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ホリック・ワーカー  作者: 舌百合
第1章 仕事
7/11

2

「次は農場内を案内するか。兄ちゃんに必要な場所しか案内しないから、後は自分で周って確認するなりしてくれ」


「おう!わかった!」


 オッチャンが歩き出したので、私もついていく。

しばらく農場内を歩いて行くと大きな邸宅が見えてきた。

その建物にだんだんと近づいて行くが、近くで見るとさらに大きいのがよくわかる。

 木材をメインに使ってはいるが、広い敷地を活用して全体的に広く大きく作っているので、重厚な外観になっており近くに行くと威圧感を感じる。特に玄関の扉なんて、大木を丸々一本から削って作ったのか、高さが3メートルぐらいあり畏怖を感じさせ人を寄せ付けない魅力がある。

 最初にいた街でもここまでの建物は無かったと思う。街中で迷子のときに、いろんな場所に行ったからわかる。

 オッチャンが建物の前で止まり、


「ここが俺の家だ。だいたい朝と晩はここに居るから何かあったらこい」


「これがオッチャンの家なのか。すごくかっこいいな」


「お、わかってくれるのか。そう言ってくれたのは兄ちゃんが初めてだよ」


「そうなのか?」


「あぁ、妻にも子供たちにも不評だな。なんか威圧感を感じて嫌だそうだ」


「なんだと!? そこがいいんじゃないか」


「そうだよな!大きいデカイ、重要だよな! 建物に威圧感は必要だろ! 

おおお! やっと理解者が」


 建物の話で盛り上がってしまい結構な時間、話し込んでしまった。

オッチャンが気づくと、


「やばい、話しすぎてしまったか。時間が無いからささっと他を案内するぞ」


「そんな時間が経っていたのか。楽しい時間がすぎるのはあっというまだな」


「だな。また時間が空いたら男のロマンについて語り合おう」


「おう!」


 時間が無いのでオッチャンと私は駆け足で移動した。

10分ぐらい走るとそこそこの大きさの建物に着いた。


「はぁはぁ、ここが食堂だ。朝と昼に飯が出るぞ。あまりいいのは出ないが腹いっぱい食っていいからな。はぁはぁ、じゃあ次行くぞ」


 オッチャンはそう言って走り出した。この光景、傍からみたら結構な年のオッサン二人が必死に走り回っているので嫌な光景だろうな。


 食堂から30分ほどかかって、目的地であろう小さな掘っ建て小屋にたどり着いた。


「はぁはぁ・・・ごほっごほ」


 たどり着いたのはいいものの、オッチャンが咽ている。私も結構きついので地面に寝転がってしまっている。

やっぱり年月の経過とは恐ろしいものだな。

(※違います。ここはゲームの中なのでスキルなどが低いため、スタミナがなくなったのが原因です)


どうにか二人とも息が落ち着いてきた。


「ふぅふぅ・・ごほ。ここが兄ちゃんが住む家だ」


「はぁはぁ、このボロ小屋が?」


「はっきり言うな兄ちゃんは。元々は農具を置いている納屋なんだが、長い間使ってないからよければ使ってくれ」


「まぁ雨風は凌げそうだから、ありがたく使わせてもらうよ。でも何で使わない納屋が、こんな何もない場所にあるんだ?」


「そうだな、ここをつかってない理由なんだが、小屋の向こう側を見てくれ」


 オッチャンにそう言われ見てみたが何も無い。ただ人の手が入っていない荒野が広がっているだけだ。


「なにも見えないんだが」


「いや、荒地が広がっているのが見えるだろ」


「それはわかるが、それがどうしたんだ?」


「昔この荒地を開墾する予定があったんだ」


「なるほど、だからこんな場所に納屋があるのか」


「そういうことだ。せっかく土地を確保し納屋を建て農具も整えたのだが、人手がぜんぜん足りないことを準備が終わってようやく気づいた」


「オッチャン、うっかりすぎだろ」


「ハハハ、嫁さんにもすごく怒られたぜ」


「そりゃあ、そうだろう。で、ここに住むのはいいとして、仕事は何したらいいんだ?」


「最初は、今稼動してる農場も人が足りてない場所があるから、そこを手伝ってもらう予定だったのだが・・・」


「・・・だが?」


「俺は兄ちゃんを気に入った!だからこの荒地の開墾を任せることにする」


 オッチャンにそう言われてこの広大な荒地を眺める。


「それは、喜んでいいのか?」


「無茶を言ってるのはわかってる、だが一回やってみてくれ。

まぁやってみて無理だと思ったら言ってくれればいい。

もともと予定していた場所に換わってもらうだけだから気楽にやってくれ」


「ムム、それなら・・・よし! 何事も挑戦あるのみ! やってみるか!」


「兄ちゃんならそう言ってくれると思ってたぜ。じゃあ説明しないといけないことがあるから納屋の中に入ろうぜ」


 そう言われオッチャンの後を追い納屋に入っていった。

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