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シンデレラガール  作者: 椿 千茅
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始まり

あの日の灰かぶり少女は綺麗なシンデレラに変わっていった

俺とあいつで変えた君をもう誰にも灰かぶりなんて呼ばせない



最近学生の間でシンデレラゲームが流行っていた。それは単なるいじめに過ぎないが学校側は遊びだろうと何も対処をしないまま。

シンデレラゲームは簡単に言うといじめの標的をシンデレラと呼び、ちょっとしたイタズラをするもの。だが最近では、ものを隠したりなどの軽いものでは飽き足らずクラス全員で無視したりして、不登校まで追い込んでしまった学校もあるとか…


うちのクラスは女子の間で流行っててシンデレラは灰川百合。いつも周りに気を使って、掃除当番やらなんやら代わりにやってしまう優しい子というより、みんなからしたら都合のいいやつなんだろう。そんでもって名前が灰川だから灰かぶりになぞらえたんだろうけど、最近の学生はほんと要らない知識ばっかもってんな。って俺も人のこと言えないんだけど…

「灰川さん!今日も掃除よろしくね」

「あたし達これから用事あるから」

クラスの女子たちはそう言うとゾロゾロと帰っていった。

「あっうん。やっとくね。」

灰川は小さな声で返事をすると、零れそうな涙を我慢して一人で掃除していた。

(これは手伝っても大丈夫なのか…)と心で思いながらとりあえず俺は灰川に話しかけた。

「灰川さん」

ビクッと彼女の肩が揺れた。あービックリさせてしまったみたいだ。あんだけ女子に嫌がらせされてればこうもなるよな。

「片瀬君…ごめん」

灰川は下を向き小さく呟いた

「いや、こっちこそ驚かせてごめんな。その…あれだったら掃除手伝おうかなって思って…(笑)」

「え、あ、ありがとう。でも大丈夫だよ。一人で出来るから」

そう言って悲しそうに笑うもんだからつい手伝ってしまうのが男というもので

「強がんなくていいから(笑)2人でした方が早いし。ほら早くしよーぜ。」

「う、うん。なんかごめんね」

「いやこっちこそいっつも見て見ぬ振り悪かった…」

「しょうがないよ(笑)気が済んだらあの子達もやめるだろうし。ていうより私がシンデレラって笑える(笑)」

そう言って灰川は微笑んだ。意外に強いのかなって思いながらでもシンデレラも案外強い子だからそこは似てるかもなと思い

「そう?結構似合ってると思うけど…」

「えっ…」

灰川は急に涙目になり

「やっぱり、パッとしないし。メガネだし、地味だし?

いじめられてる姿が似合ってるってことかな(笑)」

(あーすごい勘違いしてるよこの子。)

「そうじゃなくて。シンデレラもさイジメに耐える強い子だからそこが似てると思っただけ!でも灰川さんほんとは泣き虫なんだね(笑)」

「これは、勝手に出るだけで涙腺ゆるいから…シンデレラの話結構好きだったんだけどいまは好きになれないな」

「じゃあさ、灰川さんもシンデレラみたいになってみる?」

「そんなの無理だよ(笑)」

「無理じゃないよ。俺が魔法使いを紹介してあげる(笑)」

そう言うと灰川は首をかしげて、不思議そうに俺を見ていた。

「とりあえずもう日暮れちゃってるし、今日は帰ろっか。

詳しくはまた話すから。良かったらメアド教えて?」

「あっうん、分かった」

とりあえずその日はメアド交換し解散した。

そのあと俺はあいつに電話して、事の次第を簡潔に一応説明して詳しい話は今度になった。


どうしてあの子を助けたいと思ったのかはわからない。見て見ぬ振りしてた毎日に嫌気がさしただけかもしれない。こんな下らない遊びを早く終わらせたかっただけかもしれない。でも何が理由でもいい、きっとあの子は変われる。何故かそんな気がしてならない

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