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短編だ、短編。

作者: 骸骨
掲載日:2026/07/07

 コウジと、アキラと、ユキは近所に出来たカフェにいた。コウジはスペシャルティコーヒー、アキラはエスプレッソ、ユキは抹茶ラテ。それそれ黙って、カップ半分ほど飲んだ後で会話が始まった。

コウジ「うまいな、うまい。」

アキラ「そうだね、うまい。」

ユキ「おいしい。抹茶が濃すぎなくて。甘さもちょうどいいし。」

コウジ「ユキ、いいのかい?」

ユキ「いいのかいって、何が?」

コウジ「抹茶ラテって、ほら…。」

ユキ「甘くないのかってこと?」

コウジ、黙って頷く。

ユキ「糖質取らないようにはしているけど…。だって、ほら…。」

ユキはコウジにメニューにある抹茶ラテを指さす。

ユキ「はちみつだし…。人工甘味料じゃないから…。」

コウジ「なるほど…、だってさ…。」

二人が話している間にコーヒーを飲み干していたアキラにコウジはメニューを見せる。

アキラ「うーん…。」興味なさそうに、メニューを脇に置く。

アキラ「すいません、もう一杯スペシャルティコーヒーを。」

ユキ「全然聞いていない、この人。私たちが、いないみたい。」

アキラ「そんなことは、無いんだけど…。なんていえばいいのか…、頭が痛くなるんだよね。二人の話を聞いていると。リズム感が違う気がして。」

コウジ「リズム感?」

アキラ「そう、リズム感。早すぎて、追いつけないんだよ。君らの会話に。俺には早すぎるよ。」

ユキ「そうじゃないでしょ、アキラ君って。ずっと一人でいるから、日常会話にまで支障をきたしているんじゃない?外出たほうがいいよ、本当に。」

アキラ「そんなことは…。だって二人とは、ずっと一緒でしょ。いつも二人とは会っているし…。」

コウジ「そんなことより、そろそろここ出ない?一時間近くいるでしょ?」

ユキ「ほんとだ、もう帰ろう。」

アキラ「そうだね、そうしよう。」

アキラは慌てて立ち上がると三人分の会計を済ませた。

コウジ、ユキ「あざーすっ。」

コウジ、ユキと話しながらアキラは一人自宅へ戻った。



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