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我らノワール曲馬団〜おかしな少年少女達の日常〜【更新停止】  作者: 創造神(笑)な黒死蝶氏
第二章 アカシックレコード
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第二十話 追想哀歌 I

【前回までのあらすじ】


あらまぁ「そういえばゆりあんちゃん、結局黒バ◯のグッズ買わなかったねぇ」


ゆりあん「……よく考えたらあのデパート、アニメ◯ト併設されてなかったんだよね(遠い目)」


「foooooooキタコレェェエエエエエエキシェエエェアアァッ! ふぉるてっしもぉぉぉおおおおぉっ!」


 鬼灯はベットの上で雄叫びを上げ、一人ガッツポーズを決める。

 喜びの余り腕は痙攣し、スチルと共に表示される「Harlem end」の金文字は小刻みに震えている。


「やっと……やっと、ハーレムルートが攻略できた……!」


 先日塁兎と共に制作した「ノワフォ」の乙女ゲームがやっとクリアできたのは、草木も眠る丑三つ時もとうに過ぎた深夜三時。


 ストーリー担当は塁兎、人物画は由梨愛、プログラミングは鬼灯、以下数名で作り上げた乙女ゲームの内容を簡単に説明すると、モブ以外のキャラクター達は皆ノワール曲馬団の団員達。

 そしてゲームの舞台は「大正時代パロ」「学パロ」「艦隊パロ」の三つから選べる仕様となっている。この辺りは完全に塁兎の趣味である。

 大正時代パロでは団員が扮した軍人達と、学パロでは団員達が扮した生徒会メンバーと、艦隊パロではヒロインが提督となって団員が扮した軍艦達と……という感じで遊べる。

 どのステージを選んでも攻略キャラ自体は変わらないのだが、このシステムは好評だった。


 そしてハーレムルートとは、塁兎がお遊びで考案した「大正時代パロ」ステージ限定で存在する隠しルートだ。

 たった一つの選択肢も間違えられない最難関ルート。それ故に未だ攻略者はいなかった。


 製作者の鬼灯ですら選択肢は教えて貰えなかったので、正直かなり苦戦したがゲーム完成から僅か一週間と経たずにクリアできたのはゲーム脳の本気というやつだ。


「悲願を達成したよ……もう悔いはない……」


 恍惚の顔でブツブツと呟く鬼灯はいつになく変質者っぽい。今彼の周りに誰か人がいたら確実に通報されるレベルだ。

 何枚かスクショを撮り、暫くハーレムルートの余韻に浸った鬼灯は時間も時間なのでトイレにでも行って今日は寝ようと布団から抜け出し、薄暗い廊下へと出た。


 明日は女子勢に自慢しようなどと考えながら一階に降りた所で、ガタガタと大きな音を立てて脱衣所に何かが飛び込んでゆく気配がした。

 こんな時間に一体誰だろうか。警戒しながら脱衣所の戸を開けると、赤毛の子供が肩で息をしながら、鬼灯が昼間散々遊んだ風呂場の扉を開け放っていた。


「……テオドール君? 帰ってきたのかい?」


「! ……んだよ、エ……どマゾかよ」


 ビクリと肩を震わせながら振り返ったテオドールは、怯えとも焦燥とも取れる不思議な表情を浮かべていた。

 鬼灯の姿を確認すると安堵の表情を浮かべ、一瞬何かを言いかけてすぐに「どマゾ」と訂正した。


 午前中、鬼灯がリビングを空けている間に起床して塁兎と共にアジトを飛び出していったという彼。

 そしてその後を追う形で零音が団員達の目を盗んで出掛けて行ったので、てっきり連れ戻してくるのかと思ったら夕方に帰ってきた彼は一人で。

 眈々と「テオドール君は友達の家に泊まる事になったよ」と説明した彼は何処か様子がおかしかったが、尋ねようにもその後彩葉に引き摺られていって無断の外出について説教をくらっていたので、聞ける雰囲気ではなかった。


