表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/14

「それで僕がしたのはそのテロリストの口を塞いで、――

「それで僕がしたのはそのテロリストの口を塞いで、喉を切り裂いただけ。あとはあの子たちが全部きれいに片づけてくれたよ」

 環境テロリストの〈キツネとブドウ〉版があらわれたこと、そのアジト、そして抹殺。

 ユーラーは三人の機体をつけられるとすぐに結果を出した。

 世のなかには命をかけて社会の闇を暴こうとするのだが、〈キツネとブドウ〉を暴いて出てくるのは最高幹部のうち四人が酔っ払いであるという嘘か本当か分からない真実だ。そして、その真実が世間に暴かれないよう、ユーラー率いる保安隊員が暗躍するというアホみたいな構図が出来上がっていた。

 ちなみに外の人間からは〈キツネとブドウ〉は〈デシデリウム〉と呼ばれている。意味はラテン語で切望であり、キツネとブドウに切望をあてるあたり、かっこつけたものがいるのだろう。

「誰が〈キツネとブドウ〉なんて名前にしたんだ?」

「お前だろ」

「いや、違うよ。だって、名前の登録とかした覚えねえもん」

「わたしも知らんのですよ」

「まさか、幽霊とか」

「そんな話すんな。夜中にひとりでトイレにいけなくなっちゃうだろ」

「メアリーを借りればいい」

「おれのメアリーを邪な性的感情のこもった目で見るんじゃない」

「うわ、ハイスコアだ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