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成長(リベンジ)

ウルトラレックスが眠るベッド。その隣にある機械のモニターから何かが出てきた。その何かは形を作ると背中から蜘蛛の脚を生やしていた。

スパンダーだった。スパンダーはウルトラレックスの他に病室に誰もいないことを確認すると腰から長い2つの触手みたいな尻尾を伸ばして先にある鋭い鉤爪をウルトラレックスに刺そうとした。

その瞬間、ウルトラレックスは突如起き上がり鉤爪を避けた。鉤爪はベッドに刺さるとスパンダーはこちらを睨んでいるウルトラレックスに目を向けた。

「いい反応だ。前より成長しているようだ。」

「どうやってここにきた?」

「そいつは言えないな。」

互いに距離を保ちつつ攻撃の機会を狙う。先に動き出したのはウルトラレックスだ。スパンダーに向かって走り出すとスターライトストレートを繰り出した。すると、スパンダーはあっさりと受け止めた。

なんと、スパンダーの腕は以前と違い前の鋭い爪が付いた手の内側にも手があったのだ。

「!?」

スパンダーの手に驚いたウルトラレックスは蹴りを入れて下がった。

「何それ?前戦った時にはそんなものなかったよね?」

「進化した。成長や進化がお前達だけの特権だと思うなよ。」

スパンダーは内側の手の甲と以前の手の間から粘着性の糸を発射してきた。ウルトラレックスはとっさにバリアを張って防ぐ。すると、今度は同じところから黒い光弾を発射してきた。ウルトラレックスはバリアを張ったまま防ぐがスパンダーは黒い光弾を連射しながら接近してきた。そして、距離を詰められると尻尾を伸ばして攻撃してきた。

(あの時の・・・!)

ウルトラレックスは尻尾を避けるためにバリアを張ったままスパンダーに突撃した。スパンダーは攻撃を止め防御した。ウルトラレックスは体当たりをしてスパンダーごと壁を破壊して病室から飛び出した。すると、さっきまで暗かったAVRに光が灯った。

(エヴォリュラスがやられたか。)

明るくなったことでスパンダーの全体が分かるようになった。

基本的な見た目は以前と同じだがさっきも説明したようにの鋭い爪が付いた手の内側にも手があり背中の脚も鎧みたいな鱗がついている。

ウルトラレックスがスパンダーの新たな姿を見ていると避難させていた警備員がスパンダーを見て驚いていた。

「か、怪獣!怪獣出現!怪獣出現!」

「ここからは時間との勝負。」

トランシーバーでヒジリに連絡を入れる警備員を見たスパンダーはニードルラッシュと尻尾で猛攻撃を始めた。ウルトラレックスは後ろにいる警備員を守るためにバリアを張ってニードルラッシュを防ぎ尻尾を掴んでスパンダーを蹴り吹き抜けに飛び出した。

落ちていくウルトラレックスとスパンダー。ウルトラレックスは浮遊するとスパンダーは至るところに糸を飛ばして減速し着地した。ウルトラレックスは張ってある糸を角から放つ光のカッターで切りながら着地する。

「これ以上好きにはさせない。」

「そう言うなら守ってみせな。」

スパンダーは両腕から黒い光弾を連射して攻撃した。ウルトラレックスも避けながら白いカッター状のエネルギー弾を連射して反撃する。

《レクシウムスラッシュ》

スパンダーも避けながら黒い光弾やニードルラッシュ、糸で攻撃を仕掛ける。すると、スパンダーの背中に魔法が命中した。スパンダーが後ろを振り返るとモルフィナ率いるフェアリー達がいた。

「私達も加勢します!」

「いけー!」

ベルリナが最初に炎魔法で攻撃を始めると他のフェアリー達も一斉に魔法で攻撃を始めた。スパンダーは脚を前に出して反撃しようとするとウルトラレックスが後ろからレクシウムシュートで攻撃した。背中にレクシウムシュートが命中するとスパンダーは前のめりによろけた。そこにベルリナ達が放った魔法が次々と命中した。

「行きましょう!」

「はい!」

ウルトラレックスとモルフィナ達の挟み撃ちを嫌ったのか下がったスパンダーを相手に隣り合わせになり再び構えるウルトラレックス達だった。

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