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錬金術の脅威

時は遡りデスケミストが出現した直後

「全軍攻撃開始!」

ギーラの号令で全部隊がデスケミストに攻撃を始めた。あらゆる方向から魔法、ミサイル、光線をデスケミストに向かって攻撃するがデスケミストは少し怯むだけで攻撃を止めない。

「硬いなあいつ。」

「どこかに弱点はあるはずだ!攻撃を緩めるな!」

怪獣の進撃を阻止しようと全力で攻撃を続ける。そこにコスモスとジオフェニックスも参戦し戦況は混沌としていた。

「何なのあいつ!ジェノジュファーはどこ!?」

「探せ!奴もこの辺りにいるはずだ!」

姿を現さないジェノジュファーを捜索しようとするもデスケミストが周囲を破壊しながらデバンに接近するためなかなか捜索が出来ない。

デスケミストに苦戦していると橘から連絡が入った。

「デバン地下シェルター直通エレベーターが崩壊した。おそらく地下シェルターにジェノジュファーが出現した模様。」

「何だと!?」

「嘘!?」

橘からの連絡を受けた中島先生達は驚いた。その報告を受けるとすぐギーラは指示を出した。

「イリド隊、クアドア隊は引き続き怪獣を攻撃、クルミ隊とハルア隊はデバンに急行し加勢せよ。私も出撃する!」

「「「「了解!」」」」

ギーラの指示でそれぞれ動き出した。しかし、デスケミストがデバンに向かってミサイルを発射したため向かっていたクルミ隊とハルア隊が盾となり被弾した。

「クルミ!ハルア!」

「大丈夫です!」

「こっちも大丈夫です!」

Gパワードスーツのおかげでなんとか一命を取り留めたものの何人か負傷し行動不能となってしまった。クルミとハルアはすぐに自分の隊の仲間を介護する。すると、デバン内にいた部隊からジェノジュファーと交戦を開始したと連絡が入った。

「現在、チームマーリンとアルウィン隊が交戦中、至急応援を!」

「俺が行く。」

「・・・わかった、頼んだぞ。」

すると、バドラーがみんなに連絡した。そして、そのままバドラーはジェノジュファーのところに向かった。それを知ったギーラはジェノジュファーをバドラーに任せてデスケミストの撃破を優先するようにした。

「一刻も早く奴を倒して援護に行くぞ。」

「了解!」

ギーラの新たな指示に従いデスケミストを攻撃する。そこに、ドラゴンになったルージュが下からデスケミストの頭部に向かって破壊光線を発射した。破壊光線は見事デスケミストの頭部に命中し粉々に砕かれた。

「よし!」

「次はジェノジュファーだ!」

デスケミストを倒したことでジェノジュファーの迎撃に向かおうとした瞬間、周りの瓦礫が浮かび始めどんどんデスケミストの破壊された頭部に集まっていく。そして、瓦礫が変化してデスケミストの頭部になると再び活動を始めた。

「嘘だろ!?なんだこいつは!?」

「総員、迎撃開始!」

再び動き出したデスケミストに攻撃を再開するギーラ達。しかし、あらゆるところを破壊しても瞬く間に再生してしまう。

「脅威の再生力をなんとかしないとキリがない。」

「解析結果出ました!」

何度でも再生するデスケミストに苦戦しているとエルシアナから連絡が入った。

「あの怪獣は魔法とそれ以外のなんらかの技術で生み出された機械のような存在です。怪獣の中に一ヶ所だけ高エネルギー反応があります。おそらく、そこが怪獣の動力であり核であり弱点と思われます。」

「了解した。ありがとう。それでその核はどこだ?」

「それが、常に体内を縦横無尽に動いて特定出来ません。」

「ちっ。面倒な小細工してくれるじゃねぇか。」

デスケミストの内部構造がわかったことで無闇に攻撃せずエルシアナの情報を頼りに核と思われる反応を攻撃する。しかし、デスケミストの内部を縦横無尽に動き回る核に長々当てることが出来ない。すると、デスケミストは核を狙っているとわかったのか背中や足に付いているブースターを使って空中に留まった瞬間、口からキャノン砲を出し赤い光線を辺り一面に撃ち出して攻撃した。その威力は凄まじく命中した建物はあっという間に消え、ガリバー部隊も次々と破壊していった。

「状況は!?」

「被害絶大!アレルジャダング隊、エーリス隊全滅!マイク隊、ソンレオン隊、クアドア隊も壊滅状態です!」

「たった一撃でこれか・・・」

被害報告を聞いたギーラは汗を流していた。デスケミストが再びさっきの光線を撃とうとするとキャノン砲に光線が命中した。撃ったのは巨大な大砲を抱えたガリバーだった。

「遅れて申し訳ない!こいつの調整に手間取った!」

「あれは?」

「ストライクガリバー5号。対大型怪獣用に強化改造した新型ガリバーだ。」

現れたガリバーは既存のガリバーよりも分厚い装甲を施され巨大な大砲を抱えていた。操縦しているのはギーラのようで彼はストライクガリバー5号から指示を出し始めた。

「俺のクレアコフよりもでけえな。」

「全隊、奴の体を削れ。核は俺が撃ち抜く。」

「了解!」

ギーラの指示でみんな、デスケミストの体を再生されるより早く攻撃して削る作戦にでた。しかし、デスケミストはあらゆる武装で対抗しなかなか決定的なダメージは与えることが出来なかった。すると、今度は胸が左右に開き中からさっきよりも大きなキャノン砲が現れた。

「大変です!さっきのよりも高エネルギー反応が!」

「まさか!あれよりも高威力の光線が出るというのか!?」

それを知った者達はみんなキャノン砲に向かって攻撃するがデスケミストはミサイルや曲がる光線で迎撃してくる。すると、キュアリアスがストライクガリバー5号に近付いた。

「ねぇ!早く撃って!」

「それだと・・・いや、今は安全確保が最優先か。」

「エルシアナさん!核の位置を教えて!」

「胸のキャノン砲の後ろです!」

「それは丁度いい!スペシウムEX発射!」

ギーラは巨大な大砲からスペシウムEXを発射するとデスケミストのキャノン砲に命中した。キャノン砲は破壊されたがまた再生しようとしている。

「核の位置は!?」

「さっきの真下です!」

「また移動か!」

「真下なら好都合!」

すると、キュアリアスが両手を上で合わせると巨大な光の剣を生成した。そして、隙ができあらゆる攻撃で削れていったデスケミストを上から真っ二つに切った。そして、核と思わしき光る石が真っ二つになっていた。

「~!」

そのままデスケミストは大爆発を起こして消えていった。

「やったー!」

「今度こそ援護に向かうぞ!」

ギーラが指示しようとするとデバンからジェノジュファーが吹き飛ばされてきた。

「囲め!逃がすな!」

指示通りにジェノジュファーを囲むとウルトラレックスやルギリナが先頭に立って全員がジェノジュファーの前に並んだ。

「もう誰も死なせない。今度は勝つ!」

「やってみろ。」

ウルトラレックス達はジェノジュファーとの最終決戦に臨んだ。

今回倒した怪獣


怪獣名 デスケミスト

別名 錬金魔械獣

全長 66m

体重 6万5千t

特徴

ジェノジュファーが魔法と錬金術で生み出した怪獣。全身の大砲やミサイル、ビームの他に右腕のガトリングガン、左腕のクローアーム、口に付いているデスケミストキャノン、胸部に付いているネオデスケミスト砲が主な武装。

そして、ある石が無事な限りいくらでも再生可能である。

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