異世界怪獣作戦第1号
これは円谷特撮が好き過ぎて作りました。
出てくる怪獣は円谷特撮シリーズに登場する怪獣を参考にしているものもいます。
よろしくお願いします。
僕は夢宮勇輝、今は修学旅行の帰りのバスにいます。クラスメイトはみんな楽しそうに思い出を語っています。本当に楽しい修学旅行でした。あの時までは
夢宮勇輝達を乗せたバスは高速道路を走っていた。中は楽しそうだった。その時、いきなり空から隕石が降り、バスに命中した。
気がつくと勇輝は知らない森の中にいた。起き上がろうとすると体が重く思い通りに動かなかった。なんでだろうと手を見たら人間の手じゃなくなっていた。
「え!何これ!」
その手は灰色で物凄くゴツくまるでモンスターのような手だった。戸惑いながらも森の中を進むと横転したバスを発見した。よく見ると自分達が乗っていたバスとは違うバスだった。そのバスの窓ガラスを見た瞬間、勇輝は言葉を失った。
その顔は明らかに人間とは違い、トカゲのような顔に2本の平べったい角、額には宝石のようなものまである。体も約2mあり、背中に水晶のような背鰭、胸には六角錐のような水晶があった。
「これ、もしかしてモンスターになってる?」
自分の状態に驚いていると後ろから物音がした。驚いて後ろを見ると茂みからモンスターが出てきた。
長い首を持ち尖った耳とy字型の角、人間の女性のようなサラサラヘアーがあった。そして、女性的な体に大きな胸を持っていた。
「「・・・。」」
しばらく目と目が合った後
「「ぎゃーっ!」」
叫んだ。
「て、あれ?その声はどこかで聞いたようなぁ。」
「え、その声、もしかして夢宮君?」
「え!もしかして。」
「私、星雲寺。星雲寺友子よ。」
「良かったぁ。やっと知っている人に会えた。」
「でも、なんで私達、こんなことになってるの?」
「わからない。それより、星雲寺さんの、その、その格好・・・」
「え?あ!」
そう。今の彼女の格好はもはや全裸だった。
「きゃーっ。忘れてた!」
友子はその場にしゃがみ、踞った。勇輝はそのまま目を反らしていた。
しばらく経って二人がこれからどうしようかと話合いながら歩いていると前方に何か動いているのが見えた。二人はおそるおそる近づいて見ると茶色く百足みたいなかんじの背中と先が少し平べったいしっぽにフジツボみたいな突起が両肩と腰の辺りに二つずつあった。明らかに人間じゃない生物に二人が後退りした瞬間、その生物が振り返った。
「「きゃーっ!」」
「なんだ、怪獣か。」
「「え?」」
振り返った生物は二人に話かけた。長い一本角を持ち、両手には鋭く長い爪が生え揃っていた。
「え、えっと。僕達、こんな見た目になっていますけど、実は人間なんです。」
「あぁ、そうか。お前達、怪獣化したのか。」
「え?信じてくれるのですか!」
「あぁ、信じる。」
「て、いうか。怪獣って何?」
「怪獣・・・そうだなぁ、普通じゃ考えられない未知の生物ってところか。」
「あの、あなたも元人間なんですか?」
「いや、俺は元から怪獣だ。グランドファングと呼んでくれ。」
「あ、はい。僕は夢宮勇輝です。」
「私は星雲寺友子です。」
「よろしく。」
「よ、よろしくお願いします。あの、僕達はどうしたらいいのでしょうか?」
「迷っているなら俺について来い。」
「わ、わかりました。」
こうして、二人はグランドファングの後についていった。
さっきまでグランドファングがいたところには勇輝達を乗せたバスの運転手の食い散らかされた遺体があった。