鬼食い、、、(十一話~二十話)
鬼食い二章
一話~友~
〈俺〉「そうか、俺は殺されたのか、、、」
〈佐〉「すまないな、思い出させて」
〈俺〉「100 分の7%か、俺を殺した奴に復讐するのは難しいそうだ」
まぁどうせロクでもない人生をおくっていた
そんなセリフを飲み込み、話を進める
〈俺〉「貴方は悪魔と契約したんですか?」
〈佐〉「そんなに難くならなくていい、リラックスだリラックス
そうだな、もちろん契約した」
〈俺〉「鬼を食べてるで、じゃないや、鬼を食べるの?」
〈佐〉「もちろんだ」
まじかぁ
とりあえず一緒に行動しよう
〈俺〉「悪魔、他にも人は居るのか?」
〈悪魔〉「あぁ、そうだ」
〈俺〉「人を集めよう、制限時間は二週間、いや一週間だ」
〈佐〉「そうだな、でも今日は寝よう」
〈俺〉「ベットはあるのか?」
〈佐〉「キレイな床で寝るしかない」
この生活はキツイ
〈俺〉「もちろんトイレはあるよな?」
〈佐〉「地下室にある」
後は歯磨き、、
〈俺〉「洗面台はどこにある」
〈佐〉「無い」
外に出て探すしかなさそうだ
とりあえず今日は寝よう
二話~武器~
俺は目を覚ました
悪魔が言った通りずっと夜だ
時計の短い針は6時を指していた
普通になら夜6時だが
この世界には朝がない
午前6時か午後6時か分からない
そこに佐々山が来た
〈佐〉「グルード、朝飯を狩りに行くぞ」
〈俺〉「何故午前だと分かった?」
〈佐〉「悪魔に聞いた」
〈俺〉「そ、そうか」
この中でこの世界の事を一番知ってるのは悪魔だろう
〈佐〉「傘忘れんなよ」
何で傘?
悪魔に武器を渡された
〈悪魔〉「今日の武器は、グルードは刀、佐々山は斧 フフフ」
俺は斧を見た瞬間その場で吐いた
トラウマが蘇る
〈佐〉「おい!どうした、大丈夫か!?」
しばらくして正気に戻る、、、
俺は佐々山と悪魔で時計台の外に出る
しばらく歩いてると呻き声が聞こえて来る
鬼だっ
三話~討伐~
鬼が出てきた
相変わらずグロテスクな見た目をしてる
どうやら鬼に悪魔は見えていないようだ
俺は刀を持ちそのまま切り掛かる
〈悪魔〉「危ないぞ」
鬼は右手で俺を潰しにかかる
鬼が手を振り下ろす
だがその手が振り下ろされるとき
佐々山が斧でその腕を切り落とす
だがその腕は直ぐに再生する
〈鬼〉「コロス」
俺は鬼の眉間に刀を刺しこむ
そのまま刀を離し後ろに退がる
あの時みたいに血が飛び散る
体は血塗れだ、
佐々山の方を見ると傘で返り血を防いでいた
佐々山は俺を見ると笑った
〈佐〉「傘忘れんなよって言っただろWW」
鬼の死体から一つの光が出てきた
それを佐々山は手で掴んで瓶に入れる
〈俺〉「これが魂か?」
〈佐〉「ああそうだ、
まっ、これで朝ごはんは手に入った」
えっ、まじか、、、、
四話~食事~
〈俺〉「と、とりあえず焼くものとフライパンと
皿はあるのか」
佐々山は鬼をナイフで切り刻みながらこう返す
〈佐〉「ないよWW、そこは生だろWW」
もう嫌
食うか食わないか迷った
でも食うしかない
この得体の知らない生肉を口に運ぶ
クソ不味い
〈悪魔〉「フフフ」
何とか食いきった
佐々山は残りの肉をバックに詰てる
〈俺〉「てか、ナイフ持ってんならそれで戦えばいいだろ」
〈佐〉「勝てると思うか?」
・・・・・・・
〈悪魔〉「それで佐々山の瓶にには三週間の代償用の魂が入ってるが
グルードの瓶には何も入ってない、自分の魂を差し出すのか?」
〈俺〉「いや次の狩りで魂を手にいれる、
それと、その瓶が破れたらどうなるんだ?」
〈悪魔〉「新しい瓶にを渡す」
〈俺〉「それならよかった
そうだ、洗濯の券なんだが」
〈悪魔〉「断るぞ」