「こんな時間にどうしたんだい? 今日は泊まりだと聞いていたけれど」


「そのつもりだったんだが、事情が変わってな……ところでぬいぐるみ見てないか」


 一瞬何を指しているのか分からなかったが、確か塁兎がテオドールの入団時に一緒に拾ってきた「少し不気味な動くテディベア」があったのでそれの事だろう。


「いや? 見ていないね。あのクマさんがどうかしたのかい?」


「そうか。もしかしたら今日じゃないのかもしれねぇな……あれが今日の出来事だなんて誰も言ってねぇし。先入観に囚われていたかもしれねぇな」


 テオドールは何処か腑に落ちない様子で俯いてしまう。

 鬼灯は不信感を抱いたが、何処かの黒猫程他人の事情に踏み込む図々しさも、何かあったのかと切り出す勇気も持ち合わせては居なかったのでただ無言で彼を見つめていた。



「……杞憂だと、いいんだがな」


 テオドールが不安気に呟いた言葉は静寂に呑まれて消えていった。


「チッ、俺様はもう寝る。テメェもさっさと寝ろよ女装男」


「う、うん? おやすみ〜」


 アイカの見た夢に第六感で嫌な空気を感じ取って帰ってきたという彼の事情を知る由もない鬼灯は、戸惑いながら彼の背中を見送った。


 一体何だと言うのか。

 気掛かりではあるが、本来の目的であるトイレ思い出したのでそれを済ませてさっさと寝るとしよう。



     *



 こんな時間だし、布団に入ればさっさと寝れると考えていたのだが、不思議と目は冴えていた。


 普段から運動しないので疲れていないというのもあるだろうが、ここまで眠気が襲って来ないのも珍しい。

 薄暗い天井から視線を逸らし、ちらりとパソコンへ向けるが、数年間愛用しているそれはいつもの騒がしさが嘘のようにしんと静まり返っている。


「……何かあるとすぐ引き篭もる癖、変わらないな」



 ――風呂から上がる頃には、アンリの機嫌はこの上なく悪くなっていた。正に一触即発の状態。

 鬼灯は一発や二発殴られる程度なら「我々の業界ではご褒美です」という人種の人間なのでアンリが不機嫌だろうと構わなかったし、彼の分厚い仮面からそれだけの感情を引き出せたという事象に満足すらしていた。


 ――だが、鬼灯の予想に反してアンリはたった一言だけ呟いただけで、何もしてはこなかった。


 そして奴は誰とも顔を合わせないまま、鬼灯のパソコンにロックを掛けて引き籠りおったのである。

 お陰で今日は一日中パソコンで作業が出来なくて、鬼灯はかなりイライラさせられた。


「あーもう、秘蔵フォルダと音楽データ人質に取るとかほんっとムカつく……」


 ここ数年で鬼灯がアンリの仮面を引っぺがして感情を剥き出しにさせる方法を会得したのと同じように、彼もまたどマゾの鬼灯を興奮させないように地味に苦しめる方法を会得していたのだ。


