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魔法の呪文は変身  作者: 本郷ハヤタ
プロローグ
5/8

プロローグは終わりです

「なるほどの~まぁ昨夜の件については大体わかったわい、それで、あの赤ん坊の身元はわからんのかの~」


ディーモンドはクレイドから昨夜の詳細を聞き終えるとストリークを見た


「それが…手の中にこれが」


ストリークはポケットから契約珠を取り出した、ディーモンドはそれを手に取ると眉をひそめた


「ん!!これはぁ~「心当たりが?」イヤ無い、それにこの契約珠は市販の物と変わらん、手がかりは無しじゃの~」


ディーモンドは顎髭を触りながら考え込みストリークとクレイドを見るとクレイドが一歩前に出る


「どうしたんじゃ?クレイド」


クレイドはディーモンドを見ると突然頭を下げてこう言った


「じーさん頼みがあるんだ‼あの赤ん坊、俺の所で預かってもいいか?」


「そ~いや、わしが部屋に入る時にそんな事言っとったの~…じゃがクレイドよお前さん随分と無理な事を言っとる自覚はあるのか?今のお前さんに赤ん坊の面倒を見る余裕と時間は無いじゃろ、お前さんだけじゃない!あの赤ん坊だってお前が面倒見るよりも里親なり教会に預けたほうが赤ん坊は幸せじゃろ~て」


クレイドとディーモンドの間に沈黙が流れる


「…では里親が見つかるまでうちで預かるというのはどうでしょう?」


「待ってくれストリーク俺は!!「クレイドここは僕に任せてくれ。それに赤ん坊を拾ったのは僕なんだ、それにまだあの赤ん坊が本当に捨てられたと決めるには早いし、しばらくうちで預かって様子を見てもいいだろう?それに今さら子供が一人増えた所でうちの屋敷なら使用人達だっているんだ」」


ディーモンドは顎髭を触りながら二人に目線を送る


「決まった様じゃな…では話は以上じゃ、二人共持ち場に戻れ」


「「ハッ‼失礼しました」」


二人は直立の姿勢で右手をピンと張り、一旦胸の位置で水平に構えてから、腕を斜め上に突き出し敬礼をすると部屋から退室して行った


「ストリークめ、上手く逃げをってからに。しかしあのクレイドが子供を育てたいと言ってくるとはの~、こりゃー面白いことになりそうじゃわい」


そう言ってディーモンドは彼らが去っていったドアを見つめた


〜~~~~~~~~~~~~~


「クレイド!!待ってくれって」


クレイドは足早に部屋に戻って行く、その後をストリークが追いかけ彼を呼び止める


「何だよ、ストリーク!俺はこれか「あの子の所に戻るんだろ、だったら僕の話を聞いてくれ」…何だよ」


ストリークはフッと笑うとこう言った


「実は司令官には様子を見る何て言ったけどさ、あれってつまり僕の所で住んでいいんだよ」


「?だから何なんだよ!」


クレイドは難しい顔をしてストリークを見る


「いいかいクレイド、あの子の身柄は本来施設に預けるか、里親又は本来の親の下に置かなければならない、けど僕は司令官殿にこう言った、「あの赤ん坊が本当に捨てられたと決めるには早いし、しばらくうちで預かって様子を見てもいいだろう?それに今さら子供が一人増えた所でうちの屋敷なら使用人達だっているんだ」ってね」


「だから?」


「だからね、しばらく預かるっていつまでだと思う?」


そう言ってストリークはフッとまた笑った


「ストリーク、お前って「君は僕の親友だからね、たまには「ズル賢い貴族みたいだな!!」


ストリークは親友の自分への評価の酷さに苦笑いした


「アハハ、で?クレイドあの子の名前はもう決まったのかい?いつまでも名前が無いんじゃ呼びにくいからね」


「名前か、そうだな」



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