〈佐〉「洗濯ならリンに任せろ」
〈俺〉「誰だ?」
〈佐〉「時計台にもう一人仲間が居るんだよ
彼奴は悪魔と契約してないから戦闘はできないがな」
〈俺〉「そうか」
だから佐々山は残った肉をバックに詰めていたのか
五話~続く戦い~
4分くらい喋ったら
次の鬼を狩りに行く
その時視線を感じた
振り返ったけど そこには誰れもいなかった
歩いているが暇だ、
こういう時にかぎって現れない
暗い道をただただ歩いてた
その時 悲鳴が聞こえた
急いで前に進むと
女の人が巨大な赤児に食われてる
巨大で人を食ってるとはいえど
見た目は赤児だ
〈佐〉「俺が おとりになる」
佐々山は、わざと赤児の視界に入り斧を振るう
俺はためらってたが殺さないと
あの女みたいに殺される
しかし赤児の鬼は体がデカくて刀が頭にとどかない
一か八か刀を頭目掛けて投げる
しかし頭ではなく首に刺さる
赤児の鬼が倒れたところ佐々山が鬼の頭を斬る
女を助ける事は出来なかったが何とか鬼は倒した
鬼の死体から出てきた魂をすかさず瓶に詰める
さすがに人の形をした鬼は食う気になれなかった
女の方は上半身がなくなってた
でもこれで三週間後自分の魂を差し出すことはなくなった、、、
六話~帰宅~
俺達は時計台に戻る
時計台に入ると
この世界に来た時の服が
階段の手すりに干されてる
コレはリンが洗濯したのか?
他にも手すりに洗濯物が干されてる
ここで疑問を抱く
〈俺〉「コレ、洗濯物だよな、
何故 倉庫に入ってた服はホコリをかぶってたのか?」
〈悪魔〉「簡単な話しだ、倉庫の服は使われてなかったからだ」
〈俺〉「そうだなWW、どうやら疲れてる様だ、って
て事は別にホコリかぶった服は着なくてよかったって事じゃねえか」
〈佐〉「俺の服を貸すのは願い下げだ」
〈俺〉「倉庫の服も洗濯するよう言ってくれ」
〈?〉「全ては洗濯しないわ」
〈俺〉「お、おま、貴方がリンですか?」
〈リン〉「そうよ、あんたは?」
〈俺〉「俺はグルード、よろしくお願いします」
〈リン〉「ふざけた名前ね」
〈俺〉「チッ 、そうですか」
俺は舌打ちをする
〈佐〉「晩飯持ってきたぞ〜〜」
〈リン〉「じゃあ、だいところまで持ってきて」
〈佐〉「おう」
何だよ、調理できんじゃねぇか
おそらく朝ご飯は残り物を食べてるのだろう
まぁ生肉よりはマシか、それに朝なんてこの世界には無いけどな
俺は風呂入って出て着替えて晩飯を済ませたら
眠りにつく、、、、、
七話~学び~
俺がこの世界に来て5日経過した
刀の使い方にも慣れてきた
この5日間様々な鬼と戦ってきた
今夜も鬼狩りだ
佐々山と悪魔で食料(鬼)確保をする
ちょうど生肉の味にも慣れてきた
でも帰宅後にでる焼いた肉は格別だ
段々土地感もつかんだ
俺は時計台からだいぶ離れた場所まで来た
でも時計台はまだ見える
そこに大量の鬼がいた
戦闘開始だ
先ずは手前の鬼から倒していく
あの時みたいに突っ込んだら囲まれる
周りから敵の中心に追い込む様に戦う
〈?〉「へ〜〜君たち強いね」
屋根の上から不気味な声が聞こえる
〈俺〉「誰れでしょうか、じゃない、誰れだ」
そこには薄紫の長髪で紫色をした目の男が立っていた
〈?〉「君、可愛いね、フフ」
そう言い残すとその男は消えた
鬼達は逃げて行った
しばらくするとさっきの鬼がおそるおそる近ずいて来る
そして口から液体を吐いて攻撃してきた
〈佐〉「こいつら、学んでやがる」
俺らが接近戦で勝てないと知って
遠くから攻撃してきやがった
これじゃ近づけない
〈俺〉「逃げるぞ」
その場を立ち去った
八話~迷い~
逃げてきたはいいものの
ここは何処だ?
