食への感謝
グランゴーネを倒した堀垣はそのまま仰向けに倒れ眠ってしまった。
しばらくして堀垣が目を覚ますとベッドで寝ていた。起き上がった堀垣が部屋を出ると礼崎と天谷がいた。
「おはよー!」
「おはようございます。」
二人に挨拶されたので堀垣も挨拶すると日比野達が市長と一緒に入ってきた。
「おはよう。ゆっくり休んでいいよ。」
「堀垣さん。ありがとうございます。」
市長がお礼を言う。堀垣もお辞儀すると日比野の方を向いた。
「どれぐらい寝てたの?」
「約半日だ。かなり疲れていた見出しだからな。」
「そうだ。あの後、どうなった!?」
「大丈夫。あいつはちゃんと倒した。今はあいつが奪っていた食糧をみんなに分けているところ。もうお祭り騒ぎだよ。解放されたって言ってな。」
日比野が扉を開けて外を見せた。そこにはもう怯える人の姿はなく、みんな料理をたらふく食べていた。
「これもみんな堀垣のおかげだ。俺達を助けたのも含めてな。」
日比野は堀垣の方を向いてそう言った。堀垣は街の人達を見て安心しているようだった。
その翌日、日比野達はシャーネイドを出発した。
「なんやかんやあったけど結果オーライってところかな?」
「そうだね。」
シャーネイドを経つ時、堀垣は手を振って見送っている市長達をただじっと見ていた。
(良かった・・・)
それから、しばらくすると日比野達はメレバスに到着した。到着すると新庄達が出迎えてくれた。
「どうだった、歓迎会?」
「それが、その歓迎会が怪獣の罠でした。」
「おいおい、マジかよ。」
「でもなんとか倒しましたよ。堀垣が。」
そう言って日比野は堀垣の肩を叩いた。
「へぇ、やるじゃん。」
「い、いえ。僕だけの力じゃないので。」
「それでも誇れ。活躍したんだろ?すげえじゃねぇか。」
新庄も堀垣の肩を叩いて褒め称えた。
「それでみんなは?」
「飛鳥崎ならタイタンホークの自室で仮眠。あとはいつも通りだ。」
「あぁ。大丈夫かなぁ?」
心配した日比野達はラウマシティのコロッセオに行くと涙を流しながら弁当を食べているウルトラレックスとキュアリアスがいた。
「頑張った後のご飯は美味しい・・・」
「ありがとう・・・」
「一体何があった?」
またまた困惑する日比野達だった。