表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
130/314

希望狩り

襲撃当日、サーガノアは厳戒態勢がしかれていた。街中にはジェノジュファーに対抗するためサーガノアだけではなくエレゾグーン、ガッツエクスト、ラディプラス、ティモスラニアも参戦し今まで以上に緊迫した空気に包まれていた。

そして、最も厳重に守られているのがジェノジュファーに敗北し命を狙われているウルトラレックスとルギリナだ。一つの病室に移動された二人は依然として意識がない状態だった。

「・・・」

そんな二人を日比野とキュアリアス、バドラーが見守っていた。

「勇輝、私は、私達は頑張るから。だから、早く目を覚まして、勇輝。」

「お前もだ、ルギリナ。ヤられっぱなしはお前の性に合わんだろ。待っていてやるから早くこい。」

二人がエールを送っている。日比野はその二人も見ながらパネットの人達のことを思い出していた。

(みんな、やっと怪獣から解放されたのに。俺は許さない。ジェノジュファー、みんなの仇は討たせてもらう。)

日比野は怒りを抑えながらも強く握り拳を作った。


みんなの思いが交錯する中、等々約束の正午を報せる鐘の音が鳴った。

ガラーン、ガラーンと鳴り響くが一向にジェノジュファーの姿は見えない。

「おい、どうした?何故来ない。」

「まさか、怖じ気づいた?」

「それはあり得ないだろ。奴はかなりの自信家だ。俺達に守ってみろと挑発した以上何らかの方法で襲撃するはずだ。」

ガラーンと鳴り響く鐘の音が終わりを告げた時、作戦指令部で索敵していたエルシアナから全部隊へ連絡がきた。それと同時にバドラーも怪獣を察知した。

「怪獣反応あり!」

「どこだ?」

「地下からです!」

「下からか!」

エルシアナが報告した瞬間、デバンに繋がる大通りの地面が陥没しそこにいたケンタウロス族やラミア族、ガリバー部隊や戦車隊が転落してしまった。

そして、そこから全身のありとあらゆる部分に大砲やミサイルなどの武装が施されていた機械と融合したような怪獣が出現した。怪獣は右腕にガトリングガン、左腕にタイタンホークと似たような3本の鋭い爪が付いているクローアーム、右目には望遠鏡みたいなレンズが3つ付いていた。

怪獣は現れると同時に辺り一面に全身の砲門やハッチから放たれるミサイルやビームで攻撃を始めた。

「全軍攻撃開始!」

ギーラの号令で全部隊が怪獣に攻撃を始めた。あらゆる方向から魔法、ミサイル、光線と怪獣に向かって攻撃するが怪獣は少し怯むだけで攻撃を止めない。

「硬いなあいつ。」

「どこかに弱点はあるはずだ!攻撃を緩めるな!」

怪獣の進撃を阻止しようと全力で攻撃を続ける。そこにコスモスとジオフェニックスも参戦し戦況は混沌としていた。その様子をデバンから見ていた佐古水は近くにいた橘に目配せするとチームガウェインを引き連れてどこかへ行ってしまった。


デバン地下避難用シェルター内

そこの壁をゆっくり溶かしてジェノジュファーが現れた。

「さてと希望狩りを始めるか。」

ジェノジュファーがシェルター内を歩いているとエレベーターが動き出しこそからチームガウェインが現れた。

「ほぅ。待ち伏せか。ステルスマジックで感知魔法にもかからないようにしてたはずなんだが。」

「あんだけあからさまな陽動を見れば他のところから来ると予想するのは容易い。特にお前のような一番大事なところは自分でやるような奴にはな。まぁ、当たって欲しくない最悪の予想だったがな。」

「マジできたよ。」

「堀垣、通達。」

「はい!」

佐古水の指示で地上にいる仲間に連絡しようとした。しかし、何故か通信機が作動しない。

「なんで?なんで動かない!?」

「妨害電波を出しているな。」

「ご名答だ、オーク。お前らは俺を確認したらすぐに上に逃げて連絡すべきだった。浅はかな考えと不必要な自信のせいでもう出来ないがな。」

ジェノジュファーはニヤリと笑いながら近付いてくる。すると、佐古水は懐から何かのスイッチを取り出しボタンを押した。その時、エレベーターが爆発した。

「!」

「別にここでお前を倒せばそれでいいだろう。」

「・・・面白い。やってみろ。」

ジェノジュファーはそう言うと肩にある三つの管みたいなところから霧を噴射させてあたりを霧で充満させようとした。

「やっぱ初手はそれだろうな。郷田!」

「あいよ!」

佐古水げ叫ぶと郷田が何かの端末を操作した。すると、シェルターの空調設備が作動し霧をみるみるうちに払っていった。

「何!?」

「その煙が幻聴を聞かせ、魔法を封じるのならそれを封じればこっちが有利だ。」

佐古水はそう説明すると拳銃でジェノジュファーを撃った。それと同時に郷田達もジェノジュファーを攻撃した。

「やらせはしないぞ、希望狩り!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