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魔法の呪文は変身  作者: 本郷ハヤタ
少年よ
8/8

ハァァッッピィィィバァァァスデェェェ!!その1

「ではユーリよ、魔方陣に手を突き魔力を流しなさい」


ユーリは両手を魔方陣に突き魔力を流した、すると床の魔方陣が静かに輝いた、その輝きは天井の魔方陣と繋がり光の柱になった、光は輝きを増してユーリの体は殆ど見えなくなってしまった


「これは!?」


「その空間はお主の魔力で形成されておる 、さぁユーリよ、契約珠に願いなさい己の未来を、どんな力を手にしたいかを」


「私は…強く…誰よりも…何よりも強い…それが私の目指す戦騎士!!」


光の柱は天井からまるで砂埃のように散っていった、その中からユーリと彼女の足下に上半身は鷹下半身は獅子いわゆるグリフォンの子供の姿があった


「ふむ、グリフォン…なるほど空の覇者の子供か…ユーリよ、契約した使い魔は主の成長と共に使い魔も、より強く主の望む形へと成長して行く、ワシはお主の将来が楽しみじゃよ」


「ハイ!!よろしくねテンちゃん」


「テンちゃん?グリフォンの名前かい?」


「そうテンペスターのテンちゃん!」


ユーリはテンペスターを両手で抱えるとライトのもとまで来てテンペスターの前足をライトに差し出す


「僕はテンペスターのテンちゃん!ライト君、これからよろしくね。」


テンペスターは彼女にされるがまま、ぬいぐるみの如く主の行動に従っていた


「あぁ、よろしく」


「次はライトお主じゃ」


ライトはテンペスターもといテンちゃんに触れようとした手を止めると魔方陣まで進んだ


「やり方は…さっき見とったから大丈夫かの?」


「はい」


ライトは自分の契約珠を取り出すビー玉くらいの大きさでその色は鈍色だが静かな輝きがある


「その契約珠は?」


「父から渡されたんです、何でも僕が拾われた日に唯一持っていた物らしくて」


「ほーそうかそうか(はて?ワシが見たときはあんな色では無かったはずじゃが、クレイドめちゃんと親らしい事をしよるわい、あの輝きは一般の契約珠とは明らかに別物じゃ)」


ライトは魔方陣に手を付くと魔力を流し初める、ユーリの時と同様に魔方陣から光が天井と繋がり輝きを増す、しかし


「…あれ…急に…眠気が…」


光の柱の中でライトの意識は暗く深い闇の中へ消えて行く


「ここは、僕は…体が…動かない…頭が痛い」


先程まで光に包まれていた場所が今は小さな光が輝く空間に自分の体が浮いている、と言うより漂っていると言ったほうが正しい


「ここは君の心の世界、この12年間君がこの世界で感じてきた記憶の世界」


「記憶の世界?」


「そう、君の第二の人生のアルバム」


「この声は?誰かそこにいるのか?」


ライトの問い掛けに答えるように、目の前の視界が歪み、そこから手が現れゆっくりと見知らぬ男が現れる


「12年振りだね、「貴方は…どちら様ですか?「おっと!記憶を返し忘れていたよ!」


男は指をパチンと鳴らすと記憶の世界の光の数が少しずつ増えていった


「うっ!!この記憶は…そうだ…俺は「そう!君は産まれ変わった…」


それは前世の記憶、ここではないもう一つの世界、もう一人の自分、ライトは全てを思い出した、男は振り返るとライトに向かって大袈裟に向かって喜んで見せる


「ハッピーバースデー!おめでとう!ここからが君の本当の誕生だ!どうだい?これで私が神だって事、信じてくれたかい?」


そう言って男は拍手をしながらライトに近づくともう一度指を鳴らした


「体が動く!「さぁライト君、私は君が自分の命を省みず子供を救った事の報酬としてその体を提供した訳だが…ここからは君自身が決めて欲しい…なぁに、ちょっと私の仕事を手伝ってくれないかってね!」神様の仕事、ですか?」


「そう仕事、君にとってもこの世界にとっても重要な仕事」

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