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癒しが足りない

暇つぶしに書いてるだけなんでぶっちゃけ自己満足です。

テキトーに進めて文才ついたら嬉しいなぁくらいで書いてます。

なので、読むときは路上でよくわからん宗教の勧誘してるおっさんを見るくらいの気持ちで読んでください。

最近俺はストレスが溜まっている。いや、別に俺以外のやつがストレスを感じない呑気なやつだけというわけではなく最近は特に溜まりやすいというだけだ。


「なんだこのクソゲーは!」

「ガチャの確率絶対に分母弄ってるだろ!」

「なんでインスタントラーメンのくせに5分かかるんだよ!」

「なんだよ犬?こっちに吠えてんじゃねぇ!」


とまあ、こんな感じで些細なことが異様にムカつくのだ。皆にもあるだろ?何故かすごくムカつく日って?…え、無いの?まあいいや。


「…ムカつく」

 最近の口癖になってしまった言葉を口にしながら気分転換がてら外に出る。

外の空気を吸うのは中々にいいものだ。車の排気ガスで汚い空気、無駄に多い人、最寄りのコンビニで売りきれになってる漫画雑誌、そして……

「おはよー!おじちゃん!」

「…おはよう」

 年上ってだけでおじちゃんと呼んでくるガキ。俺はまだ25歳だっつーの!!


 だが、こんな街にも俺を癒してくれる人が存在する。

「あっ、山本さん」

「あら?今日は珍しく外出?」

 そうこの山本さんこそが俺の…いや、日本の…いいや世界の癒しだ!

まずあの容姿に癒される、既に三十路近いというのに肌は若々しく髪に白髪は見あたらないしシワもシミもない。肩のあたりまで伸びた黒い髪を一束に纏めいわゆるポニーテールの形にしているのだがポニーテールにしてるということはつまりうなじが見えるということだ。うなじはいいぞ最高だ。だがしかし、だからと言っていつも後ろ姿だけを見るなど愚の骨頂!彼女の最高の癒しとはいつも浮かべているあの柔和な笑顔なのだ。もうあの笑顔があれば俺はご飯3杯はいけるね。

 …まだまだ語り足りないがちょっと間が空きすぎたかな?山本さんがちょっと小首を傾げてるよ。

「はい、今日は天気がいいので少し散歩をしようかと思って。」

ちなみに今日は曇りである

「フフフ、これで天気がいいなら快晴の日は天気が良すぎるとでも言うの?」

「いやー引きこもりの僕には晴れた日よりも少しくらい曇りの方が散歩に向いてるんですよ。」

「あら?もう大学を卒業して大分たつのにまだ仕事が見つからないの?」

「うっ」

「駄目よ。ちゃんと仕事に就かないといつか大変な目に会うわよ」

「一応探してはいるんですけどねぇ…」

そうだ思い出した…仕事見つかんねぇからムカつくんだったわ。

行きたくもない大学にいって4年と数百万円をドブに捨てて得たものが大学卒業って肩書きだけって割にあわなすぎだろ。

こんな事になるんだったら高卒で働いた方が絶対よかっただろ。

その後俺は話題を変えて逃げるように何処かへと行った。行きたい場所は無いし何かを買いに行くわけでもなくただ気分が晴れるまで歩いてみるだけだ。


「あー、最近教会いってないなぁ…久しぶりに行ってくるか」

昔は親父に連れられて良く行ってたな。そう言えば親父も俺もキリスト教じゃないのになんで行ってたんだろうな?

大分昔だったから教会の場所もうろ覚えだけどたどり着けるのか?着けなかったら神社に中指たてに行ってやろ。

「たしかこの辺にあったはずなんだけど…あれ?」

そこには少し広めの空き地があった。

通りがかったおじさんに話しを聞いてみるとどうやら少し前に火事が起きてそのまま取り壊されたらしい。なんか寂しいな。

「目的地が無かった時の事は考えてなかったな…これからどうすっかなぁ」

家からは少し離れているからもう少し歩いていこうと思ったが行き先が思いつかない。てか、ぶっちゃけ家の方角が分からなくなってきたから家に向かわないとまずいかもしれんな。

「まあ…家にいても暇だしもうちょいブラブラするか。」

気分転換は中途半端にするべきではないと俺は思っている…だから、思い切ってこの街を隅々まで調べあげちゃうぞ!




