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140字SS   作者: 冬香
3/5

2015/04/22~2015/04/24

2015年4月22日から24日までは書いていたらしいです。しかも一日に何本か。

2015年12月のに合わせるとそこだけ大変な量になりそうだったので、これだけ別にしました。

2015年04月22日「歪んだ君と愚かな私」

愛してるよ。甘い囁きと共にやってくる痛みはいつも私を安心させる。この痛みこそが私と君を繋いでいることを知っているから。君の愛情が歪だなんて、今に始まったことじゃない。付き合う前から、君の異常さには気づいていたのだから。それでも君を好きになったということは、私は愚か者なのだろうか。


04月22日「愛がほしいだけなのに」

来るな、化け物。石と共に投げつけられた言葉はいつも私の心をえぐる。見た目はみんなと変わらないのに、ただ少しだけ不思議な力が使えるから化け物へと成り下がった私。今日だって体も心も傷だらけ。痛いよと泣いても慰めてくれる親もない。力を認められたいんじゃない。ただ、優しい愛がほしかった。


04月23日「あなたを愛してる」

あなたが誰といようと、誰を愛そうと、私の愛は変わらないわ。だからね、伝えてあげるの。私がどれほどあなたを愛しているのか。伝えるのなんてとても簡単。「あなたを愛してる」という言葉と銀色に美しく輝いているこれを、あなたに差し出すだけよ。これであなたと私はこれでずっと一緒にいられるわ。


04月23日「共有するということ」

駅のホームから空を見上げていた。降ってきそうなほどたくさんの星が田舎の空には散らばっていて、思わず綺麗と呟いた。見ず知らずのあなたがいることも忘れて。呟いたあとにあなたのことを思い出した私は慌てて俯いたけれど、あなたはそうですねと返してくれた。一人ぼっちで見る空よりずっと素敵ね。


04月24日「わがまま、始めました」

今まで我慢していたんです。本当は電話じゃなくて直接話したい。あなたに触れて、もう二度と離したくない。でもそんなことを言えば、あなたは困ってしまうでしょう?だから何ヵ月もずっと我慢してきたんです。少しは報われてもいいじゃないですか。私はもう、声が聞けたらそれだけでなんて言いません。


04月24日「彼の罪」

被告人はとても輝いており、彼女に優しく接している。こんなことをされれば彼女が恋に落ちてしまうに決まっている。心の中の検察官が訴える。だから彼は有罪であると。それは彼の特性であるのだから仕方ないと弁護人は言うが、その時運悪く私は彼に出会った。微笑んだ彼に私は告げる。有罪証明、完了。



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