「本当気に食わないよ。どうして僕があんな奴の事を考えて眠れなくなってしまうんだか……」


 トイレになんて行かなければ良かった。そうすれば、風呂場であの子に会って余計な事を思い出さずに済んだのに。

 パソコンに背を向けるように、ごろりと寝返りを打つ。


『俺が嫌いなら、初めから構わなければ良いのに』


 アンリは引き籠る前にたった一つ、それだけを呟いた。

 だが、鬼灯から言わせればこうだ。


「君こそ。『僕が苦手なら、初めから干渉して来なければ良かった』のにね」




 *



 *



 *



 ――「何処かの国の貴族」「天空都市の公爵令息」「どマゾ」「YesロリショタGOタッチ」「見た目天使」「変態」


 玖蘭鬼灯に対する団員達の認識はそんなものだ。どれも漠然としたものばかりで、現実味が無いように思えるが、全て事実だ。


 地上より遥かに文明の発達した、天空に浮かんぶ都市。そんな童話みたいな話があるかと一笑されるだろうが、確かに実在する。

 何故ならば、彼はその国の公爵家に生まれたのだから。


 更に言うと玖蘭鬼灯という名前さえも、正体を隠す為の偽名の一つに過ぎない。

 先程テオドールが何か言いかけて途中で止めたのはうっかり本名の方を言い掛けてしまい、鬼灯に睨まれたからである。




 ――幼少の頃から、鬼灯はどう行動すれば周りに好かれるのか、そればかりを考えているような子供だった。


 世間と比べても器量が良い方だったので成績は常に良かったし、愛想笑いくらいなら訳無い。人間関係は広く浅くがモットー。


 我ながら上手くやれていると思っていた。

 昔から人の感情の機微には敏感な方だったし、空気の流れを掌握したり、人と人との間を取り持つのも得意な方だった。


 だから、鬼灯にとっては当たり前なそれが苦手な幼馴染に苛立ちすら覚える事もあった。


 幼馴染の塁兎とは元々親同士が仲が良くて、小さい頃から家族ぐるみで親しくしていた。

 他人には余り興味を示さない鬼灯だが、素直で裏表のない性格の塁兎の事は好いていた。そしてそこからロリショタコンロードを極めてゆくのだが、それはまた別のお話だ。


 だが、幼少の頃から既に塁兎は鬼灯より頭も顔も良く、画力や歌唱力、想像力、文章力に長けていた。

 何をやるにせよ、初めの入り方さえ覚えれば後はすぐに上達してゆく。正に天才肌。

 鬼灯が幾ら努力しても、生まれ持った才能の差は歴然で。埋める事は敵わない。


 いつの間にか劣等感と嫉妬で一杯になっていって、幼馴染相手にこんな醜い感情を抱いてしまう自分に一番嫌悪感を抱き、その気持ちを誤魔化して塁兎を溺愛してきた。



 そして日本の小学校に上がった頃。元々人付き合いは苦手だった塁兎だが、学校生活が始まるとそれは次第に顕著になっていった。

 何をやらせても完璧な天才である彼はそれだけでもう他生徒達にとっては気に食わない存在だというのに、うじうじしていて人見知りが激しい性格のせいで友達はできなかった。


 まだ学校は始まったばかりだし、きっとその内クラスにも馴染むだろう。

 この時の鬼灯は塁兎とクラスが違う事もあったし、静観を決め込んでいた。


 ――だが。


『塁兎ってウザくない?』


『それな〜。アイツすぐ泣くしさ』


『つか他人を寄せ付けないオーラみたいなの出してる時あるよね。天才様は凡人と関わりたくないって事? うわムカつく、死ねば良いのに』


 ふと、放課後廊下で聞いたそんな噂。

 誤解は誤解を生み、どんどん広まっていって、気がつけば塁兎の周りは敵だらけだった。

 これは非常に宜しくない。このままでは友達作りどころか、塁兎に対する虐めが始まってしまうのは時間の問題だ。


 それからというもの、天才なのに不器用で世渡り下手な彼が孤立しないようにあれこれ裏から手を回し、彼が人間関係でトラブルを起こしかけたらすぐ間に割って入ってその場を諌めたりもしている内に、塁兎の周りから敵が減ってゆくのを感じて安堵すると共に、自分が塁兎を助けたのだという事実に過剰な優越感を抱くようになっていった。

 その優越感は、ずっと塁兎に対して抱いていた劣等感を掻き消してくれた。


『塁兎は本当に駄目だなぁ。しょうがないから僕が守ってあげるよ』


 口癖のようにそう優しく語りかける度に、塁兎は「いつもごめんね、ありがとう」と困ったように笑いながら感謝の言葉を述べる。


 塁兎を助けてやれるのは塁兎の一番近くにいる自分だけ。塁兎は自分がいなくては駄目なんだ。そう、思い込む様になっていった。


 そうやっていつものように塁兎を後ろに庇いながら、代わり映えのしない平凡な一日を終えて、また次の平凡な一日を平穏に終わらせる。

 それを何度も何度も何度も繰り返し、小石を積んでは重ね、積んでは重ねている内に数年が経とうとしていた。


 けれど、積み石は何の前触れもなく無遠慮に突き抜けていった突風でいとも簡単に崩れ落ちた。



     *



「……甘いですね」


 ――甘い。

 頬杖を着いて窓の外を眺めていたと思っていた蓮は茶色の水面に視線を落とし、俯きがちにそう呟いていた。


 彼、黒田蓮は数ヶ月前に塁兎が拾ってきて、いつの間にかいつメンに紛れ込んでいた記憶喪失の少年だ。


 顔立ちも綺麗だし、運動神経は超人並みに優れており、成績も塁兎や鬼灯にこそ及ばないものの世間一般的に見てもかなり良い方だ。

 誰に対しても優しく、一見品行方正な優等生に見えるが、鬼灯はこの完璧な「黒田蓮」という人間は表向きの姿に過ぎないと早い段階で勘付いていた。

 伊達に人の顔色を伺ってきた訳ではないのだ。ふとした瞬間に仮面から溢れる本音から彼の本質を見抜いた鬼灯は、不自然に見えない程度でなるべく彼と距離を置くようにした。


 普通の生き方(・・・・・・)をしてきた常人相手では先ず彼の仮面は見破れ無いだろうし、鬼灯が見破れたのは偶々似たような生き方をしていたからだ。

 彼のやっている事は世渡りには有効だと思うし、口を出すつもりも無いが……こういう人を欺き冷静に周囲を分析できるタイプはかなり面倒だと鬼灯はよく知っているし、個人的にも関わりたくない。要するにただの同族嫌悪である。


