表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホリック・ワーカー  作者: 舌百合
第1章 仕事
9/11

4

 クワを振り下ろし始めて数分、順調に耕せている。

長さは1メートル深さは1センチぐらいだが・・・これを耕せてると言っていいものかと疑問を感じながら振り続けている。

結構しんどさは感じてきたが、リアルの仕事の時ほどではないなと気にせず耕していると、突然目の前が真っ暗になった。


 急に真っ暗になったが、動けもしないし声も出せない。どうしたものかと悩んでいると視界が戻った。

最初に目に入ったのは腐った天井だった。すごくデジャブな光景だな。


 今までのやつは夢だったのか、そう思っていると視界の端に点滅しているものがみえる。

もしかしてやっちまったかとその点滅に意識を持っていくと案の定パネルが開いた。



====================================


<スタミナが無くなりました>


<スタミナが無いため体力から消費します>


<体力が5割以下です>


<体力が1割以下です>


<体力が無くなりました>


<蘇生可能時間は1分です>


<蘇生可能時間が終了しました>


<ホームor復活ポイントに転送します>


<近場にホームポイントがあるためそちらに転送します>


<装備してあるアイテムも一緒に転送されます>


<復活しました>


<デスペナルティーがあります>


<―11:59:28― ・体力、スタミナ、魔力3割減 ・能力は20%ダウン>


====================================



 やっぱりこれか。ふぅ、死ぬのは想定内だったが早すぎる。

しかもデスペナルティーやっぱりあるのか。これって12時間ってことだよな。長すぎだろ。


 でもこの程度なら大丈夫そうじゃね。クワ振って耕すくらいなら問題なくね。

どうせこの納屋に復活するんだし、当初から考えてたデスマーチできんじゃね。やばい頭良すぎだろ。

 ってことで一応ペナルティーが増えるか確認することにした。

クワを振り下ろし続けるとまたしても真っ暗に、そして復活。

パネルを確認してみてもデスペナルティーの時間が元の12時間に戻っているだけだ。それ以外に変化は無い。

これはこれは、フフフ、ハハハ、ワーハッハッハ。


 デスマーチ カイシダ


 クワで耕し死んで、復活。それの繰り返し。

その狂気の行動をしている主人公は、満面の笑みを浮かべ笑い声を上げている。

すごく主人公は楽しそうだが、もし誰かこの光景を目にしたら瞬時に逃げ出すレベルの恐怖の出来事であろう。

(※主人公は効率的だと思っていますが、スタミナが無くなったら回復するまで待って、全快したら作業再開のほうが遥かに効率はいいです)


 繰り返していると復活するたびに視界の端に点滅するのが見える

その点滅、邪魔だなと思うと


<案内表示の設定をOFFしますか Yes or No>


 おお、さすがに最新の機械はハイテクだな。当然Yesを押す。

これで気にせず繰り返せるぜ。ヤホーイ


 何回目・・・いや何十回目か知らないが復活して納屋から出ると声を掛けてくる人物がいた。


「あれ、ジャガイモ男!? なにしてんのここで?」


 最初はデスマーチのために無視しようとしていたがジャガイモと聞こえたので


「ジャガイモだと。どこだジャガイモってあれ? 嬢ちゃんじゃないか」


「はぁ、なんでジャガイモにまず反応するのよ。まぁジャガイモ男らしいけど」


 女神の嬢ちゃんに呆れられる。それよりもジャガイモ男ってなんだ。


「嬢ちゃんジャガイモ男ってなんだ。美味しいのか?」


「あんたのことよ。名前聞いてなかったから適当に付けたのよ」


 私のどこがジャガイモなんだ。あの最高の存在と私なんて比べ物にならないだろ。


「ちょうどよかったわ。あんた名前なんて言うの?」


「ん? 私の名前か。風間・・・これじゃなかったな。ちょっとまて確認するから」


 おっとこれはリアルの名前だった。この世界の名前は何にしたっけなぁ。

オプションを開いて確認する。ああこれか、忘れてた。


「思い出したぞシードだった」


「だったってなによ。自分の名前忘れるとか大丈夫なの?」


「大丈夫だ?」


 たぶんなぁ。呼ばれてなかったから忘れてただけだよな、私よ。

不安になるが、気にしてもどうにもならんしな。


「まぁ、いいわ。シードの名前も教えて貰ったし私も教えるわ。マリーって言うのよ。私に似合う可愛い名前でしょ」


 膨らみの無い胸を張って、ドヤ顔で言ってくる。名前に可愛いとかあるんだろうか。


「マリーちゃんか。うん、よく似合ってるよ」


「ちゃんはいらないんだけど・・・そうだシードってこのボロ屋に住んでる?」


「おう、住ましてもらってるぞ。どうした」


 前半は声が小さかったので聞き取れなかったが、後半の言ってることはわかったので答える。


「これ届けるように言われてたのよ。届ける相手が知ってる人でよかったわ」


 そう言って馬車の中を指差す。中を見てみると木の板や釘、工具などが入ってた。さすがオッチャン仕事が早いな。


「マリーちゃんが持ってきてくれたのか。ありがとな」


「暇だったからいいのよ。でも降ろすのは面倒だからシードがやってね」


「持ってきてくれただけで大助かりだよ。すぐ降ろすから待ってな」


 マリーちゃんにも仕事があるからさっさと荷物を降ろす。ただ地面にどんどん置いていくだけなので簡単な作業だが。


「力があるようには見えなかったけど結構あるのね。今度手伝ってもらおうかしら」


「別にいいぞ。何でも言ってくれれば手伝うぞ。用事が無ければだがな」


「やった! じゃあ言っとくね」


 誰に言うんだろか。まぁ気にしないでいいか。なるようになれだ。


「そろそろ戻らないと。シード、昼飯の時間遅れないようにね」


「朝も遅れたくて遅くなったわけではないんだけどな。まぁ了解したよ」


「じゃあ、またねー」


 器用に馬車を操って去って行く。マリーちゃんか、元気な娘だな。


昼飯までもうちょっとだから納屋の修理は昼飯後にするかな。


よし少しの間一生懸命耕して数回死ぬか。

そして意味のわからないことを考える主人公だった。

話が進まない。この辺の話、数行で終わる話だったんだが。

マリーも出番もうちょっと後だったはずなのに。

なぜこうなったし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