空ちゃんとあたし
拙い文章ですが
最後まで
お付き合いいただければ幸いです
大好きな
大好きな空ちゃん
5つ年上で
とっても優しくて
空ちゃんといると胸がとっても暖かくなるの
これからも一緒にいてね?
約束、だからね?
「らな」
「ら〜な」
「拗ねてないでこっち向いて?」
今あたしは怒っている
だから
どんなに甘く囁かれても振り向いてなんかやらない
だって
空ちゃんが悪いのだ
昔、空ちゃんとした約束
高校生になったら
あたしの告白の返事
くれるって、
約束、したのに
高校生になったらね、と約束してくれたのに
だから
あたしは今日この日
高校の入学式をこんなにも楽しみにしてたのに
空ちゃんは
覚えてなんていなかった
これじゃあ
あたしだけが好きで
必死みたいで
バカみたいだ
その言葉だけで
すごく頑張れる気がしていたのに
本当はすごく不安だったんだよ
好きなのは
まるで
あたしだけのようだったから
会いに行くのも
電話するのも
いつもあたし
空ちゃんにとってあたしって何なの?
ただの
近所の迷惑な子供?
あの約束だって
ただ
はぐらかされただけだったの?
気付いたら頬を涙が流れていた
もうやだ
あたしはずっと
ずっと不安だった
でも好きだから
空ちゃんももしかしたらって…
「空ちゃんにとって、あたしって、なに…?」
涙で声が震えて
上手く言葉がでなかった
「はぁ、」
後ろからため息がきこえて
あぁ
もうだめなんだなぁ、って
思った瞬間
あたしは空ちゃんに抱きしめられてた
「…好きじゃなかったら電話もでないし、家にも上げないよ」
言ってる意味分かるよね?
そう言って微笑む空ちゃんがいた
恥ずかしくて顔が真っ赤になる
それは
期待していいってこと?
確かな言葉が欲しい
曖昧な言葉なんかじゃなくて
だから
言って…?
「…分かんない、ハッキリゆってくれないと、分かんないもん」
「……好きだよ」
らなが俺を好きになる前から、ずっと
そう言った空ちゃんはあたしの肩に顔をうずめた
「まだ泣いてるの?」
「だっ、て、…」
悲しい涙は止まったけど
今度は嬉しすぎて涙が止まらなかった
「…もう逃げられないね」
「逃がさない、もん」
「違うよ」
空ちゃんが何を言ってるのか分からなくて振り向いた
「…らなが俺から逃げられないんだよ」
もう、我慢なんてしないからね、
ゆっくりと口と口が重なって
一瞬の事で
よく分からなかったけど
確かに
今
あたし
空ちゃんに、キス、された…?
顔が茹でだこのように真っ赤なのが分かる
鼓動もありえないくらい激しい
あつい
あつい
「…も一回、して…?」
もう涙は止まっていた
ありがとうございました
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