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勇気vs.恐怖

現在、デバン大通りではジェノジュファーが作り出した怪獣、デスケミストが辺り一帯を破壊し尽くしながらデバンに向かって進行している。それをキュアリアスやルージュ、ギーラ率いるサーガノアの軍隊に各地から集まった精鋭達が迎え撃っている。

そして、デバンではウルトラレックスがジェノジュファーと対峙した。

「お、尻尾再生してるのか。」

「・・・」

「折角話しかけてやってるのに黙りか。まぁいい。それじゃあ、希望狩りを再開しよう。」

ジェノジュファーはニヤリと嗤うとウルトラレックスにジェノパルスを当てた。

「!?」

ウルトラレックスは下がって耳を塞ぐが恐怖を煽るような声はまだ聞こえる。すると、飛鳥崎がジェノジュファーの顎に付いている管を引きちぎった。

「!」

その途端、聞こえなくなったのかウルトラレックスは耳から手を離した。

「やっぱりそのスピーカーからくそったれな声出してたな。」

「タネが分かればもう怖くはないな。」

ジェノパルスの発信源が分かるともう一方の管をテレサが切り落とした。ジェノジュファーは破壊された管を再生させようとするとウルトラレックスがジェノジュファーに正拳突きをくらわせた。ジェノジュファーは吹き飛ばされ倒れこむと追い討ちをかけるように飛鳥崎達や応急措置をした橘達が攻撃を始めた。

「今だ!撃て、撃て!」

その場にいた者達は皆、ジェノジュファーに向けて攻撃を続けている。ウルトラレックスも追い討ちをかけようとすると起き上がったジェノジュファーがウルトラレックスを掴んで飛び天井を破って上階に移動した。

「魔王はどこだ?」

「・・・言わない!」

「まぁ、この辺りは確実だろうからゆっくり探すさ。」

ジェノジュファーはパイルバンカーでウルトラレックスの首を貫こうとしたがパイルバンカーは貫くことが出来なかった。

「高い再生力に頑強な皮膚。ステータスだけならば並の怪獣を凌駕しているな。しかし、経験も能力も乏しいと宝の持ち腐れだな。」

ジェノジュファーは錬金術で剣を作ると何度もウルトラレックスを刺したり切ったりした。

「なるほど。尻尾と腹と関節は他の部位より脆いみたいだな。」

ジェノジュファーは左手をドリルに変えるとウルトラレックスの腹を貫こうとした。すると、そこに日比野が現れジェノジュファーのドリルを破壊した。そのすぐ後に空咲が右腕を切って解放するとアリスがジェノジュファーの胸に剣を突き刺した。

「やっとこれた~。」

「遅れてすまない!外の怪獣が暴れ回ったせいで病院が半壊してここまでくるのに手間取った。」

応援にきたチームアーサーは連携を駆使してジェノジュファーを攻撃する。しかし、傷付いたところから瞬く間に再生するジェノジュファーには効果がなかった。

「なんなんだ、こいつは!?」

「おかしい。生物じゃ説明がつかない。」

何度も攻撃しているうちに日比野は違和感を感じた。それは飛鳥崎達も同じようでジェノジュファーが開けた穴から現れた飛鳥崎がジェノジュファーに質問する。

「てめえ、さっきからズタズタ切ってるのになんで血の一滴も出てねぇんだよ!?」

「生物じゃないというのか!?」

「俺は生物だ。ただ、脳や心臓などの内臓、血管など生命に必要な全てを機械化、サイバー化している。だから俺の全てが脳であり内臓でもある。」

「もはや、生物って呼べないんだけど。」

空咲がジェノジュファーの体の構造に引いている。ジェノジュファーの体内は今、内臓ではなく錬金術で出来たある物と機械で成り立っていた。

「だったら粉々になるまで攻撃するしかないのか。」

「やってみろ。出来るものならな。」

「やってやる!」

ジェノジュファーの挑発にのるように日比野がシャイニングトルネードを放った。それに合わせてウルトラレックスもレクシウムブラスターを放った。二人の技は見事ジェノジュファーに命中するがジェノジュファーは攻撃を耐えたのだ。

「これでダメか。」

「まだ諦めるのは早いよ!」

そう聞こえた瞬間、ハルアが窓から自身の羽根を飛ばして攻撃した。それと同時になんとか合流出来た橘や援軍としてきたラミア族やケンタウロス族が一斉に武器や魔法で四方から攻撃した。

「この程度。」

しかし、ジェノジュファーは瞬く間に再生したり錬成した弾丸で相殺したりしてこちらの攻撃を耐えていた。そして、口から破壊光線を発射してウルトラレックス達を凪払った。

「くそっ!まだ火力が足りないのか!」

「外の怪獣も近くまで進撃している!ここままだと・・・」

「まだ我がいる。」

圧倒的な強さを誇るジェノジュファーに兵士達が戦いているとジェノジュファーの死角からルギリナが現れジェノジュファーの頭部を蹴り飛ばした。

「ルギリナさん!」

「まだ腕が・・・」

「我はまだ生きている。こんなところでくすぶるつもりはない。」

「やっと揃ったか。」

ウルトラレックスかルギリナの隣に並んで心配しているとジェノジュファーが待ってましたと言わんばかりにニヤリと笑った。その瞬間、外で激しい爆音がした。ジェノジュファーが外を見るとデスケミストが真っ二つになって爆発していたのだ。

「お、デスケミストを倒したか。」

「余所見をするな。」

ジェノジュファーがデスケミストに気をとられている隙をつきルギリナがジェノジュファーをデバンの外へ蹴り飛ばす。ジェノジュファーがデバン大通りに着地するとさっきまでデスケミストの相手をしていたキュアリアス達が取り囲んだ。

「逃がさないよ!」

「逃げる?この俺が?」

ジェノジュファーは圧倒的不利になっていても不気味な笑みを絶やすことなく笑っている。そこにウルトラレックスやルギリナが先頭に立って全員がジェノジュファーの前に並んだ。

「もう誰も死なせない。今度は勝つ!」

「やってみろ。」

ウルトラレックス達はジェノジュファーとの最終決戦に臨んだ。

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