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決着! レックスvs.ジャギュラ

静まり返るコロシアム。

その中心でウルトラレックスとジャギュラが向かい合って構えている。キュアリアス達が見守る中、二人は同時に走り出した。

「《スターライトストレート》!」

「《インフェルノフィンガー》!」

再びぶつかり合う二つの光。激しい火花が飛び散り日比野達が目を覆っているとそこから赤と青の殴り合いが始まった。ウルトラレックスの白と赤の拳とジャギュラの黒と青の拳が交じり合い再び幻想的な光景を生んでいる。

二人は声にならない叫び声をあげ殴り合っている。キュアリアス達は何も言わず二人の闘いを見守っている。しばらく殴り合っているとジャギュラの拳がウルトラレックスの腹にめり込んだ。

「!」

ウルトラレックスは吹き飛ばされながらも歯を食い縛り立ち上がる。ジャギュラは追い討ちをかけるように右手から赤黒い鎌状の光線を飛ばして攻撃をしてくる。

「《ジャギュラデスサイズ》」

ウルトラレックスはとっさにシールドを張って防ぐ。すると、ジャギュラは6つの角から青黒い光の刃を垂直に伸ばし、ウルトラレックスに向けて発射した。

「《フォトンバースト》」

放たれた光線はいとも簡単にシールドを破壊してウルトラレックスにダメージを与える。それでもウルトラレックスは倒れずに踏ん張っている。

「レックス!」

「勇輝!」

キュアリアス達が名前を叫ぶ。心配しているとルギリナがキュアリアスの肩を叩いた。

「奴を信じろ。我らと共に成長してきただろ。」

ルギリナに言われキュアリアスは再びしっかりとウルトラレックスを見る。そのウルトラレックスに対しジャギュラは再びフォトンバーストを発射した。すると、ウルトラレックスも頭のクリスタルから白い光線を発射して対抗した。

「《フォトンエクシード》!」

(俺の技を真似ただと。)

ウルトラレックスが自身と同じ技を見てすぐに真似したことに驚くジャギュラ。二つの光線がぶつかり合い爆発する。煙が晴れると二人は同時に腕を組んで光線を発射した。

「《ジャギュラシュート》!」

「《レクシウムシュート》!」

二人の光線は再びぶつかり合い爆発する。何度も様々な光線を発射しては相殺される。互角の闘いが繰り広げられていると二人とも息があがり始めていた。

「次で終わらせようか、ウルトラレックス。」

「・・・はい。」

ジャギュラの提案にのりウルトラレックスは再び光線を撃つ構えをとった。ジャギュラも同じように構えをとる。そして、

「《ライトニング・ジャギュラ》!」

「《レクシウムブラスター》!」

黒と赤の禍々しいオーラの光線と白と青の神々しいオーラの光線がぶつかり合った。二人は声にならない声をあげながら光線を撃ち続ける。

「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」」

二人の光線がさらに濃くなり激しく火花が散る。そして、今までで一番の爆発が起こると光がコロシアムを包んだ。あまりの眩しさに日比野達は目を瞑る。

そして、しばらくして光が消えるとそれぞれ端で倒れているウルトラレックスとジャギュラがいた。

「勇輝!」

真っ先にキュアリアスが駆け寄る。それに続いてルギリナにルージュ、日比野達も駆け付ける。ウルトラレックスは気絶しているが息はしている。

「よ、良かった。」

「勝ったのかな?」

礼崎がおそるおそるジャギュラの方を見ると瓦礫をどけてジャギュラが立ち上がった。

「マジか!?」

「どんだけタフなんだよ!?」

「・・・ここまでか。」

「?」

郷田達が戦闘態勢に入るがジャギュラは戦闘の意思がないのか何もしてこない。すると、パチパチと拍手をし始めた。

「見事だよ。未熟者だった怪獣がここまで強くなれたのは君達が共にいてくれたおかげだろう。」

「お前にはいなかったのか?」

「いなかった、というよりもういないだな。」

佐古水の質問にジャギュラは悲しい返答をした。そして、翼を広げると少しずつ飛び始めた。

「今回は引き分けだ。また、闘える時を楽しみにしているよ。」

ジャギュラはそう言い残し空へと消えて行った。日比野達はそれをただ見ていた。

「頑張ったな、レックス。いや、夢宮。」

日比野は眠っているように気絶しているウルトラレックスを労うように優しく話しかける。

こうして、ウルトラレックスとジャギュラの決闘は幕を下ろしたのだった。




「・・・はい。結果は引き分けです。・・・はい。夢宮さんはかなり体力を消耗しているらしく今は眠っています。・・・はい。了解しました、スパンダーさん。」

その様子を誰にもバレないように観戦していたマント姿の少年がいた。

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