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デバン

 ギーラ達がジェノジュファーを迎撃すふための準備をしている時、日比野達はデバンのウルトラレックスが眠っている病室にいた。

「先生、夢宮の容態は?」

  日比野はある病室に入って担当していた医師に質問する。そこには特殊な医療用カプセルに入ったウルトラレックスと操作している医師、それとキュアリアスと中島先生がいた。

「驚きの再生力です。切られたしっぽはもうほぼ完治しています。後は彼が目を覚ますのを待つのみです。」

「そうですか。」

 なんとか助かったウルトラレックスに一度は安堵する日比野。しかし、不安はまだある。

「それとルギリナさんは・・・」

  日比野が再び聞くと医師は目を瞑り首を横に振った。

「幸い、命に別状はありませんが両腕が戻ることは二度とないでしょう。」

「そんな・・・」

 医師の発言に日比野達は落胆してしまった。


 そのルギリナがいる病室にはバドラーがいた。

「まさか、お前がやられるとはな。」

 バドラーは眠っているルギリナに話し掛ける。すると、病室にルージュが入ってきた。

「ルギリナの容態はどうじゃ?」

「今は寝てる。起きたら絶望するだろうがな。」

「そうじゃな。」

 ルギリナがバドラーの隣に座るとルギリナのなくなった腕を見た。今は包帯で治療しているが肩から先がない。

「ルギリナの代わりをワシらがしないとのぉ。」

「もちろん、そのつもりだ。」

 二人は寝ているルギリナを見てそう決心するのだった。


 一方、佐古水率いるチームガウェインとハルアはデバンの地下に広がる部屋にいた。その部屋は東京ドームより広く壁は分厚く頑丈だった。

「すげー広いな。なんだここ?」

「ここは地下シェルター。怪獣が突然この街に出現した時に市民を避難させる場所だよ。まぁ、今回は怪獣が出現するのは予め分かっているから市民はみんな別の街に避難させてここには誰もいないけどね。」

 ハルアが説明を終わらすと佐古水は地下シェルター内を見回しながら巨大なエレベーターに乗って地上に向かった。


 サーガノア全域、特にデバンの周りには着々と防衛態勢が整っていた。ウルトラレックスの回復を待っている日比野の代わりに新庄がWISHの指揮をとって防衛任務についていた。

 すると、新庄の指示通りに準備をしていた橘のところに佐古水がやってきた。

「橘、頼みがある。」

「わ、私にか?」

「そうだ。」

 佐古水は橘に何か頼み事をすると郷田達のところへと戻って行った。

「どうした、橘?」

「新庄さん。・・・実は佐古水がチームガウェインは当日単独行動をとらせてほしいと。」

「そうなのか?佐古水のことだ。何か考えがあるのだろう。分かった。」

「・・・」

(なんであんなことを・・・)

 橘は佐古水の頼みに疑問を持ちつつも新庄の指示通りデバンの防衛に向かった。


 そして、襲撃当日・・・

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