「完全に迷ったな…」

 無心で歩いていたせいか周りを見渡すと見たことのない森になっていた。

「森って事は…俺の家から南の方かな?あっちには山があったはずだからな。」

 大体の場所が分かれば特に問題は無い。強いて言うなら雨が降りそうだが別に雨に濡れて風邪をひいたところで今週どころか今月は用事が無い。あんな精神状態で面接やっても受かるわけないからな。

これは仕方の無いことだ受かる可能性のない面接するくらいなら別の仕事先を探す。俺はそういう人間だ。


それにしても森とか山に来ると少しワクワクしちゃうな。足場は悪いし虫がいるから気持ち悪い気もするけど、それが冒険だろって感じがしてむしろ楽しくなる。

「…っし!待ってろよお宝!絶対にゲットしてやるぜ!!」

 誰かに聞かれてたら俺は自殺すると思う。だが、ここまでしたのならもう後戻りはしないでノリと気合いとストレス発散パワーで何かを見つけるまで奥に進んでいってやる!


少し歩くと小さな石の塔があった。塔と言うよりも石を積み上げただけの山かもしれない。

「これはあれだな、山登ってると時々見るやつか。…まあ、何かわからないんだけどな。」


またしばらく歩くと同じものを見つけた。さっきと形が近いものをだったせいか少し気になったが今度は無視して歩き続ける。


それからしばらくするとまた同じものを見つけた。流石に多い気がするが気にせず進む。


それから大分歩いたが石の塔は見つからなかった。

「あれ?なんで俺はあの塔を探すみたいな感じになってんだ?」そんな疑問を抱きながらも前に進んだ。


そんな事を考えながら少し進むとやっと次の石の塔を見つけた。

その塔を遠くから眺めてるとさっきまで見つからなかった事に無性に苛立ちを覚え、あの塔を必ずぶち壊すと決心した。

決心してからの俺の行動は早かった石の塔までの道を全力で駆け抜ける。そして石の塔に向かって勢いをつけた渾身の蹴りをぶつける。足の甲を使った完璧な蹴りだったおかげか大分スッキリした。


「ん?なんだこれ?」

石の塔のあった場所には小さな穴が空いていた。

そこから黒い何かが溢れてきた。最初はダンゴムシなどの小さな虫だと思ったがそれが徐々に大きく広がりながら上に昇っていく。

「あー…そういう事ね、アニメとか漫画にある封印的なあれね。」

どうやら俺はよくわからんモノの封印を解いたのかもしれない。なんでこんなのが現実にあるんだよ!とムカつきながらも全力で来た道を戻る。

「マジかよ」

俺が通ってきた道には3つの石の塔があったがそれら全てから黒い何かが出てくるようだ。

なんで分るかって?今俺のには道を塞ぐように3体の何かが立ってるからだよ。しかも、1つ壊すとおまけで他の塔も自動で壊れてくれる親切設計だとは嬉し泣きしそうだよ。


逃げられない。どうせ殺される。死にたくない。なんで殺されるんだ?まず殺される前提で考えなくていいんじゃないか?案外見逃してくれるんじゃないのか?

