魔法使いとの出会い
今日は魔法使いもとい幼なじみの柚と灰川と3人で作戦会議だ。とりあえず柚に俺の家に来てもらってその後駅で灰川と待ち合わせている。
ピンポーン
(あっ、来たかな)
「はーい」
ガチャっと俺が開ける前に柚が自分から入ってきた。まぁいつもの事だけど。
「よっ。迎えに来てやったぞ」
「はいはい。どうもありがとさん」
「で?例の奴は?」
(こいつちゃんとメールみてねーな。)
「灰川とは駅で待ち合わせってちゃんとメールに書いただろ。お前また途中までしか読まなかったな。」
「あっそうだっけ?じゃあ行くか。」
「はぁ…ほんとマイペースな奴だなお前」
「なんか言ったか?」
「いやなんでもない。」
ほんとにこいつはマイペース過ぎる。人の話は最後まで聞かないし。さっさっと自分のペースで歩くし。毎回会うたびというかほぼ毎日だが、呆れてしまう。まぁそれでも落ち着くからこんなに一緒にいるんだろうけどな。
そうこうしてるうちに駅についた。周囲を見渡すとベンチに座ってる灰川を見つけた。
「灰川さん。待たせてごめんね。」
「あっ片瀬くん。大丈夫さっき着いたばっかだから(笑)」
「ほんと?ならいいけど、立ち話もなんだしアッコのお店でも入ろ。」
とりあえず立ち話もあれだから適当に近くのカフェと促せば灰川も頷いてついてきた。
「いらっしゃいませー」
店に入れる若い女性店員が対応してくれた。
窓側はもし、学校のやつに見られたらめんどくせーから壁側の席に通してもらった。
「早速であれだけど、こいつ俺の幼なじみの雪谷柚琉。この間いってた魔法使いさん(笑)」
「おい。まて。なんだ魔法使いって…」
柚の言葉は聞こえないふりをして、次は灰川を紹介した。
「で、この子は俺のクラスメイトで、」
「灰川百合です。よろしくお願いします…」
「あー例の灰かぶりか。」
(またこいつは空気を読まずにズケズケと…)
ちらっと灰川の方みると少し涙ぐんで俯いていた。あーもうほんとこいつは…
「お前さ、もっと言い方あるだろ…はぁ」
「いいんです、ほんとのことですし」
そう言って灰川はまたも俯いてしまう。それを見た柚が口を開く。
「あんた変わりたいの?シンデレラになる気ある?」
またこいつは。すぐ内容に入る癖治らねーなほんと。そう聞かれた灰川は意味がわからないという風に首をかしげていた。そりゃそうだろなと思いながら俺は詳しい話をした。
「俺たち実はshopとサロンやってんだけど、俺がヘアメイクと服作りやってて、こいつは店のオーナーでメイク担当。イジメとかコンプレックスとかで悩んでて変わりたいって子が結構いてさ、その子達を手伝ってあげたいと思ってはじめたんだけど、これが意外に楽しくて、自分たちの手で綺麗になっていく子たち見てるとうれしくてな。そんで、こないだ1人で泣いてる灰川を見てこの子もそうなのかなって思って声かけてみたの」
「そうだったの?」
「まぁきまぐれだろ。お前のことだし」
「確かにそうだけど、灰川素材いいしすぐあいつら見返せれるぜきっと」
と俺が笑いながら言うと灰川が俯いて言った。
「私には無理だよ。地味だし。片瀬くんはお世辞で言ってくれてるんでしょ」
灰川は自分に自信が持てないのだろうとは思っていたがここまでとは、というより地味なのは見た目をどうにかすれば変わるし、メガネだってコンタクトにすればいいしな。
「お世辞じゃ「お世辞だろうがなんだろうがどうでもいいんだよ。お前が変わりたいのか、変わりたくないのかそれだけだ。」」
「あーもう柚、人が話してる時に…灰川さんこいつはね。変わりたいなら協力するっていいたいんだよ…あはは」
柚のストレートなとこは好きだが、こうも直球すぎると相手が動揺してしまう。見ての通り灰川は俯いて黙ってしまった。
「はぁーお前な。」
「俺は間違ったことは言ってない。本人に変わる気がないなら俺たちが口をだすことじゃない」
「…たい」
小さなつぶやきが聞こえた。
「「うん?」」
「私…変わりたい。協力して…ください」
「よし。じゃあ決まりだな。柚もよろしくな。」
「わかった。とりあえずこいつをシンデレラにすればいいんだろ。」
「すればじゃなくて一緒にするんだよ!(笑)」
「葉月。とりあえずプラン考えたら俺んとこに来いよ」
「わかったわかった。じゃあ灰川さんまた詳しくはメールするから。あんな女子に負けちゃダメだよ(笑)」
「うんがんばる(笑)ありがとう」
こうしてシンデレラ変身計画も決定した事だし、早速明日から色々考えてみるか。