〈俺〉「悪魔、さっきのロン毛野郎はいったい誰れだ」
〈悪魔〉「恐らくアレは人間ではないね」
〈佐〉「他にも悪魔がいたのか」
まぁ居てもおかしくないか、、、、
〈俺〉「今更だが悪魔、お前名前は?」
〈悪魔〉「無いね」
そうか、、、
でも別に名前なんてそこまで重要じゃないし
それだから俺は自分の名前を忘れたんだよなぁ
アカウント名は覚えてるけど
〈俺〉「とりあえず他の鬼を探そう
じゃないと食うものがねぇ」
でもあのロン毛、、、、
とりあえず時計台目指して歩く
そうすると後ろから
ダダダダダッと何かが猛スピードで走って来る音が聞こえる
〈俺〉「気付いてないとフリをしろ」
すると音は止む、いまだ
振り返ると同時に刀を横一文字に振るう
だが鬼はバックステップでよけた
そこで鬼の ぜんぼう がわかる
その鬼は人間の顔だ、が体は毛の無い猫の様な形だ
この鬼も相当でかい、、、
やっと飯が見つかった、、、
九話~かしこい鬼~
〈鬼〉「ニンゲン・・コロス・・・」
鬼は口から火の玉を撃ち出す
あぶねっ
恐らくアレはに当たったら灰になるだろう
佐々山が鬼の後ろに まわりこみ
攻撃するが尻尾で弾き飛ばされた
〈俺〉「佐々山っ!」
何度切ろうとしても かわされる
一度 眉間目掛けて刀を投げてみようか
いや、武器を失ったら終わりだ
鬼は手を振り下ろす
もちろん かわした
だが手の着地点のコンクリートは粉々だ
何だよあの猫パンチ、
くらったら即死じゃねぇか
だが攻撃した後空きができる
〈俺〉「佐々山、攻撃した後空きができた
そこを狙うぞ」
〈佐〉「なら どうやって攻撃させる?」
確かにそうだ
この鬼、不意打ちでもかわしやがった
考えろ、、、考えるんだ
〈悪魔〉「ナイフで攻撃だ」
悪魔のその一言で俺はひらめいた
〈俺〉「ナイフを用意しろ」
俺は高く跳ぶ
〈俺〉「うなじ に向かってナイフを投げろ」
佐々山は言われた通りナイフを投げた
それは見事に的中、、、しなかった
途中でナイフが回転して
持ち手の部分が当たった
鬼は振り向く、
その瞬間 頭を刀で刺した
鬼を倒した、、、、
十話~もう一人の悪魔~
俺は両手で刀を持って跳んでたため
傘を開く事は出来なかった
あぁ、今日も血塗れか
〈佐〉「グルード、お前どんだけ運動神経良くなったんだよ
並み大抵の人じゃあそこまで跳べないぞ」
〈俺〉「火事場の馬鹿力ってやつWW」
〈佐〉「腹減ったさっさと食おうぜ」
いつも通り肉をバックに詰め
時計台に帰る、
時計台の中に入ったら
階段にさっきの男が座ってた
〈?〉「やぁ、龍凪 君」
俺は龍凪という言葉、いや、恐らく名前になつかしさを感じた
〈俺〉「誰だお前は」
〈?〉「僕は ダルシアン、リファード
悪魔だよ」
悪魔って!?、、
俺は言葉を失った
〈悪魔〉「グルード、気おつけた方がいいぞ」
〈ダル〉「やだなぁ、君も同じ悪魔じゃないか」
俺は命の危険を感じた、と
次の瞬間 まばたきをすると目の前にダルシアンが、
ダルシアンは顔を近ずけてくる
〈ダル〉「君、本当に可愛いね」
俺はダルシアンを突き飛ばす
〈ダル〉「おっと、ビビったビビった、、、可愛い」
俺は恐怖のあまり無意識に刀をかまえてた
〈ダル〉「ヘ〜僕と戦おって ゆうんだ」
ダルシアンは下に手をかざすとそこから
ハルバードが出てきた
〈ダル〉「コレ僕の宝物、コレで何人 紅い花を咲かせてきたことか」
俺は立ち向かう、、、、、
三章に続く