありがとうございます・・・」

「あ、ちょっと待ってね。」

青年はハンカチを引くと魔法で4つに分けた。そのハンカチをそれぞれ朝比奈達にあげた。

「どうぞ。」

「ありがとう・・・」

4人は青年に見とれ郷田のことなど既に忘れていた。その郷田はフェーラと一緒にいつの間にか消えていた。

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