 塁兎の手前、表向きは一応それなりに仲良く見えるよう気を遣って振る舞っているが、必要最低限以外では余り関わりたくない。……特に、二人きりになるなんて御免だ。



 そしてその日は我らが女王様チサキの「皆で買い物に行きたいのよ!」という我儘によりいつもの四人で電車に乗って隣町に遊びに来たは良いのだが、余りの人混みに流されてチサキや塁兎と逸れてしまい二人っきりになってしまったのだ。

 最悪としか言いようがないが、チサキにメールしたら「バーゲンなう! 塁兎と買い物してるからその辺の喫茶店でお茶でもしてて!」との事である。彼女は逞しすぎる。


 というか自分勝手過ぎないだろうか。流石に鬼灯がマゾでも、苦手な相手と二人っきりにされても快感は湧かない。そこは普通に居心地が悪い。


 ……というのはさておき。


「え、砂糖入れすぎたのかい?」


 鬼灯は初め蓮の「甘い」という呟きが何を指しているのか分からなかった。

 しかし、ふと蓮の手元に視線を落とすとティーカップが握られていたので紅茶の事を指しているのかと思い、平然を装ってそう尋ねた。

 だが蓮はふるふると頭を振り、真っ直ぐ視線を合わせてくる。


「いえ、君の事ですよ」


「僕?」


 その答えは余りにも意外過ぎて。蓮が何を言おうとしているか全く見当がつかないが、二人が座っているテーブル周りの空気が次第に息苦しい不穏なものに変わってゆくのを鬼灯は漸く察知した。


「……いえ、甘いというよりは優しさの方向性を間違えているという方が正しいかもしれません」


 脳に上手く酸素が回ってくれない。自分たちの周りから酸素が消えたように息が詰まる。

 あの口から出るのはきっと良くない言葉だ。

 今すぐ耳を塞いでこの場から立ち去りたいが、彼の真剣な眼差しがしっかりと鬼灯を捉えていて、それは叶わない。


「数ヶ月間君を見ていましたが、塁兎の事を大切に想っているのが伝わってきました。友人というよりは家族、兄弟のような目線で見ていますものね」


 腫れ物に触るのかのようにそっと、ゆったりとした口調で話す蓮はまるで話しながら傷つけないような言葉を模索しているようにも見えた。


「ですが塁兎が問題を起こしそうになる度、彼を後ろに庇う君の姿勢は、幼馴染として塁兎を守りたいだけにしては少々出しゃばり過ぎのように思えます。君は聡明な子ですから、他にももっと効率の良い方法は幾らでもあるでしょうに」


 ――これ以上続きを聞きたくない。


「君は塁兎を心から想う気持ちよりも、『塁兎が困っていたらすぐに駆けつけるヒーローの自分』に酔っているのでは――」


「……黙れ」


 思ったよりも低い声が出て、自分でも驚いた。

 たった数ヶ月間、それも必要最低限しか言葉を交わさなかったような奴に何が分かるんだ。

 そんな子供みたいな傲慢な意地で何年間もずっと貼り付けていた仮面は剥がれて、素の態度を露わにした鬼灯に蓮は微笑を浮かべる。


「……それが君の素顔ですか」


 笑い混じりの一言で、鬼灯はハッとした。

 もしかして、彼は自分の仮面を剥がす為だけにあんな事を……?


 ――何処からが演技だったんだろうか。それ程までに彼の表情や態度は自然で、全く分からなかった。


 この時、鬼灯の中で蓮への嫌悪は明確なものとなった。


「どうやら俺が思っていたより君は面白いかもしれませんね」


「……あんたこそ。思ったよりゲスいんだね」


「それは褒め言葉です♪」


 挑戦的な笑みを浮かべて皮肉を言うが、更なる皮肉で返されて言葉に詰まった鬼灯が悔しそうに蓮を睨みつけると彼はさぞ可笑しそうに微笑む。

 その後終戦した(バーゲンを終えた)チサキから連絡がきて、すぐに元気一杯のチサキとかなりぐったりしている塁兎に合流したが、その頃には蓮も鬼灯も何事もなかったかのように、お互い仮面を被り直していた。

【悲報】今週は作者体調不良の為更新が遅れた上に、短めです。来週は通常運転なのでお待ちください。


アンリ「奇跡の日付変わる一分前投稿、再び……ってか?wまぁ作者コメは流石に間に合わなくて本文投稿した後に付け足したからな」


作者「投稿した後に改稿とか目次欄が格好悪いから、二章以降はしたくなかったのに……(ギリッ)」

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