俺が棒立ちしていると後ろから黒い煙がじょじょに迫ってきていた。

「ッ!何だこれ!?」

煙が俺の足元にまできていた。煙の感触は柔らかい生えたての苔が混ざった泥のようなものだった。

つまり気持ち悪いって事だ。

「クソッ!離れろよ!」

俺は足にまとわりつく煙を払い除けようとするが、煙のついた足は異様に重く1歩進むだけでかなり体力をもってかれる。

煙を払うために頑張っていると道を塞ぐように立っていた奴らは少しづつこちらに近づいてきていた。

道は塞がれているが道のない両脇へ逃げればいい、足場は悪いがこの際関係ない。とにかくこの場から逃げたい。


しかし、数年引きこもりをしていた俺の体力と筋力では逃げる前にこの煙を払う事すら出来なかった。既に煙は俺の首元まで登ってきていた。

まさかこんな事になるとはランニングくらいしておけばよかった。

「畜生…まだ……どう…t……」

そこまで言うと俺は全身を煙に包まれそのまま塔のあった穴へと引きずり込まれた。






「……」

私は名はメアリー、王都を守る騎士…を目指してる者だ。

今日も元気に剣の素振りでもしようと思っていたのだが、今私の前には真っ黒い服を来た男が頭から地面に刺さっているのだ。

これはとても困った事だ。もし、彼が風の噂で聞いたことのある『どろぱっく』なるものをするためこんな事になっているのなら私が彼に声をかけるのは少し失礼では無いだろうか?

もし、彼が死んでいてお墓を作っている時に穴を掘る道具が壊れてしまい中途半端に埋められているのなら彼を引っ張り上げるのは死者への冒涜になってしまうだろう。

もし、彼が偶然不思議な力で穴に引きずり込まれたのなら正直近づきたくない。絶対面倒なことになる。


それに、ここは私の家の玄関の内側だからとても困る。外ならそのまま放置するのだが家の中となると家を出る度にこの男の尻「いってきます」と言わなければならないぞ。私にそんな趣味はない。

「ふむ…これは困った事になったぞ…」

騎士を目指すのなら正義感みたいなのに従ってとりあえず生きてるかを確かめるべきか?しかし、虫とかついてたらいやだな。

放っておけば自然に無くなると思ってあれから2日くらい放置しているが全然無くならないではないか!

このままでは私は鍛錬も買い物もできないぞ…なんなのだこれは?私はどうすればいいのだ?わからないぞ!もうこのまま、鍛錬しに行って寝てやる!


「おい」


「…………うぅーん」バタンっ

「えっ?嘘?そこに誰かいるんだよな?気絶なんかしてないよな?」




「ハッ!!ここは…私の部屋か?」

「多分そうなんだろ」

黒い煙に包まれて目が覚めたら小さい穴に頭から突っ込んおり穴のすぐそばに金髪の可愛い姉ちゃん(細マッチョ)が倒れていた。

少しの間金切り声を上げるくらい取り乱していたが今は落ち着いている。

とりあえず、ちらっと外を見てみたがここは異世界だろう。絶対に異世界だ。魚が空を飛んでる世界が異世界な訳がない、これ多分あれだぞ海には鳥が泳いでるに違いない。

それにしても倒れてる姉ちゃんを見つけて真っ先にベットまで運んであげるなんて俺は紳士の鏡。


さて、金髪の姉ちゃんが目を覚ましてくれたから色々質問攻めしないとな。

異世界にきたからには情報を得なくてはいけない。少し脅す形になろうと何がなんでも情報を引き出さなくてはならないだろう。

情報無しで知らない世界で生きろとか正気の沙汰じゃないわ。


「誰だお前は何故私の部屋にいる!言わないと見ぐるみと金目のもの全部剥ぎ取るぞ!」

「えぇ…まぁいい。俺は気絶してるお前をここまで運んでやったんだ、少しでも感謝の念があるなら黙って俺の質問に答えろ。じゃねぇと肘をつねるぞ」

「!?」


やべぇ、ノリで話してたら良く分からない脅し方をしてしまった。これは質問に答えてくれないやつだな、「つねってみろぉ!」とか言ってエルボー喰らわせられるやつだそうにちがいない。

てか、なんだこいつ?肘をつねるって言ったら急にラスボスを前にした勇者御一行くらい険しい顔つきになったぞ?関節は鍛えられないから弱点とでもいいたいのか?


「おいおい、肘をつねるぐら「動くな!」えっ?」


なんか金髪の姉ちゃんが喋ったと思ったら両手両足布で拘束されて首にさっきまでどこにも無かった剣を突きつけられてるんだけど。


「えっ?なぁにこれ?」

「貴様…魔王みたいなアレだな!!」

とりあえずこの子は馬鹿なんだろう。

しかし、なんだろうな…今の俺はこの急展開に対して特に焦ったりはしていない。というよりもなんかムカつきすぎてそんな事どうでもいいって感じだ。


「最近の女ってのは気絶しているところを親切に助けてやるとそんな態度をとるのか?」

「?そんな事はないぞ。でも、最近の人間は体から真っ黒い瘴気を出したりはしない。」

「…えっ?」

「む?自覚がないのか?なら、教えてやろう。貴様が私の肘をつねろうとしたときに貴様の体から数日間掃除をし忘れたトイレみたいな匂いがする苔の混じった泥みたいな感触がする黒い瘴気が溢れていたのだぞ。」


思ってたより汚そうな瘴気だった。あと、まだつねらねぇよ。

でも、その感触には心当たりがあるぞ…あの塔から出てきた黒い煙が俺の体に何かしたようだな。

とりあえずこの拘束を解いて貰って…貰えなかったからこのまま話しを進めよう


「なあ、魔王的なアレって事はこの世界には魔王とか魔物がいるのか?」

「は?いるわけ無いだろ常識的に考えて。」


この子と話してるとストレスが第三宇宙速度で溜まってくな。

「というよりも、この世界って言い方はなんだ?それではまるで異世界からきたみたいではないか」

「え?ああ、俺は異世界からきたっぽいんだ。」

「はっはっはっ!残念だが私は馬鹿だが異世界から人が来るわけがない事ぐらいは知っているぞ!」


可及的速やかに山本さんに会いたい日が来るとは流石に思ってなかった。てか、体から黒い煙が出てきたんだけど。

「いや、まてよ…そう言えば昔絵本で異世界から人が来るお話があったな」

「おっ?絵本が実は過去の伝説をそのまま語り継いだ予言の書的なパターンか?」

「その絵本は、確か異世界の人間を使った人間爆弾を街中に落として世界を消すって話しだったかな?」

「頑張ってその途中を思い出せ!今すぐに!!」


もしかして俺って人間爆弾?黒い煙は俺の体を弄ぶだけでなく普通の生活に戻れないよう改造までしやがったのか?

「やっぱり俺は童貞のまま死ぬのか…」

「安心しろ。全てがあの絵本と同じなら最後は、初めてあい最後まで共に旅をした見目麗しい女性と元の世界に帰って結婚して終わるぞ。ん?それだとその役は私になるのか…あんな気持ち悪いの出す男と添い遂げたくないなぁ」


俺の体からものすごい勢いで黒い煙が溢れ出るのを感じる。

「なるほど怒ったりすると溢れるのか。1つ勉強になったな!」

「嫌だァ!もう、帰りたい!!」ドワッ!!


黒い煙がどんどん濃くなりやがて俺の周りに球体を作るように形を作っていく。

ここまできたおかげか俺はすぐに理解した。今俺の中にはとんでもない量力の塊が宿っている事に。そして、その力は俺の激情や敵意に反応しその感情を媒体として外に溢れ出し1つの爆弾になるということを。

最後の最後に全てを教えてくれるなんて相変わらず親切な設計だな。


ああ…俺はこのまま人間爆弾として1つの世界と共に一生を終わらせるのか……最後にもう一度山本さんに会いたかったな…

最後に会ったのが見た目だけなら最高の女か…まあ、悪くはないか。


「キモいし邪魔!」ゴォッ!!


この女は腕を一振して黒い煙を全て霧散させた。ヤバイ雰囲気なんて無かったんや。


「だんだん思い出してきたぞ。確か最後は悪いまじゅちゅ…魔術師を倒す話しだ!」

「それを倒したら帰れるん?」

「あの本と同じならな。ちょっと待ってろ探してくる。」


家にあるなら先に持って来いよ

「あったぞ!昨日の夜読んだから枕のすぐそばにあった!」

「それを思い出せるなんて君は頭がいいな」

「ほんとか!?初めて人に頭がいいなんて言われたぞ!」



「ああ、早く山本さんに会いたい…」

この金髪の姉ちゃんは作中最強です。

魔王的なやつは魔術師にオヤツ食べられたショックで死にました。

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